遺失物法・第28条の報労金(5~20%)、遺失者が支払わなくても罰則なし(拾得者の請求権はあり)&また7km

(14日)RUN 7km,35分53秒,平均心拍 130

消費エネルギー 278kcal(脂肪 78kcal)

    

昨日、ネットでYahoo!のニュースを見てたら、珍しい配信記事がアクセス・ランキング上位に入ってた。ここでは、配信元の読売新聞オンラインの方にリンクを付けとこう

   

43万円拾ったのに『お礼も連絡もない』と提訴 … 謝礼7万円で和解、落とし主は法廷で『ありがとう』」。

   

230415a

   

間違いなく、その落とし主の「ありがとう」という言葉には、全く気持ちがこもってなかったはず(個人の確信♪)。小学校の頃、たまにそうゆう全く気持ちの入ってない言葉のやり取りをすることがあった。

  

例えば、先生や親に「謝りなさい」と命令されて、渋々と謝る場合。あるいは友達やクラスメートと何かもめて、相手がうるさいから仕方なく、形だけの言葉を口にする場合。当然、口調も顔の表情も、ふてくされた感じで。

   

    

      ☆     ☆     ☆

中学以降では、そんな経験は(ほとんど)覚えがない。理由は2つ考えられる。まず、成長して、素直にサラッと謝罪や御礼の言葉を口にできるようになったから。あと、外部からの強制力が働く場面が減るから。

     

この裁判の例で、少しも心のこもってない「ありがとう」が口にされる事になったのには、分かりやすい事情があるらしい。原告(拾った人)は、被告(落とし主)から連絡がなかったから、自分から電話したけど、お礼の言葉さえなく、「忙しい」。その後は電話に出ず、ショートメッセージにも返信せず。

    

ただ、ほとんどの人は、そこでもう諦(あきら)めるだろう。ロクでもないヤツだよなぁ・・とか、身内でボヤくとか、個人情報は伏せた上でtwitterでグチっておしまいとか。

   

わざわざ報労金の支払いを求めて提訴なんてすると、たとえ裁判で勝っても、得にはならないはず。今回は7万円の支払いで和解したそうだけど、裁判の費用がどうなったのかは不明。もちろん、弁護士の相談料は非常に高い。時間もかかるし、心身ともに疲れる。

    

それでも提訴したのは、おそらく、拾った男性の年齢と無関係ではないと思う。70歳だから、少なくとも時間がわりとあるんだろうと想像する。お金に困ってない可能性もわりと高い。

     

    

       ☆     ☆     ☆

読売新聞の記事には、遺失物法で報労金が定められてることと、請求期間が1ヶ月間だということが書かれてた。

   

しかし、法律の話をする時には、守らないとどうなるのか、罰則の話も必要になる。この罰則を、マスメディアはあまり書こうとしないのだ。多分、罰則に関わらず、法は守るべきだと考えてるから。また、軽い罰則を書くと、「何だ、その程度なら守らなくてもいいか」といった感じで逆効果になるからだと思う。

   

マスメディアに限らず、ネット上の弁護士事務所のサイトみたいな所にも、罰則の話はほとんど書かれてない。

    

自分で直接、法律を調べてみると、なるほど・・と納得した。報労金を支払わなくても、罰則が無いのだ。それは、新聞や弁護士サイトだと書きづらいはず。落とし主が知らんぷりし続けたのも、罰則がないと(何となく)分かってたからかも。実際、私が法律を調べたのも、たぶん謝礼に関する罰則なんて無いだろうと思ったからだ。

      

   

      ☆     ☆     ☆

230415b

   

遺失物法(e-Gov法令検索)の第3章に、報労金の話がある。最後の第6章は、罰則の規定。

        

230415c

   

第3章・第28条・第1項。・・・返還を受ける遺失者は、・・・価格の百分の五以上百分の二十以下に相当する額の報労金を拾得者に支払わなければならない。

   

第2項には、拾った人から落とし物を届けられた施設(ビル、車両、船、飛行機)がある場合、報労金は拾った人と施設で半々になるということが書かれてる。これは全く知らなかったけど、施設が実際にそんなものを受け取るのかどうかは不明。   

     

230415d

   

そして、第6章の罰則に、第28条の報労金に関する取り決めは無い。ただし、拾得者の請求権は1ヶ月間あるから(第29条)、今回の裁判につながった。

   

    

      ☆     ☆     ☆

私自身は、そもそも大金を落としたことが1度もない。25000円くらい(?)入った財布を電車で落としたことが1回あったけど、誰かが届け出てくれて、数日後に受け取ることが出来た。

       

その時、駅の事務所で、報労金の話は一言も出てないし、電話もかかって来てないと思う。そもそも私なら、無視するどころか、連絡が来れば丁寧に御礼して、すぐ1割くらい支払うだろう。差し引き、9割のお金が戻れば十分ラッキーだし、お礼した方がむしろスッキリ気持ちいい。

      

ちなみに、自分が報労金を受け取った覚えは、ほとんど無い。子どもの頃に1回、僅かな金額があるかどうか。報労金ではないけど、小学校低学年の頃、拾った50円玉をすぐそばの交番に届けたら、お巡りさんが私と友達に50円ずつ「ご褒美」をくれた。

   

当時は、いいお巡りさんだなと思ったし、母親もそんな反応だったと思う。ただ、大人になった今だと、ひょっとするとあれは50円のために書類を作るのが面倒だったのかも・・とか思ってしまう(罰当たり♪)。その後、1人で100円玉を届けた時には、別のお巡りさんがフツーに書類を書いたはず。ご褒美が貰えなくて、ガッカリしたのをよく覚えてる(笑)

     

    

      ☆     ☆     ☆

最後に、昨日の走りについて。とにかく仕事で忙しい中、また7kmだけスタスタ走って来た。寝不足だし疲れてるし、この程度でもかなり頑張ったつもり。7kmという距離は、要するに遠くの公園に行って、1周だけ走って帰るということ。

   

トータルでは1km5分08秒で、一応また「RUN」ペースをキープ。公園内だけなら、1km4分半に接近♪ 気温17.5度、湿度60%、風速3m

   

新・心拍計はほぼ正常に作動したけど、往路でちょっと高過ぎる所だけ補正した。全体的に心拍が低過ぎる気もするけど、前日ほど変な値でもない。あぁ、また雨が降り出した・・とか思いつつ、ではまた。。☆彡

    

     

230415e

     

          平均心拍 最大

往路(2.4 km) 13分44秒 120 145 

LAP 1(2.1) 9分54秒 136 146

復路(2.5)   12分15秒 137 147

計 7km 35分53秒 130(76%) 147(86%)

     

      (計 2523字)

| | | コメント (0)