動画配信のおすすめ作品など、商業サイトでお薦めを決める方法と計算回数~2025年共通テスト・旧情報関係基礎・第2問
新しい必修科目「情報 I 」が共通テストで実施された2025年(令和7年)、今さら「旧」情報関係基礎の問題解説を書いても読者は僅かだと思う。しかし、内容的に面白いし、歴史的遺産でもあるから、今年もあえて扱うことにしよう。
今年の第2問は、ネットでお馴染みの、おすすめ(お薦め、お勧め)。元々はリアルな店頭で、担当者がお客さんに直接おすすめしていたものだけど、今ではプログラム(アルゴリズム)に従って機械的に端末に表示される。
私は当初、アマゾンとかのおすすめが凄く嫌で、サイトを使うのを避けてたほど。余計なお世話というか、気持ち悪いというか(失礼)。今でも好きではないけど、あちこちのサイトで表示されてしまうし、役に立つこともしばしばあるから、受け入れるようになった。
☆ ☆ ☆
個人的には、おすすめの中で一番当たってるのは、instagram(インスタグラム)だと思ってる。私の好きそうなアカウントを次々に自動で表示して来るのだ。だからこそ逆に、インスタはあまり見ないようにしてる♪ おすすめが当たり過ぎて、つい見過ぎてしまうから。
その次に当たるのは、Yahoo!のトップページ。これは、おすすめというより、パーソナライズ(個人化)の機能で、勝手に次々と私の好きそうな記事タイトルを並べて来る。
ただ、似た内容の記事を示す平凡な選び方だから、別に気にならない。自分でも選べる記事なのだ。ところがインスタの場合、自分では発見しにくいアカウントをおすすめして来るから、逆に警戒することになる。面白すぎて。。♪
☆ ☆ ☆
では、本題に入ろう。問題は例によって、河合塾HPを通じて、大学入試センターからお借りした。いつもの事ながら、問題文が長過ぎると思うけど、もう最後(近く)だから、お疲れさまですとねぎらっておこう。作成の担当者らは本当に疲れるはず。
問1(a) 解答
表1で、BとCの両方を視聴した会員数を数えると、
10+15+10=35(人)
∴ (B→Cに関する割合P)
=(35/100)×100=35(%) ・・・アイの答
また、CとAの両方を視聴した会員数は、
10+25+15=50(人)
∴ (C→Aに関する割合P)
=(50/100)×100=50(%) ・・・ウエの答
☆ ☆ ☆
問1(b) 解答
割合Pが上位1/3の大きさであるルール4個は、
A→C、C→A(共に50%)、B→C、C→B(共に35%)。
よって、Cだけを視聴した会員には、
AとBを薦めることになる。 ・・・オの答
(☆注意: 文字通りの意味で「Cだけを視聴した会員」というのは存在しないので、問題文の書き方が紛らわしい。「Cを視聴した会員には、もし視聴していなければAとBを薦める」と書くべきだけど、いずれにせよ日本語表現が難しい。)
☆ ☆ ☆
問2(a) 解答
割合Q=
{(作品xとyの両方を視聴した会員数)/(作品xを視聴した会員数)}×100
・・・カキの答は31。
(b) 解答
(Bを視聴した会員数)=10+10+15+10+5=50(人)
(BとCを視聴した会員数)=10+15+10=35(人)
∴ (B→Cに関する割合Q)
=(35/50)×100=70(%) ・・・クケの答
ルールセット2は、
A→C(約83%)、C→A(約67%)、
B→C(約70%)、D→C(約63%)。
よって、ルールセット1と2の両方に含まれるルールは、
A→C、C→A、B→Cの3個 ・・・コの答
少なくとも一方に含まれるルールは、A→C、C→A、
B→C、C→B、D→Cの5個 ・・・サの答
☆ ☆ ☆
問3 解答
ルールの候補は、9P2=9×8=72(個) ・・・シスの答
xとyを入れ替えても割合Pは同じだから、
半分の36個を計算すればよい ・・・セソの答
割合Pと割合Qの計算式は、
分子が同じで、分母は割合Q ≦ 割合P。
∴ 割合P ≦ 割合Q ・・・タの答は1
(割合Pが50%以上のルールの個数)Mが、
(ルールセット1のルールの個数)N以上なら、
割合Qの計算をしなくても全て50%以上だから、
Qの計算の必要回数は、0 ・・・チの答は0
また、NがMより大きい時は、Mに含まれない
ルールだけでQの計算をすることになるから、
Qの計算の必要回数は、N-M ・・・ツの答は6
(☆注意: 話の設定がかなり複雑になっているので、「表2と同様な表」という表現は曖昧。ただ、問題の全体や選択肢を考えて、おそらくこう言いたいのだろうと推測することが重要になる。)
というわけで、今日はそろそろこの辺で。。☆彡
(計 1870字)
最近のコメント