APU(立命館アジア太平洋大学、別府市)の番組2つの比較、NHK『多国籍学生寮の72日間』はドキュメント72時間よりリアル

多様性というものには色々あるけど、最近、一番身近に感じてるのは、周りに外国人が急増してること。本当に多くなったし、やっぱり日本人とは色々と違うから、数字以上に多く感じてしまう。

    

職場にも増えて来たから、どうしても気を使うことになるし、近所のコンビニの店員も外国人だらけで多国籍。片言の日本語しか喋れない人も多いし、頻繁に人が替わるから、その日本語をこちらが聞き取れないこともある。聞き直すのを避けるために、あらかじめ自分からセルフレジを使うことも増えた。

     

とはいえ、まだまだ外国人は増えそうだから、想像もしてなかったこの環境に適応するしかない。というわけで、普段から英語のテレビや動画を流し見してるし、多国籍関連の情報には敏感になってる。

   

ちなみに、このブログはほとんど日本語で書いてるけど、最近はなぜか海外からのアクセスがちょっと増えてるのだ。ブラウザの自動翻訳の機能がフツーになったからかな?

   

世界が注目する、あのガザ地区からもアクセスが入ってて驚いた。パレスチナとイスラエルの話はほとんど書いてないけど、どの記事がお目当てだったのかね。備蓄米やトレーニング日誌ではないと思うから、長嶋の訃報かな。。

    

      

    ☆   ☆   ☆

で、たまたま目に留まったのが、多国籍学生寮を紹介するNHKの番組。最初、『ドキュメント72時間』かと思ってたけど、似て非なる『ドキュメント20min.』だった。しかも、この20min(20分)のロケ番組で、72日間の様子を紹介 (^^ゞ 分かりにくっ!

   

『20min.』という番組は、72日間の様子。『72時間』という番組は、72時間の様子なのだ。分かりやすい説明で、いいね・・と言ってくれる人は、いないね♪

  

この2つの番組が、同じ対象を、それぞれ別のやり方で扱うという企画。この企画そのものも多様性を表してるけど、対象は遥かに多様。94(!)の国と地域から集まってる多国籍学生寮。それで寮を運営できてるだけでも凄い。

    

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     ☆   ☆   ☆

大分県別府市の高台にある、立命館アジア太平洋大学、APU(Asia Pacific University)。県と市も関わってるようで、外国風の立派な建物が多数、広大なキャンパスにそびえてる。公式サイトのキャンパス写真から縮小引用。

   

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採算が取れてるのか心配になったけど、2000年から続いてるし、定員割れも無し。6000人超の学生数で、ほぼ半分が外国からの「国際学生」。世界111(!)の国・地域から。教員200人の半分近くも外国籍。

   

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ウィキペディアを確認すると、日本語以外に、8ヶ国語のウィキで記事が作られてた。中国、韓国、モンゴル、ロシア、インドネシア、ドイツ、英米(英語)、スペイン。東南アジアや南アジアは、インドネシアだけか。大学の公式サイトは、日本語と英語のみ。

    

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小市民はどうしても採算が気になるから、学費(授業料+入学金)を調べると、4年間の総額で600万円。文系の私立大学の平均の約2倍。

  

なるほど。番組2つ見て、かなり高そうだなとは思ってたのだ。まあ、米国の大学よりは遥かに安いんだろうけど、アジアと比べるとかなりの高額じゃないかな。まあ、各種の奨学金の類もあるけど、基本的には富裕層の子息が集まってるんだろうと想像。おそらく寄付金の要請もありそうだけど、実情は不明。

    

    

    ☆   ☆   ☆

私が先に見たのは『20min.』(72日間)の方で、たまたま見かけただけだから、最初は適当に聞き流してた。ところが、妙に重い空気を感じたから、次第に引き込まれてしまったのだ。

   

大丈夫なの?・・って感じ。いや、主人公の日本人女子学生ハナさんとか、登場する女子学生がちょっと可愛かったから♪ あれはやっぱりテレビ向けに選んでるのかね?

    

その中でも、私の一番のお気に入りは、名前が出なかった子。キンパ(韓国風の海苔巻き)について一言喋ってたから、韓国人留学生か、あるいは在日韓国人4世とかかも。

   

   

     ☆   ☆   ☆

話を戻すと、番組の冒頭では、春の新寮生向けの企画、ビルディングイベントが楽しげに映される。「build」は関係を築くという意味か。この映し方は『72時間』のノリというか、NHKによくある無難で明るい万人向けパターン。

    

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ところが、この番組はそこから、裏方スタッフ達の苦労を描いて行くのだ。2年生(以上)の学生寮スタッフ、RA(Resident Assistant、寮生サポート)。

   

新しくRAになったハナさんが中心になって、イベントの準備を進めようとするんだけど、なかなか上手く進まない。男性の先輩RA(日本人)に相談したり、女性の先輩RAライサさん(『72時間』のバングラデシュの子か)にビシビシ言われたり♪ 先輩的には、もっと伝えて欲しい。ハナさん的には、もっと聞いて欲しい。。

   

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     ☆   ☆   ☆

ちょっと東南アジア系の顔に見えるこの上級生。一応、気は使ってたらしいけど、日本人の女性であのタイプはほとんど見かけない♪ というか、私の周囲では全く見たことがない、強気でダイレクトなキャラ。

    

特に今どきの日本人の若者なら、もうちょっと柔らかく接するはずだから、やっぱり多様性なのだ。優しいサイマさんの方は、イスラム的服装が目立つけど、わりと日本的。

   

で、何とかイベントは楽しげに開催できたけど、夜の反省会では厳しい感想・意見が続いて、打ち上げも無し。

   

それで終わると、あまりに暗い番組になるから、最後はしばらく後のお食事会の話を入れてたけど、私の心にはドヨーンとした空気感が残った♪

  

いや、それでいいのだ。超多国籍の若者同士、そんなに全て上手く行くはずはないし、上手く行く必要もない。すれ違いや衝突の経験自体が、この大学の存在意義・存在理由だろう。もちろん、それを通じて、卒業・就職後の人脈作りも出来るはず。

   

   

     ☆   ☆   ☆

時間が無くなったから、もう『72時間』の方は省略♪ 手づかみでカレーみたいな料理を食べてたから、手はその後どうするのか調べたら、やっぱり洗うらしい。

     

食事の前にも洗うという話だから、服・髪・顔とかを手で触らなければ問題なしか。食器はもともと汚れてるし、箸・スプーン・フォークの類を洗う必要もないし。そう言えば、日本でも、おにぎりやサンドイッチ、お菓子は手で食べてる。

   

他には、お風呂で海外の男子たちが前を隠してないのが意外だった。日本に来る前から知ってたのかね? あるいはテレビ向けの演出とか。女子のお風呂の中は映ってない。多様性的、男女平等的にどうよ?って感じかも♪

  

ゴミの分別、料理の臭い、他文化に合わせる、リスペクトするのは難しい。。

   

   

      ☆   ☆   ☆

最後に、Google Earthで上空からの眺めも見ておこう。

  

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なるほど。海が見える高台をゴルフ場みたいに切り開いたと。環境保護的にどうなのか知らないけど、地盤的には安全そうな場所に見える。

    

別府は、私も一度だけ、わざわざ神戸から深夜フェリーに乗って行った。瀬戸内海の日の出がキレイで、甲板の海風も爽やかだった♪

      

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キャンパスの右(北東)が学生寮ということかな。APUの寮だから、APハウス(1~5)。これだけ見ると、英国とかの寮にも見える。道路もわざわざ作ったと。

   

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ちなみに、学部生向けの寮費は基本的に月額39000円(または41000円)+共益費3000円+水光熱費6000円。なぜか、大学院生向けはもうちょっと安くなってた(細かっ・・♪)。

   

   

     ☆   ☆   ☆

実は私も、中学進学の時、寮に入る話があったのだ。ブログはもちろん、人に話したことはほとんど無い。無意識のうちに避けて来た思い出なのかも。

    

自宅からの通学はできないその中学Sは、学費と寮費、寄付金が高額だったこともあって、結局は行かなかった。別に入りたかったわけじゃないから、悔しくはなかったけど、私立学校で寮に入るとお金がかかるんだな・・とは思ったし、母親がその後、申し訳なさそうにその時の話を口にすることが時々あったのだ。逆にこっちが申し訳ない気がしてしまうほど。

     

まあ、その種の「テンメイ回想録」シリーズ記事については、またいずれ♪ その時、Sに進学した、わりと裕福だった友達Nのこととか思い出しつつ、それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

     (計 3346字)

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NHK『トリセツ』、カチカチ心不全の取説より、9階まで歩いて登る「小保方さん」♪&6日連続で長めのバイク

(15日)BIKE (indoor)  41km,1時間24分41秒

平均心拍 118,最大 140,マシン表示 1779kcal

心拍計表示 548kcal(脂肪 219kcal)

   

移動 JOG 5.5km,39分

WALK 1.5km,17分,2200歩

   

  

     ☆   ☆   ☆

もうホントに時間が無くて、すぐ寝なきゃいけないんだけど、ウケたから一言だけ♪ ジムでバイク回しながらNHK『トリセツ』の石原さとみに萌えてたら(笑)、突然、懐かしの「小保方さん」が登場☆

  

私もエッ?と思ったけど、ネット民の一部もそこに食いついたらしい。さっき、単に「カチカチ心不全」(膨張と収縮のポンプ運動が小さい)で検索したら、下の方に、小保方さんどうしてる、とか表示された(笑)。みんな、ヒマな野次馬で、いいね♪

     

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群馬大学医学部附属病院・循環器内科講師、小保方優。あの小保方晴子さんの実の兄・・ではないと思う♪ 心臓の異変は、ストレスを示すホルモン・BNPの検査で早期発見できるらしい。前にウチでも記事を書いた話だけど、検索アクセスは稼げなかった (^^ゞ

   

   

     ☆   ☆   ☆

この方、なぜか群馬大が大きくアピールしてるから、注目の先生なのかも。見ようによっては渋いイケメン? しかも何と、病院のビルの9階(!)まで歩いてスイスイ登るらしい。

  

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私はいつも一段飛ばしで登るけど、普通は5階までで、たまに6階まで。一段飛ばしじゃなければ9階くらい楽勝なのに・・(負け惜しみ♪)。

  

とにかく、「第二の心臓」と言われる脚のポンプ機能を鍛えて、その分、本物の心臓を休ませようっていうお話。私は脚を鍛えまくってるから、心不全は大丈夫かな? 血圧も低いし、タバコは吸わないし、野菜は食べまくりだし。

  

それにしても、あの小保方さんは今どこへ? ケーキ作りの腕や麻雀の腕を鍛えた後、いよいよ研究生活に戻ってたりしないのかね? 一発逆転の新発見とか、超~話題になるはずだけど。

    

文才もあるから、芥川賞・直木賞とかも、いいね♪ 密かに彼氏と結婚して、フツーに子ども育ててるのかな?

     

   

     ☆   ☆   ☆

おっと、そんな事をのんびりつぶやいてる場合じゃないのだ。もう寝なきゃ! 今から夜ご飯食べて、すぐ就寝♪

    

連続6日目の長めのジムは、ついに回しやすいバイクに当たった。別にこだわってるわけでもないけど、明らかにペダルがちょっと軽めになってて、わりと楽に距離を伸ばせるのだ。インチキに近いかも(笑)

  

既に、最初の疲れのピークを越えたようで、昨日も意外なほど好調♪ 普通の冷水だけど、給水をちょっと増やしたのも効いたかも(350mL程度)。1kmだけ増やして、今季最長41kmにしてみた。

    

レベル9で1分レベル10で3分11で55分12で18分13で3分14と15で30秒ずつ。そのあとは12で3分半ちょっと。1時間24分台でクリアできた。レベル12が長かったし、余裕もあったから、いいね!

    

おまけに、移動中心の荷物付きスロージョグ5.5kmウォーキングは1.5km。かなり充実した1日で、連続227日の運動となった。あぁ、もう食べて寝よっと! とにかく時間が無いのだ。ではまた明日。。☆彡   

  

  

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     (計 1322字)

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胃潰瘍が原因なのに脳が間違えて左胸に「関連痛」、歯医者の「放散痛」との違い(『ドクターG』)&11km走

(6日)RUN 11km,54分05秒,平均心拍 133

消費エネルギー 408kcal(脂肪 114kcal)

   

  

   ☆   ☆   ☆

連休最後の2025年5月6日(火曜、振替休日)、バタバタしながらNHKニュースを見てると、そのまま医学の番組に変わった。『総合診療医ドクターG NEXT』。病名をつきとめろ!

   

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私はたぶん、一度も見たことないと思うけど、2009年からずっと続いてる医療クイズ・バラエティらしい。

   

今回、最後まで流し見した理由は2つある。まず、左胸の痛みというものは、私もたまに感じてちょっと不安に思ってるから。

   

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もう一つの理由は、3人の若い研修医の1人が、ちょっと可愛いホンワカ系の女の子だったから♪

    

川崎市立多摩病院(神奈川)、初期研修2年目の緒方理子さん。今後、テレビを見た男性客・・じゃなくて男性患者が増えるかも(笑)。高校1年の時にドクターGを見て、進路を決定したとか言ってた。スタッフが喜んで、番組出演を決めたと(個人の想像♪)。

   

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    ☆   ☆   ☆

時間が無いから、いきなり答に進もう。研修医もゲストも最初はみんな間違えてたけど、正解は胃潰瘍。薬が直接の原因だったけど、そもそも薬を飲んだ理由・原因まで遡ると、さらに複雑な話になって来る。

     

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とにかく、胃潰瘍から生じた「関連痛」(referred pain)というものらしい。テロップの説明は、「痛みが発生している場所と違う場所に痛みを感じる現象」。

   

それを言うならむしろ、「原因と違う場所に痛みを感じる現象」とした方がスッキリすると思うけど♪ 「痛みが発生している場所」と「痛みを感じる」場所とでは、違いが分かりにくい。そもそも痛みとは、感じるものだから。原因なら、感じなくても使える概念。

     

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とにかく、たとえば心臓が原因の場合、信号が脊髄を通って脳に伝わると、脳が「肩が痛い」と間違えることがあるらしい。

   

同じように、今回の女性患者の場合、胃潰瘍からの信号が脊髄を通って脳に伝わった時、脳が「左胸が痛い」と間違えたと。信号が通る脊髄の場所が、胃と左胸だと近いから。

     

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痛みのある場所が どの脊髄を通り脳へと伝えられるかを示した図」が「デルマトーム」(dermatome)。この図で、関連痛が出る場所がある程度わかるらしい。まあ、単なる水平の輪切りにも見えるから、名前ほどにはインパクトが無いけど♪

    

    

     ☆   ☆   ☆

さて、この話を聞いて私が思い出したのが、歯医者で聞いた「放散痛」(radiating pain)という言葉。口の中で、虫歯からちょっと離れた歯が痛かったことがあったから、聞いてみたのだ。一発で名前を覚えてた。確か、漢字も聞いたと思う。

    

では、関連痛と放散痛は同じものなのか? 普通に日本語で検索すると、関連痛の一部が放散痛だというような説明が目につく。例えば、全体的にレベルが低くて信頼性が低い、日本語のウィキペディア。

   

「関連痛のうち、病気の原因部位とまったくかけ離れた部位に現れる痛みのこと」。

    

    

     ☆   ☆   ☆

ただ、この説明はやたら短いし、出典としてる情報2つもあまり信頼できそうにない。おそらく、不正確な情報の拡散だろうと思って、英語版ウィキペディアの関連痛(refered pain)の説明を見ると、やっぱり別物のように書いてた。

     

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説明を読むだけで、日本版ウィキよりレベルが高いのがすぐ分かるし、むしろ関連痛の方が場所が離れてると書いてる。実際、テレビの関連痛のケースも離れてた。

       

試しに、ChatGPT-4oに聞いてみると、やっぱり英語版の方が正解に近いようで、もっとシャープに違い(対比)をまとめて来た。鮮やかな解説☆

     

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テレビ番組や、私の歯痛の経験と歯医者さんの説明から考えても、こちらの方がピッタリ合ってて正しいと思う。出典も海外の標準的な医学的テキストを複数使ってるらしいから、とりあえず、こちらを正解としとこう。後でもうちょっと調べてみるかも。

   

   

     ☆   ☆   ☆

一方、単なる小市民アスリートの方は、6日も雨の合間に11kmだけ走って来た。13km、17kmと走った直後だから、軽めに走ったけど、終盤は自然に1km4分半までペースアップ。トータルでは1km4分55秒ペース。

    

気温16度、湿度82%、風速1.5m。心拍計はまた正しそうだけど、プラス2で補正。ウォーキングは無し。これで連続218日の運動。ではまた明日。。☆彡

  

   

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            平均心拍 最大

往路(1.9km) 10分27秒 115 124

LAP 1(3.2) 16分04秒 128 134

  2   14分42秒 139 145

復路(1.7) 12分52秒 144 148

計 11km 54分05秒 133(78%) 150(88%)

   

     (計 1915字)

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70年・大阪万博、太陽の塔「消えた第4の顔・地底の太陽(いのり)」、現在は神戸で産業廃棄物に?~NHK追跡特番

2025年5月4日の夜、NHKで放送されたミステリードキュメント『太陽の塔 消えた顔を追え』。私は全く知らなかったけど、昔から話題になってた謎のようで、今回の特番で新発見や新しい推測も発表されてた。

    

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意外なほど面白い番組だったけど、その反面、歴史的事実とそうでない部分の違いがちょっと分かりにくい作りになってる。例えば、番組公式サイトや番組内で使われた上の画像。これはおそらく、7年前に復元されて一般公開された展示物だろうと思う。

   

知ってる人にとっては当たり前の事かも知れないけど、番組内では昔の写真も映されてたから、どれが昔でどれが現在なのか分かりにくい。例えば、顔の向かって左側に制服コンパニオンの女性が立ってる映像は、昔の記録写真なのかも。

   

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ちなみに、太陽の塔公式サイトで飾られてる第4の顔も、おそらく復元後の地底の太陽だと思う。天井には、世界各地の仮面とかが飾られてる。

  

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    ☆   ☆   ☆

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さて、太陽の塔は一応知ってるつもりになってたけど、3つか4つの顔の区別は知らなかった。モヤモヤしたまま、脳内イメージの中で顔が混ざってたのだ。70mの塔のトップで一番目立つのは、未来の象徴、黄金の顔。

   

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そのかなり下、お腹の辺りで、ひねくれた顔でにらんでるように見えるのは、現在の象徴、太陽の顔。

    

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その裏側、不気味な悪の姿に見えるのが、過去の象徴、黒い太陽。

   

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そして、現物は行方不明になってる第4の顔、地底の太陽。これも復元後の映像だと思う。顔は直径3m、左右のフレア(炎)を入れると全長11mの巨大芸術オブジェ。

   

    

     ☆   ☆   ☆

2025大阪万博のプロデューサーの1人、福岡伸一が密かに追跡を始めてて、2021年のコロナ期、自分からNHKに企画を売り込んだらしい♪ おかげで、国営放送ならではの手間ヒマかかった番組が出来上がってた。テレビに映らなかった部分の地味な努力を想像すると、素直に賞賛に価する。

    

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まず、王子動物園に移されてたという話は、ウィキペディアによると、しばらく前から分かってたことらしい。顔だけでフェンスにあったとか、箱入りで野ざらしになってたとか。

    

その後の展開に移る前に、追跡とは直接の関係はないけど、新発見が紹介された。今まで存在しないとされてた元の図面を、スタッフが探し出したようだ。素晴らしい☆

    

3枚発見したらしいけど、画面に映ったのは2枚に見えた。その右下には、「図面名称」として、「こころ<いのり>」と書かれてる。設計者は、現代芸術研究所の代表取締役、岡本太郎。

   

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私が朝日新聞のデータベースで調べてみると、2018年3月の復元公開の記事には、図面が見つかってないことが書かれてた。図面が無いのに展示を再現するのも凄いことだけど、膨大な資料の中から図面を探し出したのも凄い。これは運良く成功したけど、失敗に終わった作業も今まで多数あったはず。

   

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ちなみに、元の地下の展示は、「いのち」「ひと」「いのり」の3つの空間から成ってたらしい。祈りというものは、今回の番組内では、作者・岡本太郎の縄文時代への思いと結び付けてた。

    

    

    ☆   ☆   ☆

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その図面とは関係ないけど、第4の顔の追跡は、現在の2025万博会場である夢洲に向かう。ただ、時期的に合わないようで、夢洲に埋められてるという仮説は結局、否定。

  

そして、神戸市の布施畑環境センターに辿り着いた。日本最大級の産業廃棄物処理場があるらしい。周囲には、縄文以来の(?)原生林や洞窟があって、ゴルフ場らしき開発も目立ってる。Google Earthの航空画像より。

    

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ここに持ち込む際には、30cm角以下の大きさにしないといけないから、もし本当に持ち込まれたとしたら、小さく分解されてることになる。粉々かどうかはともかく、発掘は非常に困難。でも一応、将来の科学技術の進歩で発掘できる可能性は残されてる。

    

福岡伸一は、作品にふさわしくない場所だと嘆いてたけど、私は逆に、最高にふさわしい場所だと思った。

   

現代文明の発達や人類の進歩を否定・批判して、古代への熱い思いや祈りをアピールする時、産業廃棄物処理場ほどふさわしい場所もなかなか無い。

  

美術館や記念館、研究所とかよりは、遥かにメッセージ性があるし、岡本太郎らしい反骨精神も感じ取れる。そもそも太陽の塔には、代表的建築家・丹下健三による大屋根をぶち抜くという思いが込められてたらしい。

   

    

     ☆   ☆   ☆

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結局、上図の赤丸からの矢印にそって、地底の太陽は移動したのかも知れない。と言っても、まだ未確認の仮説の段階だから、いずれ誰かがこっそり秘蔵してたものが出て来るかも。そもそも図面も、捨てられたと思われてたのに、キレイに存在してたのだ。上図の青丸が、現在の万博会場、夢洲。

    

というわけで、今日はここまで。今週も少なめ、計13793字で終了。ではまた来週。。☆彡

    

     (計 2088字)

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日テレ『月曜から夜ふかし』中国人女性のカラス食発言ねつ造編集、番組よりもむしろ騒ぐ側に違和感&再び距離稼ぎ

(28日)JOG 15.5 km,1時間20分11秒,平均心拍 128

消費エネルギー 575kcal(脂肪 196kcal)

   

WALK 1 km,12分,1500歩

消費エネルギー 40kcal(脂肪 24kcal)

   

   

本当に疲れる社会になったなと、あらためて思う。もともと深夜のバラエティ番組(3年前から22時開始)で、ちょっとおバカな映像を放送することまで、大バッシングになってしまうのか。フジテレビ叩きはもう古いし飽きたから、次は日テレが標的だと。

    

この程度のものが人権問題とか国際問題とかなら、今までに軽く数万倍は似たものがあったはず。そもそも、悪質とか問題視してる報道や発言には、(ほとんど)全く中国の反応やインタビューされた中国人女性の反応が示されてない。

  

ChatGPT4oに調べさせても、なかなか見当たらないと回答。ということは、少なくとも、中国の反応はかなり少ないのだろう。今現在は。それを、寝た子を起こすように刺激してるというのが、日本のごく一部の淋しい実情。 

 

「中国への偏見を助長する」と言うより、「『中国への偏見を助長する』と一部の人々が思う」ということなのだ

   

     

    ☆   ☆   ☆  

いかに少数なのかというのは、Xのつぶやきの推移を見れば明らか。Yahoo!のリアルタイム検索より。ちなみに、番組視聴率は、世帯で9.5%、個人で5.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。視聴者数は700万人くらいか

    

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ここ1週間の「月曜から夜ふかし」ポスト(投稿)のほとんどは、番組のオンエア時に集中。報道があった27日以降はほとんどネガティブ投稿だけど、オンエア時にはポジティブ投稿の方が多数派だったし、その後も報道が出るまでの投稿は僅かに過ぎない。

   

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日本でさえ、ネガティブ投稿は1000人に1人とか。さらに当事国の中国では、ほとんど話題になってないようなのだ。いかに奇妙な騒動なのか、全体を広く見渡せばよく分かる。

  

    

     ☆   ☆   ☆

「中国人がカラスを食べる」とかいう話が、切り貼り編集による偽造なのは事実のようで、もし本当に事実なら、偽造は確かに直した方がいい。特に、もし本人に無許可の編集なら。

  

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上の画像の発言「あんまり中国にカラスは飛んでない」と、下の画像2枚の発言「みんな食べてるから少ない」「煮込んで食べて終わり※中国全域ではありません)」は、実際には関係ないもので、つながってないらしい(詳細は不明)。

    

それを切り貼りして、「みんな食べてるから・・・中国にカラスは飛んでない」と言ってるように思わせたと。変な話、この女性が若くて可愛いから、視聴者の反応が広がったという側面もあるはず。

       

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でも、お笑い番組の単なる1人の発言映像が、どうして人種差別とか蔑視という大々的な批判に拡大するのか? 仮に偽造でない場合を考えても、たった1人のインタビュー発言が、14億人の中国人を代表するはずはない。

  

※中国全域ではありません」という画面右下の注意書きテロップにも、(ほとんどの)報道・投稿は触れてない。テレビの情報をもし真に受けるのなら、当然そこまで目配りする必要がある。

    

   

     ☆   ☆   ☆

別の論点として、少しネット検索するだけでも、特定の国や人種と関係なく、カラス食の情報が多数ヒットする。カラスを食べてる日本人、食べさせてる日本人の情報も普通に公開されてるのだ。

      

(ごく一部の)日本人はカラスを食べる」。これは事実だし、日本人である私が聞いても、何の侮辱とも問題とも思わない。驚きもない。下はamazon、『カラス屋、カラスを食べる』。

   

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英語版ウィキペディアでも欧米圏のカラス食の項目が普通に書かれてる。

   

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どこでも、いろんな人がいて、食べる物が違う。それだけの、当たり前のこと。私は食べない多数派だけど、例えば、戦争や災害で食べ物が無くて飢餓に苦しんでたら、仕方なく食べるかも知れない。生食は避けて、火を十分に通して。

   

   

    ☆   ☆   ☆

被害を受ける側、受けそうな側の当事者ではなく、周囲の一部の人達が騒いで、問題が一気に巨大化。またテレビ局や番組、関係者らをつぶそうとしてる。この国(の一部)、この社会(の一部)はいつまでそんな事をやり続けるのか?

    

正直、このブログ記事も大げさだと自分で思うけど、ネット中に日テレ叩きの報道と声が溢れ返ってる「ように見えてしまう」状況だと、あえて異論を示すことにも多少の意味・意義はあると思う。

     

話はズレるけど、やはり中国語の勉強は必要だなということも、改めて思うのであった。近くて遠い国の理解どころか、日本国内だけでも、中国人が84万人もいるらしいのだ。。

     

  

     ☆   ☆   ☆

一方、単なる小市民アスリートの方は、仕事が長引いて疲れ切った身体で、昨夜も15.5km走って来た。単なるジョギングとはいえ、ずいぶん長く感じたから調べてみると、この距離を走るのは1月12日の東京ニューイヤーハーフ以来。2ヶ月半ぶり (^^ゞ

  

いや、別にサボってたわけじゃない。10km以下の短い距離に照準を合わせてただけなのだ。これからは、美ヶ原ヒルクライムに照準を合わせるから、走る距離も長めにしていく予定。

  

で、とにかく無難に距離を稼ぐことに専念。トータルでは、1km5分10秒ペース。まだ今月は3日残ってて、走行距離ノルマにあおられるし、ちょうどいいペースだと思う。気温14度、湿度85%、風速3m。夜になって、急激に気温が下がってくれたおかげで助かった♪

   

心拍計はプラス4補正。ウォーキングは時間が無くて、クールダウンの1kmだけ。今日は1日、雨の予報だけど、走らなきゃいけないよな・・とか思いつつ、ではまた。。☆彡

   

 

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           平均心拍 最大

往路(2.4km) 13分24秒 118 144 

LAP 1(2.1) 11分43秒 122 125

  2   11分23秒 126 131 

  3   10分52秒 130 135

  4   10分35秒 134 139

  5   10分17秒 136 141

復路   11分57秒 134 144 

計 15.5km 1時間20分11秒 128(75%) 144(85%)

  

     (計 2471字)

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生成AIによるディープフェイク映像・音声の功罪、近未来ドラマと世界の状況〜NHKスペシャル『創られた“真実”』

ディープフェイクという言葉は数年前から話題になってるし、言葉で表された内容的には、私にとって新しい点はなかった。ただ、ドラマで物語になると感情移入しやすいし、ドラマ部分にせよドキュメンタリー部分にせよ、映像・音声の持つインパクトというものはやっぱりある。

   

ディープフェイクは映像・画像と音声によるものだから、テレビが扱うのに適した素材。ただ、省かれてる言語情報は自分で補うことになった。とにかく、真面目に視聴したから、まとめと感想の記事をアップしとこう。

  

   

    ☆   ☆   ☆

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NHKスペシャル『創られた“真実”』、ディープフェイクの時代。脚本は大石哲也。主演は青木崇高。ディープフェイクを用いた企業犯罪で妻・真奈美(入山法子)を殺された夫、佐藤晃を演じた。

   

犯罪の解決には最後に成功したけど、詐欺に引っかかって自殺した妻は戻らないし、佐藤自身もディープフェイク映像との向き合い方には苦悩。最後に、妻のフェイク映像を削除しようとしたけど、本当に削除したかどうかは分からないように映してた。

   

おそらく、大半の視聴者は削除したと思っただろうけど、削除ボタンの画面と、エンターキーを映す画面の間で切り替えがあったし、削除を完了したことを示す映像は映ってない。演出は四宮秀ニ。

   

最後は、娘の麗美(白山乃愛)がこっそりお母さんのフェイク映像を楽しむシーン。困惑する叔母・洋子(本仮屋ユイカ、自殺した母=妻の妹)の表情は映ったけど、消しなさいといった指示やアドバイスは出さなかった。そもそも、仮に削除したところで、何度でも新たにこっそり創り直せるのだ。多くの場合、無料で簡単に。

    

ちなみに、私はその種のものを作ったことはないけど、わりと近いうちに試してみようかとは思ってる。あと数年は、身近な人間に関しては、本物との区別ができると思ってるけど、その先は区別できなくなりそう。単に試すだけなら、今のうちだとは思う。

   

   

     ☆   ☆   ☆

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番組は基本的に、事実を考慮した作り話、「ファクチュアルドラマ」だけど、ドキュメンタリー部分も少し入ってた。冒頭、いきなりインパクトのある言葉が登場。

   

「私たちは真実かフェイクか見分けのつかない“ポスト・リアル社会”に生きている」。

  

このサイバーセキュリティーの専門家は、チェックポイント(CHECK POINT)社のピート・ニコレッティ(Pete Nicoletti)で、有名人らしい。

  

少し前に流行った言葉「ポスト・トゥルース」は、情報の真偽が分からない状況を指してたけど、ポスト・リアルは映像や音声の真偽さえつかなくなった状況を表してる。

  

ただ、ちょっと強調し過ぎだとは思う。今後、数十年経っても、目の前の物事については区別がつくはず。分からないのはあくまで、機械を通じた映像や音声だけなのだ。触覚や嗅覚などについては、まだまだ発展途上。そもそも、いくらリアルな映像の食べ物でも、食べることはできない。

  

  

     ☆   ☆   ☆

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番組のかなり後には、フェイクを発見する会社リアリティ・ディフェンダー(現実を守るものという意味)の専門家が、こう話してた。CEOのベン・コールマン(Ben Coleman)。

  

「信じるものがどんどん変わっていく世界に 私たちは生きているのです」

   

変化の速さはその通りだけど、これもあくまで、言語情報と映像と音声に関する話。目の前の飲み物を信じる点については、変わらないはずなのだ。少なくとも、実際に飲んで大丈夫だった後では。本当に飲食できるフェイクが流通する未来が到来するとしても、数百年以上は後のことだろう。。

    

    

    ☆   ☆   ☆

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2024年の世界の不正アクセス300万件の中で、ディープフェイクは21万件。前年比4倍。具体的にどうやるのかは色々だろうけど、とりあえず私は、顔認証とか指紋認証といった生体を使うタイプは避けてる。このドラマでも、顔認証がフェイク映像で突破されてた。

    

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大統領選挙の前、候補者のトランプやカマラのフェイク映像がちょっと話題になってたけど、深刻な被害にはなってないはず。常識的に明らかに嘘っぽいから。本物なら、大量のニュース報道が流れ続けるはず。

    

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ドラマ部分の冒頭、「ストップ詐欺被害 私たちはだまされない」と可愛い顔でアイドルが啓発。ところがこの草薙美玲というキャラクターもフェイクで、実際は無愛想で冴えない男性社員だった(失礼)。

    

そう言えば、最近話題になってるのは、本物の警察の電話番号を用いた詐欺。これが怖いのは、どうやってるのか仕組みが解明されてないということ。とりあえず、電話番号のフェイクというものもごく一部ではあるらしい、と認識しとこう。

  

   

     ☆   ☆   ☆

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物語のスタートは、外資系の大手企業・サンシャイン生命の顧客情報漏えい。外国との情報のやり取りで、共有フォルダを使うという話になってた。23万件だと、1件30ドル(4500円)として、総額10億円以上の被害と計算。

    

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使われた手口は、ディープフェイクのビデオ会議。リアルタイムでフェイク参加者を創り出して、本物の人間を騙す。4分割の画面の右下が、担当者の真奈美で、騙されて顧客情報を送ってしまった。

  

皮肉なことに、その真奈美が助けを求めたのが、DIPLEX(ディプレックス)という専門企業。実はここのチーフ・坪倉が犯人だったのに、そうとは知らない真奈美は犯人に助けを求める。もちろん、解決はせず。

   

ただ、その記録があったから、自殺の後に夫が転職して潜入。犯人逮捕につながった。ちなみに坪倉を演じた泉澤祐希は、2006年のドラマ『白夜行』で主人公・亮司を演じた子役らしい。かなり違って見えるけど、芸歴は長いと。

  

犯人特定の決め手は、専用ソフトによるフェイク会議映像の解析。作成したPCが坪倉の物だと判明。その一方、佐藤の娘をイジメてるような動画を作成したのが、娘自身だということも、解析で判明。本物のイジメ動画は裸の映像だから、代わりになる動画をこっそり父親のPCで作ったらしい。

   

   

     ☆   ☆   ☆

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結局、真奈美は責任を取る形で自殺。幸せな家庭は壊れて、娘の態度もおかしくなる。ただ、叔母の洋子とは仲良しらしい。本仮屋ユイカを久々に見たけど、この髪型も含めて、私の好みの美人♪ 妻の役でも良かった。

    

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ディプレックスという会社は、別に犯罪組織ではなくて、フェイクで人助けをするという建前らしい。ここで中国の実際のニュースが紹介されてた。孫が亡くなった父をフェイクで蘇らせて、祖母を慰めると。中国でその種のサービスが流行ってるという報道は、私も見たことがある。

   

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微妙だったのは、一応、正義の側に立ってる夫と義妹が、フェイク映像で顔認証を突破してたシーン。まあ、亡き真奈美と近い親族だから、問題になることはないだろうけど、使用規約的にはおそらく禁止事項のはず。

   

AIが作ったフェイク映像が、パソコンの顔認証の命令に従って顔を動かす。妙な状況に,本人、つまりフェイク映像の真奈美も笑ってた。

   

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    ☆   ☆   ☆

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逮捕された坪倉は、「庶民を搾取する大企業を懲らしめたかった」と供述。ありがちな、個人的「正義」に基づく犯罪。ドラマ的にはむしろ、単なるゲーム感覚の犯罪に見えた。

    

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番組のドキュメンタリーパートでも2回ほど映し出されてた、本当の事件。「偽テレビ会議で送金指示」、「詐欺 生成AIで巧妙化」、「英で40億円の被害」。

  

日経新聞(2024年6月29日)朝刊の記事を確認すると、香港系のアラップ(Arup)という企業らしい。

    

日本で増えそうだというのは、要するに今までは、言語が複雑すぎてフェイク詐欺が難しかったから。ところが最近は、日本語でもアラビア語でも平気になったから、詐欺が増える見込みとのこと。番組でも、実際の日本語フェイク映像が流れてた。

   

偽メールなどを使った詐欺はBEC(ビジネスメール詐欺)と呼ばれて、世界で月間6600万件との事。費用がゼロに近いから、異常に多くなってる。私も最近は毎日、50件くらい受信してるから、迷惑フォルダから削除するだけでも面倒だ。

   

 

     ☆   ☆   ☆

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自分で調べて気になったのは、いつもの事ながら、日本の海外報道の遅さ。日経が6月末に報じた事件は、英語圏だと5月半ばに報じられてる。上はCNN。40億円と書く代わりに、2500万ドルと書かれてる。

   

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個人的には、ディープフェイク自体より、それが流通してる暗黒世界、「ダークウェブ」の方が遥かに不気味で怖い。そもそもここは、普通の人間にはアクセスできないし、無理してアクセスすると想定外のリスクもありそうだから。

    

まあ、当面の間は,ダークウェブ自体の取り締まりは無理だから、そこから普通の世界に出て来た犯罪や犯罪者を厳しく扱うしかない。意外に長くなったので、今日はこの辺で。。☆彡

   

    (計 3685字)

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前に進むための一歩、昔の思い出を大切にしたまま、新しく・・〜『正直不動産』ミネルヴァSP「守りたい場所」(空き家問題)

エモーショナル(情動的)で、勉強にもなるドラマで、いいね♪ 「正直」に言うと、あんまし期待してなかったし、流し見で済ませようかと思ってた。ところが、真面目に見たから、レビューも書かないと損した気がしてしまう(笑)

    

人が行動する理由・動機は2つだけ。得をするためか、損を防ぐため。ミネルヴァ立川店店長・神木(ディーン・フジオカ)の言葉は、大まかだけど、大間違いでもない。

     

と言っても、実際には、今どきテレビドラマのレビューなんて書いても、得はしないし、手間ヒマかかって大損だけど (^^ゞ それでも書いてしまうのが、ブロガー症候群の恐ろしさ♪ ブログが、特別「守りたい場所」になってるのだ。アクセスが減って、「空き家」みたいになっててても(笑)。自虐か!

   

空き家を放置してると、窓が割れて、不穏な空気が周囲に流れて、治安が悪化(「割れ窓理論」)。空き家率が30%を超えると、一気にスラム化が進むとか。

   

まあ、このブログは、私自身が毎日更新してるから、もうしばらく大丈夫。って言うか、ほぼ放置されてる多数のブログも、別にスラム化してない。コメント欄をブロックするか閉じればいいだけだから。

   

   

    ☆   ☆   ☆

そんな事より、本来の主役のPちゃん? ハイハイ♪ もちろん、2時間近いドラマの冒頭と最後だけチョコッと登場した美青年・山下智久(永瀬役)についても細かく見てる。

   

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冒頭のこの画像の左下、懐かしの「ROUTE 66」のイラストを入れてるのはすぐ気づいた。ウチでずっとレビューし続けて、全国のファンも集まってくれてた、日テレの深夜ドキュメンタリー♪ 米国の国道66号線を車で走る素敵な旅番組だった。

     

ちなみに画像の右下、自由の女神のイラストも、『プロポーズ大作戦』の「ドント・ノック・ニューヨーク」を思い出す・・なんて書いとけば、マニアックで、いいね!

   

    

     ☆   ☆   ☆

さて、正直、放送さえ全く知らなかったこのスペシャル・ドラマ。本編の外伝、派生作品、スピンオフ的番組。最初の放送は、マイナーなNHK・BSの放送で、2025年2月1日だったらしい。その前には、番宣も兼ねて、過去の本編の再放送もあったとの事。

  

ちょうどその頃から、ウチの『正直不動産』レビューへのアクセスが地味に増えてた。情報に気づいてなかった私が、続編(第3シリーズ)のニュースでも出たのかな?と思って検索すると、ミネルヴァSpecialがまずBSで放送されて、3月2日には地上波のNHK総合で再放送があったと。

    

地上波の番組なら、NHKプラスの動画配信で見れる。フツーに面白かったし、涙を誘う感動もあった。深みや難しい話は無くて、あくまで分かりやすいテレビドラマの娯楽コメディだけど、最初から最後までよく作ってある。

    

   

     ☆   ☆   ☆

朝ドラ『おむすび』で批判されることもある脚本家・根本ノンジは、かなりセリフの伏線・つながりを張り巡らせてる技巧派だし、映像的にも色んなフラッグ(後の展開を暗示する旗印)が挿入されてた。

  

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例えば、高齢者の一人暮らしを続けてる塚原(武田鉄矢)が、庭でマーガレットに水をやる一瞬の映像。周りがゴミや雑草だらけでも、マーガレットは別扱いで大切にされてる。この直後に、檜山和寿子(松坂慶子)がやって来て、塚原の大好物の筑前煮をお裾分け。

    

その後、番組の後半あたりでは、塚原が和寿子にマーガレットをプレゼントする。「私が愛した者がとっても好きだった花なんですよ」。

  

塚原は認知症で、和寿子が数年前に熟年離婚した妻だということを忘れてる。脳神経内科でドネペジル塩酸塩錠(東和薬品)を処方されてる状況。それでも、昔の最愛の人(妻)が好きだった花はちゃんと覚えてたのだ。新しい「流動性記憶」の知能は衰えても、古い「結晶性記憶」は保存されてると。

    

ちなみに、老人や加齢に関するこの知識。昔、「私が愛した者」から聞いた話だったりする。聞いてない? あっ、そう♪ いや、実話なのだ。たまに外部に表現しないと、私のちょっと結晶性っぽい記憶も薄れてしまうから。

   

   

     ☆   ☆   ☆ 

ついでにもう一つ、誰も気づかないような一瞬の映像に注目してみよう。塚原と和寿子が、和菓子屋でくつろぐシーン。

   

塚原にとっては、まさかのデートで幸せなひととき。ただ、和寿子にとっては、認知症の塚原をそっと支える罪滅ぼし。かつて、塚原の認知症に気づかず、表面だけ見て愛想を尽かして離婚してしまったから。

   

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というわけで、和寿子は塚原の「お気に入りの杖」になってる。だからこそ、このシーンのラストで、塚原は一緒に買ったばかりの杖を大切にそばに引き寄せてた。簡単に言うと、あれは象徴的に和寿子を抱き寄せる愛情表現だったのだ。頭上には何気に和傘があって、相合傘の形になってる。

    

   

    ☆   ☆   ☆

和寿子は、たまたま街で見かけた塚原が自分を忘れてたことから、認知症だと気づいた。醤油を何本も買ったこと、たった今お風呂に入ったことも、全く覚えてないほど。

  

だから、既に自分も忘れられてるのに、塚原の家の横に引っ越してまで支え始める。悪徳不動産(?)ミネルヴァで契約する時、立川店営業部長の花澤(倉科カナ)が念を押してた。どんな嘘でもつき通す覚悟はありますか?

   

嘘とは、アパート契約のために年齢を誤魔化すこととかじゃなくて、知らない他人のフリをしたまま、元・夫の塚原を支え続けること。根本が書くセリフは、かなり後の方まで、説明なしにつながりを持ってるのだ。

     

朝ドラへの批判の一部も、説明の少ない技巧やその価値が理解されてないからだろうと想像してる。まあ、朝ドラは忙しい時間帯にサラッと見るのが基本だから、分かりやすさが第一条件ではあるけど。夜のドラマや映画とは、視聴者に関する前提条件が違うのだ。

    

それにしても、年老いたとはいえ、かつての美人女優の代表・松坂慶子には迫力・・じゃなくて貴賓があるね♪ 声や喋り方はあんまし衰えてない。今、72歳。まだまだ頑張って欲しい。75歳の武田鉄矢も、わざと老けたメイクと演技で地味に好演してた。

   

   

     ☆   ☆   ☆

ところで、塚原のエピソードは、まだ後期高齢者の一人暮らしであって、空き家になる直前。だから、全国900万戸とか言われる空き家問題そのものの話ではない。

    

ただ、空き家が片付かない理由の一つは、古くて大切な思い出が染み付いてるから。過去の思い出に、人と人との新しいつながりを加えれば、未来の別の思い出を作り出せる。塚原の話は、そんな具体例になってたのだ。

   

一方、空き家そのものの話で、ドラマ全体の中心でもあったのが、神木の元・妻(藤井美菜)の実家。妻も息子も15年前の交通事故で亡くなったし、妻の両親も家を離れてるらしい。

  

家主となってた元・妻の妹、沙織(朝倉あき)は、神木に、家を売ってくれと頼む(専属専任媒介契約)。しかし、神木にはどうしても売れない。あの家に他人の思い出が「上書き」されてしまうのは嫌だから。

    

    

     ☆   ☆   ☆

上書きという言葉は、ドラマ冒頭、三井住友銀行・・じゃなくて光友銀行本店融資審査部課長へと出世した愛原(松本若菜)が口にしてた。古いものを消して、新しいもので置き換えるのが、上書き保存。

  

ちなみに、1年半前から私が使ってるiMacのmacOSだと、何の操作もせずに上書きみたいなことが行われるけど、元の情報も密かに保存されてて、戻そうと思えば戻せる。

  

しかし、思い出の家に他人が住んでしまうと、思い出が消されて、戻すこともできない。だから、神木にはどうしてあの空き家が売れない。そのまま「守りたい場所」なのだ(今回のスペシャル番組のサブタイトル)。

   

でも、それではいつまでも前に進めない。新しい居場所、新しい人のつながりも出来ない。だから結局、神木はその辺り一帯(国立・日野・武蔵村山・立川・府中、東京の北西あたり)の5地区老人クラブ連合に空き家を売ることに決定。銀行の高額の融資も、神木がイケメンだから、愛原が独断でOK(笑)

  

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決断のタップダンスを踊った後、神木の前には太陽の光が差し込む。もちろん、一気に明るい未来が開けたわけではないし、辛くて重くて切ない思い出も残ってる。それでも、上の画面の右端、息子の成長の記録を書き込んでた大きな表には、明るさも生じてる。

   

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そして、老若男女の交流広場を目指すNPO法人・みんなのいえの集まりでは、花澤の一人息子がタップダンスを披露。足元は、神木の息子の形見であるタップシューズ。見守る神木と花澤の間にも、新しいつながりが芽生えつつあるのであった。。♡

    

    

     ☆   ☆   ☆

今回、新登場して目立ってたのは、クセのあるルックスのタメ口ギャル、雪野遥香(見上愛)。おバカな若者かと思ったら、実はキレ者の高級会社営業ウーマンだったらしい。自分から鵤(いかるが)社長(高橋克典)に売り込んで、ミネルヴァ不動産に転職。

 

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他人と同じことをやってたら勝てないと気づいて、「正直」でフランクな営業に路線変更したら、店のトップに浮上。「パレートの法則」(2:8の法則)でいう「2」になった。組織の全体の8割を売り上げてる、優秀な2割の側。神木や花澤と同様に。

    

彼女の場合、正直といっても、永瀬とは全く違う正直さだけど、単なる世間知らずの若者ではない。社長も神木も、それはすぐに理解したらしい。NPO法人というアイデアも、遥香が出したというお話。

   

ちなみに美上愛という女優。全く知らなかったからウィキペディアも見ると、まだ24歳で、元々は裏方を志望。それが女優になって、4年前には「容姿にコンプレックスを持つ女子高生を演じ、注目を集める」。分かりやすいキャスティングと言うと失礼か♪ まあでも、印象的だから一発で記憶に刻まれた。

   

    

     ☆   ☆   ☆

このドラマを見終わって、すぐ思ったのは、このNPO法人、これから大丈夫かな・・ということ。

  

8000万円の物件を購入して、おそらく大半の資金も銀行融資。会費・助成金・補助金とかで収入があるとしても、運営費がかかるし、正直、続かないような気がする。残るは借金と、メンバー間の不和だけとか。建物も、担保物件として銀行に回収されて、転売されるはず。フィクションとはいえ、大人としては、つい真面目に心配してしまう。

    

というより、そもそも以前は、子供たちが集まってくれなかったのだ。建物が出来たくらいで、どうして急に、竹とんぼや形の悪い野菜が人気になるのか。ゲームの方が面白いだろうし、市販のお菓子の方が美味しいはず。竹とんぼは硬くて不規則な飛び方をするから、危なかったりもする。

    

   

   ☆   ☆   ☆

まあしかし、空き家を地域交流の場として活かすというアイデア自体はそれほど悪くないし、購入費がゼロで済む空き家も、全国でかなりあるはず。成功すれば、高齢化社会の理想的なモデルケースとして、日本全体に光を投げかけてくれるとは思う。

     

とにかくこれで、次は来年公開予定の映画『正直不動産』の番。正直、過去のNHKの映画化はそれほど成功してないとかいう情報もあるけど、果たしてどうか。『コード・ブルー』みたいな大ヒットじゃなくても、普通のヒットくらいなら期待したい。一般男性の私がわざわざ映画館に行くと、誤解されそうだし、再来年以降のNHKテレビの放送を待つことにしよう。

     

なお、不動産売買の小ネタとしては、空き家対策特別措置法の改正(2023年)とか、「ペット飼育申請書兼許可書」、短期譲渡所得(5年以下)と長期譲渡所得との税率の違いが興味深かった。認知症患者の不動産売買に関しては、ハッキリした事は決まってなくて、それぞれの事情に合わせて個別に判断されるということか。

    

久々にドラマ記事を軽く書いたら、5000字近くの長編レビューになってしまった♪ それでは今日はこの辺で。。☆彡

   

    (計 4771字)

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緑内障という病名の由来・起源の一つ、古代ギリシャのヒポクラテス全集「視覚について」は本人の著作でない(NHK『トリセツショー』)

このブログでは過去20年間、多数の有名な引用句について調べて来たが、全体的に「偽物」が多い。その本人(偉人・有名人など)が書いてないこと、語ってないことが、出典不明のままネット上の拡散してることが非常に多いのだ。

    

今回も、あえて名前もリンクも付けないが、医療系の公式サイトで微妙な情報が拡散してた。「ヒポクラテスが・・・と記述」といった感じで、どこに書かれてるのかも明示せずに。

  

そうした情報と比べると、たまたま見たNHK『トリセツショー』(2025年2月20日)の説明は良心的で学問的。レベルが数段上のものではある。

    

ただ、テレビ画面の右下に小さく『ヒポクラテス全集』とだけテロップを出したのは微妙な所。間違いではないが、これだけだと、世間一般の「ヒポクラテスが・・・と記述」という認識とそれほど違いがない。

    

   

     ☆   ☆   ☆

先に、正解らしき事を単刀直入に書いておこう。

   

 「緑内障」という病名の由来・起源の一つとされる文章(・・海のような色・・)は確かに、一部の「ヒポクラテス全集」の一節に書かれている。

 しかし、その一節は、学問的には少なくとも数十年前から、ヒポクラテスが書いたものではない偽物(贋作)とされている。

 だから、その一節を掲載していない全集も少なくない

    

では、まず番組の該当箇所の表現や情報を正確に確認してみよう。

   

    

     ☆   ☆   ☆

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関西弁の女性(濱田マリ)のナレーションを正確に書き起こすと、以下の通り。

名前に緑と付く理由は諸説あってな

   

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その一つは、古代ギリシャの書物に

瞳が海の色になると次第に目が悪くなる

と書かれてることやねん。

   

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その海の色が地中海の緑色を指すのでは?ちゅうわけ。

でも、今回取材した日本のお医者さん達は、

目が緑色になる症状は見たことないって言うとったで。」

   

   

     ☆   ☆   ☆

目が緑色になる症状については最後に少しだけ補足するとして、このブログ記事のこだわりは古代ギリシャの書物の話。

   

番組最後の1カットだけのエンドロールを見ると、監修の専門家の名前は出てなかった。

    

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ということは、書物の部分の信頼性に関しては、3つ上の画面の右下が一番重要になる。一瞬、隅に小文字で映すだけの、NHKによくあるテロップ。ほとんどの視聴者の目には留まらないだろう。せいぜい、「ヒポクラテス」という、知る人ぞ知る人名に目が行く程度か。

    

 出典: ヒポクラテス全集

 取材協力: 熊本大学名誉教授 谷原秀信

    

   

     ☆   ☆   ☆

この谷原教授の名前と緑内障を組み合わせてネット検索すると直ちに、関連する2016年の論文がヒットした。しかも、これほど番組と合ってる論文は他に見当たらないから、おそらくNHKのスタッフも同じように検索して見つけたんだろうと想像。

   

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谷原秀信、安部郁子 「『緑内障』という病名の起源について」

日本眼科学会雑誌 第120巻 第5号

    

普通この辺りまで調べるのが限界だろうが、マニアック・ブログは本当に学術論文を読む。該当箇所(p.369-p.370

)を引用してみよう。論文冒頭の「I はじめに」の最初。

    

「緑内障は、現代の日本において、第1位の失明原因であり、重要な眼病として認識されている。緑内障についての最古の文献的記載は、ヒポクラテスの死後100年ほど経過した頃(おそらくは紀元前3世紀頃)にヒポクラテス学派によって編纂された『ヒポクラテス全集』において、

  

『瞳孔が通常の外観を失つて、自然に青くなることがある。而も不意に斯くなることがある。若し左様になつてしまへば最早自然には治らない。海水色を取る瞳孔は長い時日の間に漸次、通常の外観を全く失ふて了ふ。そして一眼が斯くある時は屡々長い時日の後に他眼も亦普通の外観を失ふ』(今裕(訳)、『ヒポクラテス全集』第45編「視覺に就て」)と記述されたものであるといわれている。」

   

   

      ☆   ☆   ☆

これは非常に古い翻訳(1931年、岩波書店)なので、著作権が消滅して、国会図書館デジタルライブラリーで一般公開されてる。

    

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そして、この一節のギリシャ語原文も、かなり苦労した末にネット上で発見した。日本語はもちろん、英語で検索してもなかなか辿り着けなかったから、フランス語で調べたらようやく出て来た。あえてリンクは付けないので、興味のある方はご自分でお試しあれ。

     

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上の赤枠で囲んだ部分が、NHK『トリセツショー』の画面に出た文。そして赤枠の左端の単語(タラッソエイディス)が、直訳すると、海のような色という意味。

    

では、このギリシャ語のタラッソエイディスを、緑色と解釈するのは妥当なのか。ChatGPT4o(有料サブスク)に尋ねると、「自然で妥当な解釈」だと回答して来た。

   

    

     ☆   ☆   ☆

しかし、上の100年前の日本語訳でも、私が見つけたフランス語の文献(ギリシャ語原文+フランス語訳)でも、緑とは訳してない。あくまで、海の色と訳してるだけなのだ。

   

そもそも、番組のテロップでも「地中海の色=緑色?」と疑問形になってたし、その際の資料映像も、よく見ると緑色なのは右側だけで、左半分は青色になってる。

    

たぶん、天気が良い時の浅瀬が緑色に見えるということだと思う。私も個人的に、沖縄の海で体験したし、故郷の瀬戸内海でもたまに見た記憶がある。

    

    

     ☆   ☆   ☆

「海の色」と「緑色」の関係よりも気になるのが、ヒポクラテス全集の一節「視覚について」

   

これ、英語の検索に慣れてる私でも、なかなか見つけ出せなかったが、当たり前なのだ。短い断片的文章に過ぎない上に、ヒポクラテス本人が書いた文章ではないとされてるから。

     

まず、英語版ウィキペディアの「Hippocratic Corpus」(ヒポクラテス全集)の項目を見ると、「On Vision」(視覚について)は、「dubious works」(疑わしい作品)とされてる。

   

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日本の比較的新しい翻訳である『新訂 ヒポクラテス全集 第二巻』(1997年、エンタプライズ株式会社)でも、「視覚について」の訳者である酒井明夫が冒頭でこう書いてた。

  

本篇はガレノスやエロティアヌスの手になるヒポクラテスの著作目録のなかに含まれておらず、また文体や論証法からみても、ヒポクラテス自身の著作ではないとする見解が一般的である」。

    

   

     ☆   ☆   ☆

というわけで、このブログ記事の最初の辺りに書いておいた要約を再掲しとこう。

 

 「緑内障」という病名の由来・起源の一つとされる文章(・・海のような色・・)は確かに、一部の「ヒポクラテス全集」の一節に書かれている。

 しかし、その一節は、学問的には少なくとも数十年前から、ヒポクラテスが書いたものではない偽物(贋作)とされている。

 だから、その一節を掲載していない全集も少なくない

    

  

     ☆   ☆   ☆ 

なお、目が本当に緑色になるかどうかについては、そもそも色の感覚や「錯視」(とされる見え方)、呼び名の個人差が大きいので、ハッキリした事は言えない。対象に当てられてる光の影響もあるし、見る角度の影響もある。

     

例えば、10年ほど前、世界的な話題・論争になった下の女性のドレス写真。いくら説明されても、私には白と金にしか見えないが、それは「錯視」に過ぎず、「正解」の色は青と黒ということになってる。日経HPより縮小引用。ある写真に関する個人の見え方と、実物の別の写真とは、それほど関係ない・・とだけは反論しとこう。

    

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ただ、ネットを広く見渡すと、緑色にはならないというNHKの説明は、それほどメジャー(多数派)にも見えない。緑色になるといった感じの記述もあるし、「緑っぽい色」に(私には)見える写真もいくつもあるのだ。

   

とはいえ、写真の投稿だと、画像の加工の影響もあるし、カラーコンタクトや検査薬の一時的影響(女性タレント・井上咲楽の昨日のインスタグラム投稿)も考えられるから、ここでは保留しとこう。そもそもこの記事の本題は、緑内障とヒポクラテス、ヒポクラテス全集の関係なのだ。

    

かなり長く複雑な話になって来たので、今日はそろそろこの辺で。。☆彡

  

     (計 3257字)

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青山学院大・駅伝選手5人vs富士急行線・山登り電車♪(日テレ『ウルトラマンDASH』)&通勤ジョグ・傘ウォーク

(6日)通勤 JOG 2.4 km(荷物 3kg、スーツ姿),

15分30秒,平均心拍 120,

消費エネルギー 100 kcal(脂肪 37kcal)

         

傘 WALK 7 km(荷物 3.5kg),1時間15分,10200歩

消費エネルギー 320kcal(脂肪 170kcal)

   

  

     ☆   ☆   ☆

心身ともに寒かった。。 正月休み明けの月曜日に、いきなり冷たい真冬の雨! おまけに私は、その中で傘差して荷物持って7kmも通勤ウォークしたのだ。

   

朝は晴れてたのに、天気予報は見事に当てて来るね。嬉しくない当たりだけど。真面目に朝から長い傘持ってる人が目立ってた♪

    

私は折り畳み傘だけど、これは途中で買い物する時にジャマなのだ。折り畳み傘用の袋を用意してない店がほとんどだから、長い傘用の細い袋にグリグリねじ込む時、冷たい水で手が濡れることになる(^^ゞ 細かっ!

    

    

     ☆   ☆   ☆

で、箱根駅伝の王者として君臨する青山学院大の駅伝メンバーも、雨の中で電車と競争したらしい(笑)。たまたまネットで記事を見かけたから、TVer動画で視聴してみた。

  

『とんねるずのスポーツ王』と比べると、笑いよりもアスリートの凄さを強調する正月番組が、この日テレ『ウルトラマンDASH』。今まで何度か、見かけたことがあった。

     

今回の青学の企画は、全長5.8kmのコースで電車と勝負。電車は最高時速60kmだけど、途中2回止まってしまうし、徐行する時もあるから、何とか勝負になる。青学5人が5.3km走って、最後の0.5kmはタレント3人が短距離走。

   

気象条件は、小雨、19.8度となってた。富士山麓あたりの気象データをチェックすると、おそらく撮影時期は9月初め頃だろう。で、今年(2025年)の箱根の結果だけ、1月5日の放送直前に文字で付け加えたと。

    

出雲駅伝が10月14日で、撮影メンバーの内の2人が出場してるから、1ヶ月ほど前の撮影なら納得できる。距離はたかが1km前後(3分ほど)だから、ダメージも少ないし、撮影時間もそれほど長くはないはず。移動も日帰りで楽勝。全日本大学駅伝の後の11月だともう寒過ぎて、気温が合ってない。8月末なら、一応あり得る。

   

   

     ☆   ☆   ☆

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演出もあるだろうけど、選手5人は傘に入ってない。靴はスポンサーなのか、今、一番人気のアディダスで揃えてた。ロケ地は、富士急行線の河口湖の少し手前あたりで、私も自転車を持ち運んで乗ったことがあるし、近くの富士急ハイランドへ遊びに行ったこともある。

  

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スタートが三つ峠駅、ゴールが下吉田駅。標高差137m。この数字だけだと正直、それほど大した事はない。単なる市民ランナーの私の練習でも、標高差を合計すると1回で100m以上は普通。

     

番組が、Google Earth(グーグル・アース)の航空画像を使ってたから、私も自分で調べてみた。    

  

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下図の赤枠あたりを、右上から左下に進むコースで、方角的には南西の富士山に向かう感じ。西に河口湖、南に山中湖がある。

  

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     ☆   ☆   ☆

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この5人のうち、左端の片桐選手だけは箱根に出場してないし、体型が違って見えた。長距離というより、中距離ランナーのちょっと筋肉質な身体の感じ。それで登りを走って、電車を追いかけたから(笑)、かなりしんどそうだった。よく、こんなロケ地を見つけたもんだね。交渉や準備も大変だろうし、スタッフが素晴らしい。   

  

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1区、2区が1kmずつで、3区の黒田選手は0.9km。これは登りがキツイ箇所だから。ただ、本人の調子も良かったようで、短距離走みたいな勢いで駆け上がってた。後ろの監督者に乗った原監督の掛け声も笑える♪ 芸人みたいなノリ。

   

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4区は1kmで、5区は1.4km。結局、5人で5.3km走って、タイムは14分57秒くらい。標高差を考えても、全力ではない。あくまでイベントで、軽いスピード練習も兼ねたと。

    

原監督の顔と名前をテレビで売って、出演料よりも講演会とかで荒稼ぎして(1回、数十万円)、その一部を駅伝メンバーらに還元。

    

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     ☆   ☆   ☆

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それにしても、こんなテレビのバラエティ企画で山梨県警が40分も通行止めにするとは、ずいぶん気前がいいね♪ その道路封鎖情報を検索してみたけど、何もヒットしない。富士急行線の情報も見当たらず。さすがに公表はできないと(笑)。まあ、かなりローカルなロケだし、住民や自治体のお役所も楽しそうだから、別に問題なし。

    

  

というわけで、面白かったというより、興味深い番組企画だった。やっぱり、この種の映像は、選手の息遣いをマイクで拾うと臨場感が出る。かなり激しい呼吸をしてるのが、音声で伝わって来た

   

私自身の短い通勤ジョギングや、寒い傘ウォーキングについては、もう省略しよう♪ 一応、超スロージョグの心拍グラフのみ挿入。手袋を持って行ったのは大正解だった。これで連続129日の運動! ではまた明日。。☆彡

   

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      (計 2001字)

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『とんねるずのスポーツ王2025』、柔道・角田夏実が男性格闘家芸人を巴投げ♪&新春仕事の合間に10km走、好調

(4日)RUN 10 km,46分37秒,平均心拍 139

消費エネルギー 400kcal(脂肪 88kcal)

    

WALK 3km,34分,4500歩

消費エネルギー 180kcal(脂肪 95kcal)

   

  

     ☆   ☆   ☆

毎年、正月は・・というか、正月もあんましテレビを見れないんだけど、晩御飯を食べながら『とんねるずのスポーツ王』を軽く見ることは多い。

   

スポーツ好きにとっては夢のような長時間番組だと思う。超有名アスリートが大勢集まって、本気のスポーツで遊ぶのだ♪ 引退した選手もいるけど、現役の方が多い。

   

今回は、パリ五輪の直後だから当然、メダリスト達が集められてた。もちろん、ルックスのいい女子選手には声がかかる♪ 今回だと、やり投げの北口の左隣にいるフェンシングの宮脇花綸(かりん)とか、石橋貴明の左隣のバドミントン・志田千陽(ちはる)とか。公式サイトより。

   

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     ☆   ☆   ☆

そんな中、たまたま凄いものを見ることが出来た。女子柔道の金メダリスト・角田夏実の巴投げ☆ 上の画像で北口の右隣にいる女子で、強いし、華があるし、ちょっと可愛い♪ 小さい頃の写真も映ったけど、フツーに美少女だった。

    

私はパリ五輪もそれほど見てないけど、角田の試合はたまたまライブで観戦。オーーッと思わず声が出たのを覚えてる。そもそも巴投げというのは、名前も技も有名だけど、五輪の日本人・金メダリストが必殺技にするのは珍しい。しかも女子。

    

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今回の番組企画では、その角田が、格闘技経験者の男性芸人を6分以内に4人倒せるかどうか、本気のチャレンジ。男性側は攻撃を禁じられてたけど、そもそも体格も体重も違うから(特に4人目)、48kg級女王の角田も本気で柔道してた♪

  

1人目の柔道初段・ウド鈴木はすぐに投げてたけど、2人目、3人目はちょっと時間がかかってたし、巴投げは片方だけ。芸人は、柔道二段・ハマカーン浜谷と、柔術歴30年・ドランクドラゴン鈴木。

   

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そして、4人目のガリットチュウ福島は、ワールドマスター柔術選手権2023のマスター4青帯ライト級優勝。確かに、一番強そうに見えたし、体格も目つきもいい。

   

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それでも残り30秒ちょっとで、角田は巴投げを決めた直後、念のためにすかさず関節技まで決めに行ってた♪ ガチで、いいね!

    

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こうゆうのを見ると、私も(また)格闘技をやりたくなるけど、さすがにもうそんな時間はないね (^^ゞ ランニングと自転車だけでも膨大な時間と労力がかかるから、見るだけにしとこう・・とか言いつつ、ちょっと欲を出してたりして♪

    

   

     ☆   ☆   ☆

で、単なる小市民アスリートの方は、新春の仕事に追われつつ、3kmウォーク10km走。この走りがまた意外なほど良かった♪ 明らかに疲れで足腰が痺れてるんだけど、動きはいい。大丈夫かね (^^ゞ マジで、無理し過ぎかも。。

   

最近そもそも、ウォーミングアップの往路からダッシュすることが多い♪ たぶん、昨日の往路は過去最高のタイムだと思う。登り坂がかなりあるのに、いきなり1km4分54秒ペース。その後はまた1km4分半を切る所まで行って、トータルでは1km4分40秒ペース。しかも、シューズは2年前のお古で、カーボンプレートも前足部分だけ。

    

気温5度、湿度43%、風速1m。風が弱かったから、あんまし寒くなくて走りやすかった♪ 心拍計はまたプラスで補正。これで連続127日の運動。

  

なお、今週は計15274字で終了。また来週。。☆彡

   

   

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           平均心拍 最大

往路(2.4km) 11分45秒 129 149

LAP 1(2.2) 9分54秒 141 144

  2   9分48秒 144 148

  3(2)  9分06秒 147 150 

復路(1.2km) 6分05秒 139 159

計 10km 46分37秒 139(82%) 159(94%)

    

    (計 1558字)

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