NHK『新プロジェクトX』で大ヒット扱いされた初のカメラ付き携帯J-SH04、販売台数は多くない、成功は翌年の「写メール」

誤解を避けるために、最初に書いとこう。私のスマホ2台はSHARP(シャープ)の製品。その前のAndroid携帯も、そのまた前のガラ携も、シャープ。そして、ソフトバンク(元をたどるとJ-PHONE)とずっと契約し続けてる。おまけに、液晶テレビまでシャープだ。

    

先日の『新プロジェクトX』第2回も面白かったし、ちょっと感動もした。あの番組に限らず、NHKは受信料を払ってよく見てる(ほぼ動画で)。

  

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ただ、あちこちに違和感もあったので、見終わった後にすぐネット中の情報・データを調べ上げた。するとやはり、情報バラエティ的な誇張や脚色があることが判明した。

   

焦点を絞り込むと、次の2行になる。

  

 番組の主役となってた初のカメラ付き携帯J-SH04自体は、実際にはそれほど売れてない。

 成功の立役者はおそらく、翌年の夏の「写メール」キャンペーン。

   

  

    ☆   ☆   ☆

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SH04はあくまで、最初の道を切り開いた先駆的な製品ということ。むしろ、シャープとJ-PHONEを逆転・成功に導いたのは、翌年の初夏からの「写メール」だろう。新製品や画期的な技術・サービスの問題というより、マーケティングの勝利に近い。

   

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ちなみに、カメラ付き「PHS」なら1999年に京セラから発売されてる。VP-210。これが世界初のカメラ付き「モバイル」。ただ、あまり売れなくて、失敗例として業界のトラウマになってたらしい。

 

理由は多数あった。値段が高い、大きい、重い、カメラのレンズが自分の側を向いてる、テレビ電話は同じ機種同士でないとできない、「携帯」ではない、etc。

    

   

    ☆   ☆   ☆

私が最初にちょっと変だと思ったのは、2000年11月、遂にSH04が発売された直後の映像とナレーション(田口トモロヲの語り)だった。

   

カメラ付き携帯は 若者から火がつき 僅か1年で300万台を売り上げた

    

この直後の映像で、SH04は見当たらない。街中の若者や一般の人々がカメラ付き携帯を使う映像が流れたけど、誰もSH04を使ってなかったと思う。それよりも少し後、2つ折の携帯(パカパカ)の映像だったのだ。

   

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家電量販店(オノデン)の店頭に並ぶ携帯も映し出されたけど、docomo(ドコモ)とauの製品ばかり。しかも、おそらく全て、カメラ付きではない携帯だった。2000年の夏くらいまでの携帯が並んだ映像を、まるでカメラ付き携帯J-SH04が大ヒットしたかのように流してたのだ。直接、関係ないのだから、単なる「イメージ映像」とか説明を入れた方が適切。

    

「僅か1年で300万台を売り上げた」というのも、令和の今ならともかく、当時としてはそれほどの数字でもない。当時の携帯電話の年間販売台数は、4000万台~5000万台(MM総研の調査レポート、00年、01年)。

   

その中で、業界3位のシャープの主力商品が1年で300万台というのは、せいぜい「小ヒット」程度、あるいは「普通」のはずだ。この1年間のカメラ付き製品は、SH04、SH06、SH07の3つ。単純平均で、1機種100万台。実際、SH04の販売台数はこれくらいらしい。日本の国内市場全体の50分の1くらいということになる。

    

    

     ☆   ☆   ☆

この辺りの正確な情報は、日本語や英語のウィキペディアにも書かれてない。一番、役に立ったのは、やはり日経新聞グループの各種の報道だった。

  

特に、2002年10月1日の日経MJ(流通新聞)が役に立つ。

  

「思惑超えた力働く ━━ 写メール、わかりやすさヒット(ブランドが生まれる時)

 カメラ付き携帯電話の魅力をどう打ち出すか ━━ 2001年春、J-フォンのマーケティング担当者新型ケータイのコンセプト作りに呻吟(しんぎん)していた。

 半年前にカメラ内蔵型の「J-SH04」は投入済みだったが、販売台数約100万台の「そこそこのヒット商品」。 (以下、略)

    

この「そこそこのヒット」を大ヒットに結びつけたのが、「写メール」という分かりやすい名前、キャッチコピーを付けたキャンペーンだったということだ。2001年6月だから、SH04の発売の翌年で、7ヶ月後ということになる。当時、人気だった藤原紀香らを使ったCM、宣伝が功を奏した形。下は朝日新聞、20年10月28日・夕刊より。

     

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     ☆   ☆   ☆

この回の放送で非常に良い味を出してた技術者(エンジニア)、宮内裕正(やすまさ)氏については、信頼できる情報が見当たらない。今回のテレビ放送を受けた記事ばかりがヒットする。

  

私としては、紹介映像で一瞬、洋書の専門書の表紙が映されてたが、彼の当時のノートに記されてた数式と説明は基本的な物だったことを指摘しとこう。あの洋書も、単なるイメージ映像の可能性がある。

  

それに対して、2012年7月11日の日経産業新聞は、シャープの開発担当として、藤田直哉氏を写真付きインタビューで紹介してた。この2人の天才的な能力と努力で出来上がったということか。今のところ、より詳しい話は発見できてない。

   

というわけで、物にせよ人にせよ、プロジェクトXがヒーローとして注目する「地上の星」は、半ば物語的なヒーローだという感覚は必要だろう。物語は面白いし印象的だけど、現実社会と同じではない。

   

それでは今日はこの辺で。。☆彡

   

     (計 2173字)

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「一生幸せでいたいなら正直でいろ」(英語の諺 Let him that would be happy for ・・ be a honest man)〜『正直不動産2』最終回

マダム 「1日だけ 幸せでいたいなら 床屋へ行け

    1週間 幸せでいたいなら 車を買え」

 十影 知ってるよ

    「1ヶ月だけ 幸せでいたいなら 結婚しろ

    1年だけ幸せでいたいなら 家を買え」でしょ?

    永瀬さんがよく言ってた

マダム その続きがあるのよ

 十影 続き?

マダム 「一生 幸せでいたいなら 正直でいろ」よ♪

            (ドラマ脚本 根本ノンジ)

   

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     ☆   ☆   ☆

『正直不動産2』最終回(第10話)、最も注目されてたのは多分、十影(板垣瑞生)だと思う。最終回の直前、3月9日くらいに突然、事務所(スターダストプロモーション)から退所となったらしい。正式なお知らせは公式サイトに見当たらないけど、何かが起きて、契約解除になったと思われる。

      

放送の3日前だから、少し編集をやり直すくらいの時間はあったと思うけど、オンエアを見た限りでは、元のまま普通に放送した感じだった。むしろ、上で引用したマダム(大地真央)との相談シーンその他、普段より出番が増えてる。

   

インスタはまだ元のまま(?)残ってるけど、トップのリンクをタップすると、ファンクラブ閉鎖と残金返却のお知らせが出て来た。最後の投稿のコメント欄には、ファンの温かい言葉だけが並んでて、全く荒れてないから、まだ誰かが管理してると思われる。

   

ドラマみたいに暗号資産(仮想通貨)で大損したくらいなら、契約は関係ないだろうし、そもそも実際には暗号資産は絶好調。ここ半月ほど、どれも史上最高値あたりになってるのだ。まさか、先輩の黒革の手帳を盗むこともないはずだし、会社の重要機密を漏洩させることもないはず。

   

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   ☆   ☆   ☆

とにかく、ドラマでは十影が、ミネルヴァ不動産の神木(ディーン・フジオカ)に情報を漏らしたり、永瀬(山下智久)の大切な手帳を盗んで渡そうとしたりしてた。

  

いつものように、原作コミックでもあらすじの中心は同じだけど、その他のストーリーは大幅に違ってる。特に、ドラマは今回が第2シリーズの最終回だから、これまでの流れをキレイにまとめ上げる形になってた。

   

原作のサブタイトルはそのまま、「大規模開発」。コミック第13巻・第97直&第98直。大谷アキラ(漫画)、夏原武(原案)、水野光博(脚本)。ここ最近のドラマよりも、かなり前のエピソードだった。それをドラマ最終回に持って来たのは、やっぱり大がかりな話で盛り上げたかったからか。結果的に、成功だと思う。

   

  

    ☆   ☆   ☆

原作では、スパイ行為をしそうになるのは岩沢という社員で、別にZ世代キャラではない。その彼に、イギリスの諺の話をするのは、マダムではなく、桐山(ドラマでは市原隼人)。

   

正直でいろという諺を聞いて納得した岩沢は、手帳をミネルヴァに渡さず、永瀬に返して全てを正直に話す。すると永瀬は、スパイ活動は未遂だし、笑顔で水に流すことにする。

  

「よく話してくれたな。この話、俺以外の誰にも話すな。二人で墓場まで持ってくぞ」

   

これを聞いた岩沢の内心の言葉で、このエピソードは完結。繊細で美しいエンディング。

  

「一生、正直でいられるかなんてわからない。

ただ、少なくとも、この上司にだけは正直でいようと俺は誓った」

    

   

     ☆   ☆   ☆

例の諺(ことわざ)に戻ろう。日本語では、原作もドラマも同じになってる。英語の単語を並べて検索すると、すぐに元の英文が見つかった。古い諺だから、ヴァージョンによって多少の違いはある。

   

Let him that would be happy for a day, go to the barbar. For a week, marry a wife. For a month, buy a new horse. For a year, build a new house. For a lifetime, be a honest man

    

これについて、毎度お馴染みのAI、ChatGPT(有料モデル4)で質問してみた。

  

まず、「・・・ for a day」まで入力して、知ってるかと尋ねると、似て非なる諺を回答して来た。「・・・get drunk. ・・・・・・be a gardener」。一日幸せでいたいなら、酔っ払え。・・・一生幸せでいたいなら、庭師になれ」。

    

なるほど♪ これはこれで面白いし、含蓄もある。しかし、床屋に行く(go to the barbar)形の諺も知ってるかと尋ねたら、ドラマと同じものを回答して来た。ドラマの形だと、「最終的な幸福が内面の品質や価値観に強く依存していることを強調しています」。

   

賢いね。まあ、品質じゃなくて、質と訳すべきだけど(笑)

  

   

    ☆   ☆   ☆

その後、「Let him that would be happy, ・・・」という出だしの表現を英作文的に説明してくれと頼むと、古い英語で、that 以下の仮定法が him を修飾する「関係詞」とのこと。

  

そこで私が、「that」が「関係代名詞」として前後を繋いでるのかとたずねると、違うらしい (^^ゞ 関係詞として修飾してるけど、関係代名詞で繋いでるわけではない。細かい文法。時間がないから、御礼を告げてお別れした。

   

正直言うと、「同じようなもんだろ!」と突っ込みたかったけど、「風」が吹かなかったのだ。電気代をケチって、エアコンを止めてたもんで(笑)。その風か! いや、毎月20ドルの大金を支払うサブスクだから、AIと喧嘩するわけにはいかないのだ♪ セコっ。。

   

   

     ☆   ☆   ☆

真面目な話、原作マンガの結末もそうだけど、正直でいるかどうかは複雑で微妙な問題なのだ。あまり正直だと、周囲との関係がこじれてしまう。

     

例えば、職場の女子社員が「ふくよか」になった時、正直に普通の言葉を口に出してしまうと令和ではヤバイのだ♪ 永瀬の打ち明け話に咲良(福原遥)が「しょうもな!」と切り捨てた時も、永瀬がムッとしてた(笑)

   

「ある特定の人に対して、なるべく正直でいようと思う」。このくらいなら別にいいけど、そこで問題になるのは、最も特定の人の存在。つまり、自分自身。

  

自分の感情や欲望に正直でいようとすると、他人や現実社会と上手くいかなくなる。だからと言って、自分の自然な感情や欲望を抑え込むのも正直とは言えないない。結局、自分自身との折り合いのつけ方がかなり大切なのだ。

   

自分に対して正直でいることと、他人に対して正直でいること。両者をどう調和させるか。私がブログを書く時にも、常にそのことは考えてる。ウソは書かないけど、本当のことをいちいち隠さずに書くわけにもいかない。

   

ちなみに、ロケットを打ち上げた途端に大爆発しても「失敗という言葉は使いません」という、スペースワン・社長の言葉。これは、事実に対してはあまり正直とは感じないけど、自分の思いに対しては正直なのだ。単なる試行錯誤の1つ、プロセスに過ぎないから、気にせず前に進もうと。。

    

   

     ☆   ☆   ☆

そんな話より、山P? はいはい。正直で、いいね♪ では、永瀬の見せ場にも触れとこう。1位になるより大切なものは何か、2位に落ちてしまった神木に尋ねられて。

    

誰かの・・・幸せの役に立つことだと思います・・・自分のやったことで、1人でも幸せだと感じてくれたら、それでいい。そう思えるようになりました

    

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これも、現実にはそう簡単にはいかない。誰かが幸せだと感じてくれても、他の誰かが不幸せだと感じるかも知れないから。

  

例えば、結婚相手の候補が2人いるとしよう(Aさん&Bさん)。

仮に、Aさんと結婚すれば、Aさんは幸せで、Bさんは不幸せ。

逆に、Bさんと結婚すれば、Bさんは幸せで、Aさんは不幸せ。

      

結局、1人でも幸せだと感じてくれたらそれでいいという考えは、現実の行動の選択には役に立たないことが多い。自分の周囲に、多数の「1人」がいて、それぞれ別だから。どの1人を最も大切にするか、その重みづけと選別が問題となる。

    

むしろ、そうした考えが役に立つのは、既に何かで失敗したと思ってる時だろう。失敗だけど、あの人だけは幸せそうだから、良しとしようと。自分を慰めつつ。。

    

    

     ☆   ☆   ☆ 

また長くなって来たから、この辺で強制的に終了♪ 書き忘れてる情報としては、原作との違いがまだある。

  

原作に、神木が死別した妻とか息子の話は出て来ないし、花澤(倉科カナ)もその息子も登場しない。いい味出してた、狭山(野間口徹)のお父さん・昭雄(田中泯)も登場せず。ゴネる佐山を口説いたのも、桐山なのだ。お金に固執すると、周囲に知れ渡ってしまって、お子さんもいるし、「残りの人生・・・マイナスのほうが大きいと思いますよ」と。

   

この場面で、佐山が自分で「桐山さんのおかげで道を踏み外さずにすみました」と話す。原作のこのセリフを、ドラマでは父・昭雄に言わせてた。「お前も教師なら、人の道に外れることだけはするな」。原作の狭山の両親は、ひどい毒親なんだけど♪

  

さらに、神木とも絡めて、「自分の息子のために、誇れる父親でいろ」と。そうなると神木も、天国の息子と妻のために、誇れる道に進むことになる。正直というより、「正しく真っ直ぐな道」に。。

    

    

     ☆   ☆   ☆

なお、個人的には、可愛い女子行員・亜衣ちゃん(五島百花)がアップで映ったのが嬉しかった♪ 正直で、いいね! 美波(泉里香)がニューヨークに行ってる間に、永瀬と接近するかも。私だったら絶対いきます。ひらがなか!  「さいちん♡」。

   

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最後、風の祟りを解除したのかどうかは分からなかった。まあ、正直になるための風なら、自分で吹かせることも出来る。それを象徴的に表現してたのが、最後の風車を吹く演技・映像だった。演出は川村泰祐。

   

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ドラマ最終回のサブタイトルは、「正直不動産よ、永遠に」。これで完結みたいな題名だけど、原作はまだ続いてるし、まだ大量に残ってる。続編ドラマ『正直不動産3』が制作されても不思議はない。

  

芸術作品ではないし、恋愛ドラマとも言えないけど、一話完結的でコミカルなお仕事・情報ドラマとして、気軽に楽しめる作品だった♪ みなさん、どうもお疲れさま。それでは今日はこの辺で。。☆彡

   

   

   

cf. 「どこ向いてるんだ?」、タワマン大好きの永瀬財地(さいちん♪)〜『正直不動産2』第1話

 写真と違うムービー(動画)の長所、全体の空間的・時間的つながり〜第2話・使用貸借契約と解除

 もしも家族が仲良しなら、小さな家でも、おもちゃのピアノでも関係ない〜第3話・狭小住宅(ペンシルハウス)

 テレビドラマの脚本と原作マンガの比較、共通点と違い〜第4話・賃貸保証会社と人の信用

 偽善とは、表面的な善意から不幸な代償を生み出してしまう行為や意図〜第5話・フラット35

 家賃滞納3ヶ月で明け渡し(強制退去)、法律(借地借家法・民法)の条文には明記されてないけど〜第6話

 ノックスの探偵小説・十戒(英語)、犯人は物語の序盤に登場、探偵は犯人ではない〜第7話

 浮き沈みの激しい不動産(ワンルーム・マンション)投資、始まりは80年代・バブル期〜第8話

 サブリース契約、03年最高裁判決で業者が強気に、12年アベノミクス緩和で一般人オーナー急増〜第9話

    

      (計 4447字)

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サブリース契約、2003年の最高裁判決で業者が強気に、12年アベノミクス金融緩和で一般人オーナー急増〜『正直不動産2』第9話

  妻  パパがまずは一番になってほしいわよね♪

 神木 分かった だったらパパも今月 会社で一番になる

    だから翔太も パパと一緒に1位になろう

 翔太 パパと一緒に?

 神木 うん 約束だ いっぱい頑張れば 絶対1番になれる!

  指切りげんまん 嘘ついたら針千本飲ます 指切った♪

           (ドラマ脚本 根本ノンジ)

   

   

    ☆   ☆   ☆

予想通り、死んだ息子との約束だったか。パパは1番になる。息子もママも死んでるから、今さら無理して1番になっても意味がない・・とフツーなら考える。しかし、パパ=神木(ディーン・フジオカ)はフツーの状態ではないのだ。

   

永瀬(山下智久)に負けて2番に落ちた時、ママと息子が消えた。でも、また1番になったら再会できた。これは、鵤社長(高橋克典)がホームレスの神木を口説き落とす時に使った説明なのかも。また1番になれば、必ずまた会える。

    

やや広い意味での妄想、おかしな考えというものは、程度の差はともかく、わりと多くの人が持ってると思う。例えば、全人口の5%とか。

  

   

    ☆   ☆   ☆

それに対して、幻覚は少ない。というより、幻覚が現れると現実の普通の社会生活を送りにくくなってしまう。悪化すると、周囲の力で閉じ込められることになる。それこそ、統合失調症の長期入院(日本で数十万人レベル)。最近は、患者を解放しようという動きが日本でも増えてるけど、実現はなかなか難しいと思う。家族でさえ、同居が難しいくらいだから。

    

神木の場合、妻と子どもの幻覚がたまに現れる以外、社会生活は問題なく送れてるから、強制的な入院はない。その代わり、あまりに悪どい営業をやってると、刑務所への入所ということになる。いずれにせよ、あまりに異常だと、社会から排除される。究極の社会的な排除が、死刑なのだ。

    

それに対して、究極の自発的な排除が、自殺。お遊びの賭けとはいえ、ゲームに負けてしまった神木は、自殺しそうになった。半ば、異常な営業手法。半ば、絶望的な自殺願望だろう。負けた自分には存在価値がない。。

   

  

     ☆   ☆   ☆

・・とか書いてると、また先週みたいに6000字近く行きそうだから、自制しよう♪ そもそも今週は既に月火水でかなり書いてるのだ。

  

その代わり、久々に映像の分析を入れてみる。まず、夜の事故現場らしき場所のシーン。

   

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その代わり、久々に映像の分析を入れてみる。まず、夜の事故現場らしき場所のシーン。横断歩道の端の歩道に花を供えた神木は、妻と息子と再会。息子が喜んでくれるヒップホップ(笑)・・じゃなくてタップダンスを踊る神木。

  

そこへ1台の車がやって来る。神木のそばを通り過ぎると、妻と息子は消えてしまった。

   

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といっても、上の情景は、神木の視点(2人は消えない)ではないし、周囲の第三者の視点(2人はもともと見えない)でもない。あくまで、テレビ視聴者向けの映像なのだ。もし実写なら、車は3回くらいは通過したはず。テイク・スリー、OK!って感じ。今回の演出は、川村泰祐。

   

   

    ☆   ☆   ☆

大部分の視聴者は、意識的にはこの車の効果が分からなかったはず。ただ、この「暗い」情景と赤い色(車のテールランプ)の組み合わせが無意識にインプットされる。

     

それは、即死の衝突で流れたはずの大量の血とつながるし、後になって、夜のミネルヴァ不動産のオフィス・シーンにも繋がるのだ。

   

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「ほら そこにいる」。神木が幻覚を見る不気味なシーン。この暗い映像で、2人の唇が赤く輝いてる。明らかに技巧的な撮影(または編集)。特に、花澤(倉科カナ)の表情の映し方は凝ってた。

     

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暗い中に赤いものがあると、エモーショナル(情動的)な効果を呼び起こす。夜の赤提灯ならポジティブな効果だけど、事故現場や幻覚シーンだと不安や恐怖につながって来る。

    

たまたま(?)昨日、集英社オンラインの記事がYahoo!に配信されて注目を集めてた。夜の暗い道や通路に、ポツンと赤い封筒が落ちてたら、それだけで不安になるはず。「この赤い封筒を決して拾ってはいけない」。

    

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これも神木と同じく、死者への強い思いから置かれたもの・・ということになってる。まだ現地(中国や台湾)のサイトでは確認できてないけど、これであなたも毎晩、ホラー作品の主人公になれるはず♪ キャーーッ!・・・

    

    

     ☆   ☆   ☆

さて、今回の不動産ネタは、サブリース契約。物件のまた貸し。原作マンガだと、第121直と第122直。前回に続いて、今回もかなり原作とドラマは違ってた。

    

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今までで最も違ってたと思う。おまけに、ドラマの脚本は、これまで原作に忠実だった根本ノンジ。もちろん、今季は続編だし、原作者や小学館(『セクシー田中さん』と同じ出版社)とのコミュニケーションは十分取れてるはず。

   

原作では、今回もハッピーエンドではない。困り果てた永瀬が最後に土下座すると、ミネルヴァ不動産の西岡の心が少し動いて、永瀬が依頼したオーナーに関しては解約となる。ただ、西岡は代わりに他のオーナーや住人を騙してるから、微妙な終わり方なのだ。永瀬も、自分の無力さを痛感。それを、石田(山崎努)が優しく慰める。

    

ドラマでは、ミネルヴァに騙されたオーナを永瀬らが集めて集団訴訟をアピールすることで、ミネルヴァが渋々と解約に応じたような流れになってた。勧善懲悪、正義のヒーローが敵を倒す。これが大衆的なテレビドラマのあらすじの王道なのだ♪

   

   

     ☆   ☆   ☆

ところで、そのサブリース契約というもの。日経で調べてみると、どうも元々は1980年代のアメリカまで遡るらしい。それが90年ごろのバブル期に、日本の業者同士の間で広まった。

   

すると、業者同士で契約を激しく争うことになる。そこに出て来たのが、2003年(平成15年)の最高裁判決。直前の高等裁判所の判決を破棄して、サブリース業者も借地借家法で守られることになった

      

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逆転判決の理由は、「建物の賃貸借契約であることが明らか」とされてる。

    

この最高裁の判例(その他)によって、業者はオーナーに対して、物件の賃料の減額(値下げ)を「請求」できることになった。ただし、実際に減額されるかどうかは別問題で、個々の状況に応じて決められる。

      

もちろん、借地借家法に「サブリース」という話は書かれてないし、業者が保護されるというような文言も入ってない。結局、法律そのものではなく、裁判官の人間的な解釈と判断で決まるのだ。その後は、社会が従うことになる。基本的、建前的には。

   

そして、一気に一般人オーナーに広がったのは、2012年からのアベノミクスと日銀の異次元の金融緩和によって。オーナーは融資を受けやすくなったし、銀行その他の金融機関も、少しでも高い金利を稼ぐために積極的にお金を貸したということらしい。それなりに調べてるけど、もうこの辺りで自粛しとこう。

   

      

     ☆   ☆   ☆

最後に、十影(板垣瑞稀)がゲーム感覚で大儲けして、高価なスーツや高級腕時計を買った後、大損したという暗号資産(仮想通貨)。

  

これは明らかに、最近のビットコインその他の暴騰を意識したドラマ脚本で、実はドラマの放送のわずか数時間後、本当に急落したのだ。十影の呪い♪

   

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ところが、下落は一瞬だけ。すぐにリバウンドして、高値圏で粘ってる。仮想通貨の種類は非常に増えてるけど、ビットコインに関しては基本的に右上がりだと見てる。問題は、激しいアップダウンを我慢できるかどうか。精神的、経済的に。

   

あのエイベックス・松浦会長でさえ、我慢するのが大変らしい♪ それでも、売らないどころか、買い増しを続けてるあたり、只者じゃないのであった。それでは今日はこの辺で。。☆彡   

   

   

   

cf. 「どこ向いてるんだ?」、タワマン大好きの永瀬財地(さいちん♪)〜『正直不動産2』第1話

 写真と違うムービー(動画)の長所、全体の空間的・時間的つながり〜第2話・使用貸借契約と解除

 もしも家族が仲良しなら、小さな家でも、おもちゃのピアノでも関係ない〜第3話・狭小住宅(ペンシルハウス)

 テレビドラマの脚本と原作マンガの比較、共通点と違い〜第4話・賃貸保証会社と人の信用

 偽善とは、表面的な善意から不幸な代償を生み出してしまう行為や意図〜第5話・フラット35

 家賃滞納3ヶ月で明け渡し(強制退去)、法律(借地借家法・民法)の条文には明記されてないけど〜第6話

 ノックスの探偵小説・十戒(英語)、犯人は物語の序盤に登場、探偵は犯人ではない〜第7話

 浮き沈みの激しい不動産(ワンルーム・マンション)投資、始まりは80年代・バブル期〜第8話

    

      (計 3450字)

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水平回転と垂直回転のジャイロ効果の違いなど、ChatGPT4に質問した回答(『魔改造の夜』)&11km、休養でもランペース♪

(4日) RUN 11 km,55分38秒,平均心拍 132

消費エネルギー 433 kcal(脂肪 117kcal) 

   

先日(24年2月29日)、NHKで放送された『魔改造の夜』。いつも、普通のロボコン(ロボット・コンテスト)よりも風変わりな素材と課題が与えられるけど、私が見た中では、今回が一番難しそうな気がした。

   

キックスケーター25m綱渡り」。実際には、モーターの動力や電源を使うので「電動キックボード綱渡り」だけど、各チームに与えられた素材が人力のキックスケーターだから、このネーミングになったんだろう。

   

あと、ひょっとすると、電動キックボードという名前を付けてしまうと、真似して本物を壊してしまう少年たちが出て来る恐れがあるからかも。ケガでもされると、NHKも責任を問われることになる。

  

一応、タイヤ(車輪)の端は、ロープの上から挟み込むような形にくぼんでるけど、当然、左右のバランスを取るのが大変になる。どこも同じ「ジャイロ効果」を使ったのは、理工系の大学教育で普通の内容だからなのか、あるいは、似た先行研究があるからなのか。

  

要するに、自転車、バイク、コマなど、回転する物体はなかなか倒れずに安定性を保つという性質・効果を利用する。ただ、その使い方は大きく分かれてた。

    

   

     ☆   ☆   ☆

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前回の放送で大失敗に終わった神奈川の町工場・Oスズ(オースズ)だけは、円盤を立てて垂直回転させたのだ。『ジャイロモノレール』(幻冬舎)という新書を参考にしたらしい。

  

この本、私も探してみたけど、書店にも図書館にも見当たらず。電子書籍の無料サンプルなら読んでみたけど、役に立たなかった。

   

他の2チーム、T工大(東工大)とPナソニック(パナソニック)は、円盤を水平回転させてた。直感的には、水平回転の方が効果的だと思うけど、結果は100分の1秒レベルの僅差で、オースズの勝利。サイトのトップページに、リベンジ達成の嬉しい報告を載せてた♪

   

    

     ☆   ☆   ☆

普通にネット検索しても、役に立つサイトが見当たらなかったから、私はAIに尋ねることにした。毎度お馴染み、ChatGPT(有料model4)。

   

最初に聞いたのは、そもそも英語で「gyro effect」という表現はあまり使われてない点について。英語で検索しても、日本のサイトばかりがヒットしてしまうのだ。英語版ウィキペディアにも無いし、メジャーそうな本も見当たらない。論文のタイトルでさえ僅か。

    

すると、gyro effectとは言わず、gyroscopic effect と言う・・といった感じの応答だったので、後者もあまり使われてないのでは?、と突っ込んでみた。すると、以下のように回答して来た。

   

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この説明がどの程度、信頼できるのかは分からないけど、正しいような気がする(何となく♪)。いずれにせよ、ジャイロ効果という言葉が英語ではあまり使われてないのは事実だと思う。

   

続いて、本題の質問。円盤の水平回転と垂直回転、あなたならどちらが効果的だと考えるか? テレビ番組の競争の話までして、訪ねてみた。

    

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「前後のバランス」という表現は、「上下のバランス」と言いたかったのかも。いずれにせよ、垂直回転だと水平回転とは異なる効果を期待できるけど、水平回転の方がフツーだと考えてる。

  

そう。だから、選択したチーム数は、2対1だったのだ。そもそも垂直回転なら、円盤ではなくて、前後の車輪が既にやってくれてるという事情もある。

     

   

     ☆   ☆   ☆

さらに、私が気になったのは、なぜ3チームがほどんど同じタイムだったのか? 回転の方向もモーターも違ってるのに。目標タイムも違ってたし、基準となるタイムが与えられてたわけでもない。

    

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優勝 O社、4秒34。2位 T工大、4秒37。3位 Pナソニック、4秒39。わずか0.05秒の差にとどまってるのは、偶然とは思えない。私が自分ですぐ思いついたのは、車輪と綱の摩擦(正確には摩擦係数)が同じだからということ。

  

それに対して、AIはより慎重で多角的な応答だった。私の考えに対して、軽いダメ出しみたいな修正を示すことは、わりと珍しい。普段は人間に気を使って(?)もっと合わせて来る。

   

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私が入力を忘れてた共通の条件としては、費用と開発時間がある。いずれにせよ、熱い理系エンジニアのバトルが面白かったけど、最も興味深かったのは東工大の製作プロセス。若い人間的な苦悩やぶつかり合いがストレートに見られて、微笑ましかった。皆さん、どうもお疲れさま♪

       

   

     ☆   ☆   ☆

一方、単なる小市民ランナーの走りについては、一言だけ。

   

4日(月曜)は、3日連続のスピード練習の直後だから、軽く11km走っただけ。疲れた脚と背筋で、休養ジョグのつもりだったのに、自然にRUNペース(1km5分15秒以内)になったどころか、トータルでは1km5分03秒ペース。4分台に近づいてた。

   

気温10度、湿度33%、風速2.5m。新・心拍計はほぼ正常に作動。序盤と終盤の高い心拍は、どちらも上り坂だし、補正しなかった。最近はハイテンションだから、上り坂でついダッシュしてしまうのだ♪ 

  

ジャイロ効果の3次元の計算式が気になりつつ、今日はそろそろこの辺で。。☆彡

   

   

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往路(2.4km) 13分16秒 122 141

LAP 1(2.2) 10分43秒 132 137

 2    10分40秒 135 140

 3    10分23秒 139 142

復路(2.1) 10分37秒 133 162

計 11km 55分38秒 132(78%) 162(95%) 

   

     (計 2264字)

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東京マラソン2024観戦、軽い感想&連日の短距離スピード練習、遅い・・

(2日) RUN 9 km,47分02秒,平均心拍 126

3kmラン 13分16秒,平均心拍 141 + 6kmジョグ

消費エネルギー 340 kcal(脂肪 95kcal) 

   

大切な書類が見あたらない。。 かなり探し回ったけど、今のところ発見できず。ブログどころじゃないから、今日も短い記事でお茶を濁しとこう。

   

ホントは、昨日の東京マラソンの後半を流し見して、情報も集めてたから、書くことは一杯あったのだ。しかし、そんな事より書類をどうにかしないと。。

   

   

     ☆   ☆   ☆

さて、東京マラソン2024は、トップレベルがかなり変則的な内容になってた。まず、男子のケニア勢とエチオピア勢のトップ集団が、まったく別格の走り。

  

中盤までは世界記録も狙えそうな感じだったけど、ベテランの王者キプチョゲが脱落した頃からペースダウン。それでも1位は2時間02分16秒だから、十分に速かった(キプルト、ケニア)。

   

残念ながら、後方の日本勢はまったく見えない位置。これがここ20年くらいの日本の位置だろう。五輪や世界選手権のメダルはほぼ期待できず。

  

   

     ☆   ☆   ☆

その男子の日本勢は、パリ五輪へのファイナルチャレンジだったけど、誰も設定タイムを破れなかったし、1位の西山雄介(トヨタ)でさえ、50秒くらいも遅れてた。

  

ゴール後の悔し涙は共感できるけど、先日の大阪女子マラソンの前田穂南の日本記録を見た後だから、物足りないというのが正直な感想。ペースメーカーが不安定だったとか、給水所で立ち止まってジャマになったとか、些細な枝葉の話にすぎない。前田は中盤からペースメーカーを置いてけぼりにして、ゴールまで独走したのだ。五輪というより、最初から日本新狙いで。

    

男子の日本記録保持者の鈴木健吾は、予想通り、やや早めに脱落。まだ本調子ではないと。ゴールはしたけど、五輪にはほど遠い結果だった。ゴール後、先にパリを決めてる奥さんの一山真緒と笑顔で写ってる写真を見たけど、どうなのかね。本気で狙ってたのなら、むしろ泣く方が自然だと思うけど、最近は笑顔が好まれるってことか。

  

ちなみに、結局3番手で自動的にパリ五輪「内定」となった大迫傑は、過去、五輪関連で何度も本当に涙を流してる。ただ、今年はそもそもファイナルチャレンジに出場しなかったし、五輪はワクワクしないとのこと。さて、内定を蹴るのかな? 自身のサイトには内定の報道をアップしてたらしいけど。行きたくないんだったら、本当に行きたい選手(川内とか)に譲ればいい。

    

   

      ☆   ☆   ☆

女子の東京マラソンは、五輪とは関係ないから、話題になってたのはベテラン・新谷仁美の日本記録更新チャレンジだけ。人気、実力、実績、知名度、トップクラスの女子選手なんだから、もうちょっとテレビで映して欲しかったけど、少なくとも後半はほとんど映ってなかった。男子のトップ集団と、日本人の争いばっかの中継。

  

さらに、気になったのが、TVer動画のCMの多さ、長さ! あれほどCMだらけのライブ動画、私は初めて見た。しかも、エアサロンパスの同じCMが延々と流れてたのだ。あれ、PRには逆効果だと思うけどね。試しにテレビのCMと比べてみると、やっぱりTVer動画の方がCMが多かったと思う。

    

新谷も本気で記録を狙いに来てたから、ゴール前からもう泣くような表情で、ゴール後は前後に一礼した後、涙、涙。それでも、またチャレンジするらしい。プロだから、楽しむとかより、しっかり仕事をしたいと。

  

珍しいタイプだけど、あれはアリだとみんな思うようで、言葉はきついのに、アンチはあんまし見かけない。例えば、前田の日本新に対して、ただ悔しいだけとか本音を語ってたけど、特に叩かれることもなかった。普通は、まず相手の偉業を讃えた後で、控えめに自分の姿勢を口にする所。

   

それにしても、気温が低めで、風も穏やかな好天。絶好のマラソン日和だった♪ 私もまた懲りずに、アシックスの出走権無料プレゼントに応募。倍率は1万倍とかだろうけど (^^ゞ スタッフも含めて、皆さん、お疲れさま。。

    

   

      ☆   ☆   ☆

早くも最後に、単なる小市民ランナーの一昨日(2日、土曜)の走りについて。前日の5000m測定が失速で冴えなかったから、今度は3000mかなり本気で走ってみた(前後のジョグを含めると計9km)。といっても、疲れてたし、測定とかタイムトライアルのノリではない。普段、ほとんどやってない、スピード練習。もうすぐ、短い距離のイベントが2つ続くもんで。

  

前日の失速ヘロヘロの走りを反省して、中盤まではちょっと控えめ。終盤はぼちぼちの走りで、かなりのタイムが出たような感じもあったのに、実際は遅い。。(^^ゞ 今の実力なら、12分台は出せるはずなのに、13分16秒1km4分25秒ペース。遅っ! やっぱり靴の問題かね? 前日もこの日も、カーボンプレートが入ってない新レース用シューズを試したのだ。

  

気温7度、湿度35%、風速2mの好条件だから、言い訳できず。新・心拍計は、ほぼ正常に作動。・・っていうか、やっぱりかなり低めに出てるのかも。実際の心拍より、6~7くらい低い気がする。

   

書類のことが頭から離れない中、それではまた明日。。☆彡

   

   

3000mのみの心拍とラップ

   

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          平均心拍 最大

LAP 1(2.2km)  9分47秒 138 146

  2(0.8)   3分29秒 146 149 

計 3000m 13分16秒 141(83%) 149(88%)

 

      (計 2215字)

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浮き沈みの激しい不動産(ワンルーム・マンション)投資、始まりは80年代・バブル期〜『正直不動産2』第8話・無限ループ地獄

今夜は正直、ドラマとかブログはどうでもいいだろう♪ 独身男性の超大物、大谷翔平がいきなり結婚発表☆ いきなり最終回(笑)。まさかのビッグニュースをYahoo!のトップで見かけた時、また何かの釣り記事かと思ったほど。

    

直ちに、本人のインスタグラムに飛んでみると、日本語の小さい活字のご報告の下には、英語の報告が書かれてた。わずか30分で、いいねの数が87万! いいね。

  

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「have I began・・・・・・I also have began・・・」。beginの現在完了形だから、過去分詞で begun と書くべき所を、過去形で began と2回続けて書いてる♪ これで私は、間違いなく大谷自身の言葉だなと信じたのだ(笑)。そこか!

  

   

    ☆   ☆   ☆

ちなみにもちろん、アメリカの俗語でそうゆう表現もあるのかと思って調べてみたけど、見当たらない。通訳とか事務所とかに任せず、自分で英語を書いてる所が素晴らしいのだ。

   

たぶん記者会見でも、「ビギャン」と過去形で発音しても、ネイティブでさえ気にしないだろう。そんなミスを気にするのは、中学の英語の教師か、マニアック・ブロガーくらいなのだ♪ 自虐か!

   

英語では、母国の「誰か」と新しい生活を始めたと書いてるけど、日本語では「日本人女性」と書いてた。ネットには早速、自分から「緊急会見」を行なう女性も登場。ゆりやんレトリィバァ(笑)。薬指の指輪を見せて、「爪切りました」(爆)

    

真面目な話、「一般人」とか書いてないから、みんな知ってる有名人(タレント、女子アナ、女性アスリート)なのかも。明日の記者会見には世界が注目。

  

    

     ☆   ☆   ☆

さて、大谷のおめでたいニュースは、今回のドラマとも無関係ではない。広い意味で、「投資」の側面があるから。

   

お相手が誰にせよ、これだけ完璧に情報をブロックし続けたということだけでも、大変な努力を長時間にわたって費やして来たはず。愛犬デコピンの世話も含めて。

   

その努力を仮に5000万円と計算すると、この投資は数年で数百倍~数千倍のリターンになったのかも♪ 羽生結弦とはキャラが全く違うから、離婚の心配どころか、不仲や不倫の心配も無さそう。

   

そう考えると、ドラマで取ってつけたような「押しかけ女房」になってる榎本(泉里香)も、永瀬(山下智久)に投資してるのだ。物件も、今回の主題と同じく、ワンルームの不動産(笑)。失敗に終わった時の損失を抑えるために、おやすみのキスもお預けにして。まあ、建前だろうけど♪

   

    

    ☆   ☆   ☆

原作のサブタイトルは、「1R(ワンルーム)マンション投資」。コミック第15巻・第117直&第118直。大谷アキラ(漫画)、夏原武(原案)、水野光博(脚本)。

   

これは、ドラマ第7話の原作のすぐ後で、話はつながってる。だから、またTTNデータ(笑)という社名が出て来るんだけど、ドラマでは変えてた。実在するNTTデータに気を使ったのかも。

  

というより、今回のドラマは原作とかなり違ってる。ドラマはハッピーエンドだったけど、原作はどちらかと言うとバッド・エンド(悪い結末)なのだ。客は結局、割高なマンションを買ってしまう。

  

これで、永瀬との勝負に勝った神木(ディーン・フジオカ)は、さらに鵤社長(高橋克典)に勝負を挑む。とにかく、不動産の世界で1番になりたいらしい。死んだ息子との約束とかいう話かな?(個人の想像)。

    

もちろん原作には、娘さんやボランティアの話も無い。黒須が客と揉めて怪我するわけでもないし、客は2人ではなく1人だけだった。その代わり、原作には、十影(板垣瑞稀)がワンルームマンションの勧誘を受けて、乗りそうになってる所を、永瀬に止められてる。ドラマの脚本は清水匡、演出は金澤友也。

    

    

     ☆   ☆   ☆  

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新築に続いて中古、2つのワンルーム・マンションが出てくる点については、原作もドラマも同じ。まず、初期投資が大きい(価格が高い)新築ワンルームへの投資で失敗。それを取り返すつもりで、今度は中古マンションへの投資に向かう。

   

駅から徒歩10分。築20年、20平米のジュエル八起。年利2.3%の30年ローンで、毎月の返済額は7万円。家賃収入は月10万円だから、毎月3万円の不労所得が入って、おまけにローン完済後にはマンションも手に入る。

   

・・というのが神木の説明。しかし、「数字はウソつかないけど、ウソつきは数字を使う」(by永瀬)。私でもすぐに家賃が高いなと思ってしまう。

    

ただ、家賃7万円なら一応あり得るかも。それなら、毎月の収支はトントン、実質の支払いは0円で、マンションの分だけお得。もちろん、空室の期間やトラブルが無くて、修繕費とかもかからなければ、という仮定の話。

   

   

     ☆   ☆   ☆

ドラマと原作を見た後、自分で色々と調べてるうちに、そんなに悪い話でも無いような気もして来た。リスクはあるけど、詐欺とは別物だし、長い歴史と多数の実例もある。

   

日経産業新聞で、「ワンルームマンション活況 —— 投資目的に売れる、今やニュービジネス」という見出しの記事が掲載されたのが、1983年。ニューだから、この辺りが流行の最初だろう。バブル景気の少し前だから、その後はまさにバブルに乗って広がることになる。

    

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その後、日経関連のワンルームマンション投資の記事は多数あって、それほど批判的な書き方でもない。リスクや失敗もあるけど、リターンや成功も期待できる。投資の形の1つで、最近話題の株価と同様、時の流れにつれて浮き沈みもある。

   

大まかに見ると、80年代 ↗︎ (上昇)、90年代 ↘︎ (下降)、00年代 ↗︎ (回復)、08年~09年 ↘︎ (リーマンショック)、10年代半ば以降 → (持ち直して上下に変動)、といった感じだろうと思う。

   

私の友人が以前、居住用のマンションを買って、失敗した・・と嘆いてた。ところが、状況が一転。ハッキリ言わないけど、逆にかなり儲かったような感じで、暮らしぶりが変わってる・・とだけ書いとこうか♪ まあ、このブログは読んでないはずだけど。

   

   

     ☆   ☆   ☆

一般人の投資で注意すべき傾向として、原作でもドラマでも、2つの心理学的な用語が紹介されてた。

   

まず、「コンコルド効果」。これ、まず(ほとんど)誰も指摘してないことを指摘しとこう。英語の「Concorde Effect」で完全一致検索をかけると、英語のサイトは少ししかヒットしなくて、日本語のサイトばかりがズラッと並ぶ。過去の経験上、これはちょっと怪しい概念だろう。

  

日本語のウィキペディアにはわずかな情報しかなくて、「埋没費用」効果の別名だと書いてるけど、そちらのページに飛ぶと、最上段に注意書きが大きく載ってる。要するに、出典や信頼性が足りないと。そもそも、他の言語のウィキには、コンコルド効果の項目は1つしか無くて、しかもそれはマイナーな言語(ヘブライ語)なのだ。

   

英語版で「埋没費用」(sunk cost、過去の失敗の費用)の項目を見ると、途中にコンコルドの話が一応、出て来てる。ただ、それは「Concorde fallacy」(コンコルドの間違い・ミス)であって、国家(英国&フランス)が絡むと費用や損失を度外視して止まらなくなるという文脈。

  

一般人は、国家と違って、ごく限られた財産と能力しか持ってないから、どこかで止まるか、逆に成功するかがほとんどだろう。例えば、アイドルを推すという投資だと、時間とお金を大量に注ぎ込んだ末に結婚発表が出たとしよう。途端に冷めて止めるか、気にせず推し続けるか。推し続けるということは、投資が満足を与えてくれてるのだから、埋没ではなく成功なのだ。

     

   

    ☆   ☆   ☆

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とはいえ、「これまでの投資分を惜しんで止められなくなる心理的傾向」は、一部の人や一部の状況に見られるのは事実。

  

例えば私♪ 18年半にわたって毎日、大変なパワーを注ぎ続けて、ほとんどリターンは無い(笑)。自虐か! それどころか、SNS人気に「埋没」して、ここ4年でアクセス数は激減、システムトラブルが復旧しないコメント欄もすっかり閑古鳥♪ しかし、今さらもう、止めれないのだ。

  

真面目な話、止めれないということは、本当は何らかのメリットもあるのだ。私の場合、大量の情報処理や規則正しい執筆活動で鍛えられるというメリットは、確かにある。寝る前に、絶対に書く。忍耐力や意志の鍛錬にもなってる。

   

マニアックな記事を熟読した後、私のプロフィール欄をチェックしてる読者の記録をアクセス解析で見ると、満足感もある。よしっ!って感じで♪ 東日本大震災後の放射能記事には、米軍や国際原子力機関からのアクセスもあった。よしっ!

   

ドラマだと、単なるおバカな父親に見える篠崎も、永瀬がフォローしてくれてた。娘のことを思って失敗を重ねつつ、結果的に立派に育て上げただけでも十分なのだ。

     

なぜ娘がしっかりした行動と目標を持ってるのか。それは、お父さんみたいに、性格がいいのに(orいいから)騙されてしまうような人を助けたいと思ったから。お父さんの合理的でない行動も、素晴らしい効果を生み出してる。リスクを冒してでも娘を幸せにしたいという気持ちはちゃんと伝わってるのだ。失敗はしても、罪を犯してるわけではない。

   

   

     ☆   ☆   ☆

一方、もう一つの心理学的傾向として紹介されたのが、「ダニング・クルーガー効果」(Dunning-Kruger effect)。「能力や経験が低い者ほど自らを過大評価してしまう傾向だ」。

   

実は、日本ではマイナーで曖昧にも感じるこちらの方がむしろ、世界的にはメジャーな概念のようで、根拠みたいなものもしっかり示されてる。

  

英語版ウィキのグラフで確認してみよう。縦軸が能力で、赤線は実際の能力、青線は自己評価。横には、客観的な能力の順に、左から4人のデータが並んでる。

  

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4人中、3人は、自己評価の方が高い。ただ、左端の最下位の人は特に、実際の能力(赤い点の高さ)と自己評価(青い点の高さ)の差が大きい。

  

それに対して、右端の最も優秀な人の場合、自己評価も4人で最も高いけど、それを上回る高い実力を持ってる。そうゆう計量的で限定的な分野の話なのに、世間では大まかで粗雑なとらえ方で使われてる・・といった話が、英語版ウィキの冒頭に書かれてた。

  

もちろん、投資の客観的能力の計量・測定というのは難しい。例えば、投資金額を10年以内に何倍にしたかで比べるのなら、ビットコインを初期に買って持ち続けた「億り人」がトップクラスということになる(10000倍とか)。当初の状況で冷静に判断するなら、それは能力というより運が良かったということ。宝くじを大勢で買えば、ごく少数は大当たりするのだ。

     

ただし、今現在のビットコインその他(仮想通貨=暗号資産)は話が違って来てるので念のため。ここ数ヶ月で急激にプロの大金が流入してるから、極端な上昇になってる。これは私の見方では、投資の能力が高いと思う。ちなみに私も数年前、1000万円にはなるだろうと書いてたけど、もう間近に迫って来た。

     

   

     ☆   ☆   ☆

とにかく、割高な物件を売られた後、安く買い取られて、その損を取り返そうとして、また割高な物件を売られてしまう人は、ごく一部にいる。

   

それは事実だけど、サブタイトルの「無限ループ地獄」(原作では無限地獄)は大袈裟だろう、ちょっと循環するだけで、すぐに終わるはず・・・そう思った私は早速、「ループ(loop)」という言葉の語源を探ってみた。

  

すると、面白いことが判明した。ループの語源は、輪になった投げ縄らしい。その意味では、無限に循環する必要は無くて、要するに売り手と買い手の投げ縄で捕まってしまうということ。確かに、原作でもドラマでも、捕まった人ならいた。原作では捕まったまま終了。ドラマでは脱出。それはドラマ視聴者の大半がハッピーエンド好き(の女性)だから♪

    

    

     ☆   ☆   ☆

時間がギリギリになって来たので、最後に再び不動産投資を冷静に考えてみよう。

   

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上図は、あちこちで参照されてるデータ会社・東京カンテイによるもの。首都圏ほか、三代都市圏の中古マンションの価格の推移が右上がりの折れ線グラフになってる。

     

自分が買ったマンションの価値がどんどん上がってるわけではなくて、あくまで市場価格の値上がりだけど、自分の所有マンションの価値の低下も割と少ないはず。あるいは逆に、持ってるだけで価値が上がるとか。多分、しばらく前にタワマンを買ってれば、より高い値段で売れることもあると思う。

   

そもそも、ある意味、銀行に預金するという行為も投資と言えるのだ。安全確実だけど、利回りゼロの投資♪ これが今後、日本でもインフレが進めば、実質的にマイナスの利回りになって来る。100万円をずっと預けてる間に、物価が1.5倍になれば、50万円の損ということ。

    

銀行預金やタンス預金という投資にも目減りリスクがあるのだから、不動産、仮想通貨、株、為替も含めて、財産の管理はこれから一段と重要になって来る。そうした事を考えるキッカケとしても、有益な作品だと思う。

   

というわけで、今夜も大量のパワーと時間をブログに投資してしまった。コンコルドというより、ブロガー症候群、恐るべし♪ それでは、また明日。。☆彡

 

  

  

cf. 「どこ向いてるんだ?」、タワマン大好きの永瀬財地(さいちん♪)〜『正直不動産2』第1話

 写真と違うムービー(動画)の長所、全体の空間的・時間的つながり〜第2話・使用貸借契約と解除

 もしも家族が仲良しなら、小さな家でも、おもちゃのピアノでも関係ない〜第3話・狭小住宅(ペンシルハウス)

 テレビドラマの脚本と原作マンガの比較、共通点と違い〜第4話・賃貸保証会社と人の信用

 偽善とは、表面的な善意から不幸な代償を生み出してしまう行為や意図〜第5話・フラット35

 家賃滞納3ヶ月で明け渡し(強制退去)、法律(借地借家法・民法)の条文には明記されてないけど〜第6話

 ノックスの探偵小説・十戒(英語)、犯人は物語の序盤に登場、探偵は犯人ではない〜第7話

 サブリース契約、03年最高裁判決で業者が強気に、12年アベノミクス緩和で一般人オーナー急増〜第9話

      

  (計 5664字)

 (追記49字 ; 合計5713字)

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ノックスの探偵小説・十戒(英語原文・原書)、犯人は物語の序盤に登場、探偵は犯人ではない〜『正直不動産2』第7話・契約の誘引

ドラマ版『正直不動産2』第7話のサブタイトルは、「禁断の果実」。あぁ、違法な不動産契約を取って稼ぐことね・・と思って、軽く流す視聴者がほとんどだと思う。

       

ドラマだけ見てると、別にそれで困らない。ただ、実は原作だけにある重要な内容と関係づけた言葉なのだ。それは、「ノックスの十戒」という話。

  

 原作 → 「ノックスの十戒」 → 旧約聖書(モーセの十戒) → 禁断の果実 → ドラマ

       

こんな流れで、旧約聖書を媒介にして、原作マンガとテレビドラマを間接的につなぐ役割を果たしてたのが、ドラマのサブタイトルだった。

    

原作のサブタイトルは、「契約の誘引」。コミック第15巻・第115直&第116直。大谷アキラ(漫画)、夏原武(原案)、水野光博(脚本)。

  

ドラマは、木滝りま(脚本)、下向英輝(演出)。恋愛、おばあちゃんの優しさ、田舎の素朴な味わいを前面に出してる、非常に女性的なストーリー。ちなみに、こうゆう本当の事を政治家が言うと、一部の人達に叩かれてしまうのが今の世の中♪

  

事実として、それら3つのエモーショナル(情動的)な要素は原作には全く入ってない、ドラマ版だけのオリジナル。その代わり、原作にはマニアックなネタが挿入されてた。それが「ノックスの十戒」と呼ばれるものだ。

   

    

     ☆   ☆   ☆

原作では、冒頭から探偵ドラマの話が出て、永瀬(山下智久)が咲良(福原遥)にウンチクを語る。

  

「あのドラマ ━━ 犯人が突然登場した双子の兄弟って、トリックがむちゃくちゃだろ。シナリオ書いてるヤツは、"ノックスの十戒"を知らないのか?」

   

咲良が、「ノック・・・10回?」と天然ボケを示すと、永瀬が大きいエビフライを奪い取りながら語る。「1928年にイギリスのロナルド・ノックスって推理作家が刊行した、『推理小説』を書く上での10のルールみたいなもんだ」。

   

このセリフを書いたのが誰なのかは分からないけど、おそらく細かすぎる誤解をしてる。本の刊行1929年で、ノックス(Ronald Knox)は2人の編者の内の1人として序文を書いただけで、内容的にはその他大勢のもの。

   

原書のタイトルを直訳すると『1928年におけるイギリスのベスト探偵小説』(The Best English Detective Srories of 1928)だから、年号を間違えたのかも。ノックスが刊行したと書いてしまってたのは、邦訳書のタイトルが『探偵小説十戒』(晶文社)で、ノックスを前面に出してたからか。

   

   

     ☆   ☆   ☆

英語の原書はネットで無料公開されてるけど、探し出すのはかなり難しくて、私も諦めそうになったほど。英語版ウィキペディアでさえ出典を正確に付けてない。日本語ウィキは単なる個人サイトでの引用文に対して注を付けてた。

  

あえてリンクは付けないので、気になる方は探偵になったつもりで探すと面白いかも♪ 表紙の下にわざわざ1929と書いてるのは、1928年の本だという誤解を避けるためだと思う。

    

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上の画像の下側に、一つ目の戒め、ルールが書かれてる。と言っても、別にみんなが守ってるわけでは無いという点については、最初からノックス自身が書いてる。

  

 「犯人は、物語の序盤に登場していなければならない・・・」。

   

ここでまず、ミネルヴァ不動産の花澤(倉科カナ)の顔がアップになる。つまり、花澤が罪を犯すストーリーだと。

   

ところが、すぐ次に、神木(ディーン・フジオカ)もアップで登場。要するに、二番手の犯人という意味だろう。原作におばあちゃんは登場しないから、ライバルの花澤を陥れた悪巧みの犯人ということ。

   

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ちなみに、ドラマでは、なぜか神木がたまたま花澤の犯行現場(喫茶店、カフェ)の2階にいた。私はオンタイムでテレビを見ながら、何で分かったの?、と不思議に思ってたけど、実は原作だと、そこに行く前に花澤が神木と不動産の店内でやり取りしてるのだ。

  

「花澤さん どちらに?」

「商談をしに 喫茶店まで」

  

これ以降、説明はないけど、なぜ神木が花澤の犯罪に気づいたのかは簡単に説明できてる。何となく怪しいから、後をつけてみたと。遠回しの伏線、フラッグ(旗印)が提示されてるのだ。

   

   

     ☆   ☆   ☆

では、花澤の犯罪とは何だったか? まず、1人2役で、婚活(マッチング)アプリに「ようこ」として登録。「ようこ」の友人の不動産屋として、冴えない男性(失礼♪)の「わたやん」にマンションを売りつけてた。これだけでも犯罪行為と言えなくはない。

    

一応、NTTデータ・・じゃなくて、TTNデータ(笑)のSE(システム・エンジニア)だから、それなりの頭脳の理系人間で、収入や安定性もまずまず。男性だけサービス有料、顔の正面写真や年収、年齢、身長も公開してアピールすると。途中の課金もあるらしい。

   

昔、ブログのドラマ記事の関連で、試しに私も登録してみようかと思ったけど、細かい個人情報を次々に要求してくるから途中で止めた。ドラマの「ペアペア」というアプリ名は、一番人気の(?)「ペアーズ」をもじったもの。最新のレビューを数十ほど流し見すると、かなりビミョーな意見が並んでた(個人の印象♪)。

    

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    ☆   ☆   ☆

花澤のメインの犯罪は、いわゆる「契約の誘引」で、原作のサブタイトルそのもの。宅建業法・第47条・第3項で、業務に関する禁止事項の一つとされてる。条文では、「契約の締結を誘引する行為」。

     

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花澤が、鵤社長(高橋克典)に借金して、わたやんに手付金500万円を貸す。こっそり、内密に。マンションは5000万円で、残りの4500万円を35年払いにすると、月に11万円の返済。賃貸の家賃より安く、家が手に入ると。

   

試しにネットのサイト(ダイヤモンド不動産研究所)で計算してみると、本当に11万円と出た。ドラマの脚本家も、同じサイトを使ったのかも♪ 原作だと10万円だから、ドラマは日銀の金融緩和がそろそろ終了するのを見込んだ形。物価・賃金・株価、かなり上がって来たから、そろそろ金利を上げる時期だと。下の計算だと、金利変更後には13.7万円とされてる。

  

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     ☆   ☆   ☆

一方、ノックスの十戒の7番目には、「探偵は、自分自身が罪を犯してはならない」と記されてる。

     

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マンガやドラマの物語的には、主役の永瀬が自分で罪を犯してはならないということ。たとえ合法的でも、契約の誘引はしないと断言してた。原作では、後輩の咲良への指導的役割を果たしてる。カスタマー・ファーストみたいに見えたとしてても、誘引は絶対にダメだと。

       

「大切な人の家族を不動産で不幸にはさせない」という台詞は、ドラマだけのもので、美波(泉里香)のハートをキュン死させてた♪

     

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     ☆   ☆   ☆

十戒の最後、10番目は、「双子の兄弟、あるいは二重の役割を果たす者は一般に、登場してはならない。我々が適切に準備されてる場合を除いては」。

   

これを原作が最初に使ってるのは、花澤という犯人が一人二役(doubles)を演じてるから。ただし、最初から読者に対して説明してるから大丈夫ということ。

  

そう言えばこの作品は、主人公の永瀬が嘘つきと正直の二重の役割を果たしてる。ただし、最初から十分に説明してるから問題はない。と言っても、原作もドラマも、早い段階でかなり正直になってる。まあ、タイトルが「正直不動産」だから当然か。

    

   

     ☆   ☆   ☆

なお、あらすじとは直接には関係ないけど、花澤の子どもが口にしてた、「ルールは守らなくちゃダメ・・・僕、間違ってないよね?」という問い。罪を犯してた花澤は黙り込んでたけど、私ならこう答える。

   

うん。間違ってないよ。ルールは守らなくちゃダメ。でも、守らない人もいるんだよ。そうゆう時には、少し我慢するか、一言だけ優しく注意するか、先生に注意してもらおうね。ケンカになっちゃうと、お互いにケガしちゃうでしょ。痛いし、悲しくなっちゃうし。仲直りするのも大変だから」。

  

もちろん、国際関係だと「先生」はいないし、何がルールなのか、どのくらい守るべきなのか、立場によって考えが違うから難しい。

 

ウクライナ戦争も同様。最初の内は、専門家もメディアもキャスターもほとんど全てがロシアを非難してたけど、ここ最近はすっかりトーンダウン。むしろ、暗黙のうちに停戦を支持するような意見が増えてるようにも見える。あれほど英雄扱いされてたゼレンスキー大統領も、今ではすっかり普通の政治家扱いに近くなってる・・・とだけ書いとこうか。

   

実はロシアの専門家の一部は、最初からこの問題の複雑さが分かってたようだけど、発言権を奪われてた。私のこのブログでももちろん、単純な善悪の話は一度も書いてない。

    

むしろ、ウクライナの民話の記事を書く中で、人々の気質とか国民性のようなものについて暗示しておいた。日本と少し似た話があるから応援しようね・・といった当時の論調とは、ハッキリと一線を画してたのだ。

     

   

     ☆   ☆   ☆

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最後に、55億円のタワマンというドラマ独自のお話。そもそも原作のこのエピソードにタワマンは登場してない。

   

検索すると、ヒットするのは2つの物件で、どちらもタワマンではなく、少し高めくらいの超高級マンション。パークマンション檜町公園と、三田ガーデンヒルズ(上図、マネーポストWEB)。タワマンじゃないからこそ、逆に高価なんだと思う。条件のいい土地を、やや贅沢に使ってるから。

   

共に港区で、三井不動産レジデンシャル。三田の方の価格は推測。まあ、やっぱり富裕層というのは意外と多くて、トップクラスの人達もそれほど珍しくないんだろうと思う・・と、他人事のように書いといてと。。♪

    

お金も家も、死ぬ時には全く関係ないし、その直前でもほとんど関係ない。それだけは確かな真実だ。でも、その前の段階ならちょっと欲しいかも(笑)とか思いつつ、ではまた。。☆彡 

    

   

   

cf. 「どこ向いてるんだ?」、タワマン大好きの永瀬財地(さいちん♪)〜『正直不動産2』第1話

 写真と違うムービー(動画)の長所、全体の空間的・時間的つながり〜第2話・使用貸借契約と解除

 もしも家族が仲良しなら、小さな家でも、おもちゃのピアノでも関係ない〜第3話・狭小住宅(ペンシルハウス)

 テレビドラマの脚本と原作マンガの比較、共通点と違い〜第4話・賃貸保証会社と人の信用

 偽善とは、表面的な善意から不幸な代償を生み出してしまう行為や意図〜第5話・フラット35

 家賃滞納3ヶ月で明け渡し(強制退去)、法律(借地借家法・民法)の条文には明記されてないけど〜第6話

 浮き沈みの激しい不動産(ワンルーム・マンション)投資、始まりは80年代・バブル期〜第8話・無限ループ地獄

 サブリース契約、03年最高裁判決で業者が強気に、12年アベノミクス緩和で一般人オーナー急増〜第9話

   

   (計 4248字)

 (追記101字 ; 合計4349字)

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家賃滞納3ヶ月で明け渡し(強制退去)、法律(借地借家法・民法)の条文には明記されてないけど〜『正直不動産2』第6話

先日の情報理論記事の冒頭に書いたように、今週の火曜の夜はバッテリーが切れそうな端末しか手元に無かったから、テレビも動画も見れない状況。仕方なく、先に電子書籍で原作マンガを読んだ。ビッグコミックのキャンペーンで、ドラマ化された話はその後からしばらく無料公開されてる。

    

自分の端末で試してみればすぐ分かることだけど、動画でドラマを見るのと、電子書籍でマンガを読むのとでは、情報量も時間も大違い。もちろん,ドラマの方が遥かに量が多いのだ。

    

ということは、原作マンガを実写ドラマにするのは非常に大変で、かなり違った作業になるということ。この辺りの調整の中心になるのが、出版社だと編集者、テレビ局だとプロデューサー、ということになる。

   

  漫画家 ↔︎ 編集者 ↔︎ プロデューサー ↔︎ 脚本家・演出家

    

しかも、連続ドラマの場合、脚本家や演出家が複数いることも珍しくないから、ますます大変だろう。昨日(水曜)の夜になってようやく見れた今回の『正直不動産2』第6話だと、脚本家は清水匡(まさし)、演出家は金澤友也。

   

いつものように、基本的なあらすじ・ストーリーや台詞はほぼ原作通り(第109直、第110直、「家賃滞納」)。ただ、その肉付けはかなり違ってた。

   

   

    ☆   ☆   ☆

その話をする前に、ここは非営利の一般人ブログだから,個人的な話を入れときたい

   

私はもちろん(?)家賃滞納の経験はない・・・と書きたい所だけど、田舎から首都圏に出て来てまだ間もない頃、アパートの家賃の支払いが「1日」だけ遅れたことがあった♪ 1日というより、正確には「半日」(笑)。単に、うっかり忘れてただけのミス。

    

すると、まだ朝8時くらい(!)だったと思うけど、近所に住んでる大家さんのお母さん(お婆ちゃん)がいきなりやって来て、怖い顔と声で家賃の請求 (^^ゞ 皮肉でなく、いい社会勉強になった♪ 実は、大家さん自身は物腰の柔らかい女性だったけど、賃貸契約は厳しい世界なんだな・・と思い知らされた経験の一つだったのだ。他にも20回くらいあるけど(笑)

    

    

     ☆   ☆   ☆

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さて、原作とドラマで共通する話の中心は、家賃滞納。劇団員の清川明日美(美山可恋)。演劇の練習でバイトできなくて3ヶ月滞納というのは、私の感覚だと論外♪ 「家賃を払えない私は夢を諦めなきゃダメですか?」。「はい、当たり前です」(笑)

    

ちなみに、十影(板垣瑞生)のアドバイスはまた別の話になる。「家賃を払えない」のではなくて,「『高い家賃を払えない』あなたは、『安い家賃を払えば』、夢を諦めなくてもいい」という話だから。

   

それにしても、大家(梅沢富美男)に滞納分を免除してもらうのは、かなり甘いと感じる。

     

実は原作だと、「新型感染症の影響」でバイトをクビになったという話になってた。コロナの最初の1年半くらいは、お店や会社が休みになってた程の異常事態だったから、それなら分からなくもない。ドラマだと、劇団の練習という普通の話に変更してるから、私はツッコミたくなったのだ。

     

何度か書いてるように、私が昔バイトしてた有名ホテルでは大勢の劇団員が働いてて、スケジュールもかなり自由で時給も高かった。今だと尚更のこと。都会で時給1200円くらいのアルバイト募集はいくらでもある。1日6時間、週休2日でも、月に15万円ほどの収入。劇団員をやりながら、元の家賃59000円もちゃんと払って、それほど無理な生活でもない。

   

ちなみに、ドラマでコロナの話を避けた理由は、おそらく社会的・政治的なものだと思う。去年の5月からは、風邪やインフルエンザみたいなものと似た扱いになったから、国営放送としても避けたんだろう。実際、NHKニュースでのコロナ報道も激減。この冬のコロナ第10波も、ほとんど扱われてない。1日あたりの新規感染確認が10万人くらいに達してても。

  

    

      ☆   ☆   ☆

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家賃滞納3ヶ月に関する話は、原作とドラマでほぼ同じ。さすがに、やや控えめな注意深い説明になってた。理由はカンタン。そんな話は法律に明記されてないし、裁判の判例も色々あって不確定なことだから。

   

上の画像は、借地借家法の該当箇所の条文。下の画像は、民法の契約に関する条文。どちらにも、滞納3ヶ月で明け渡しとかいう内容は入ってない。それどころか、かなり手厚く借り手(賃借人)を守るように出来てる。

   

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法律の条文ではなく、不動産業界の実際の慣例としては、

     

 オーナー側は明渡し請求が「できる」 する、しないは別

 請求が、相手や裁判所に承認されることがある (不承認かもしれない

 

つまり、3ヶ月滞納したからといって、「すぐに」強制的な立ち退きになるとは考えにくい。というより、そんな厳しい話はネット検索でもなかなか見当たらないし、3ヶ月滞納者がどうなったかを調べた大規模な統計調査データも見当たらない。ケースバイケースで曖昧だからこそ、例の家賃保証会社というものも使われるようになってる。

   

   

     ☆   ☆   ☆

曖昧さを逆手にとって、わざと「3ヶ月近く」の滞納を続ける賃借人がいて困ってる・・という賃貸人の相談が、専門家のサイトで紹介されてた。去年の秋の日付けだから、つい最近のこと。弁護士法人ALG。

    

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ドラマでは、15年前の十影親子に対する厳しい取り立てが、なぜか単なる「借金」になってた。

  

あれは原作だと、十影の父の家賃滞納なのだ。ドラマのマダム(大地真央)が話してたような、十影の祖父のせいだという話も、原作のこのエピソードには無い。ドラマみたいな、愛情あふれる優しい父親のイメージも、原作には無い。

    

子どもの頃、父の家賃滞納で厳しく辛い体験をしてたからこそ、大人になった今、劇団員の家賃滞納に適切なアドバイスができる。主役の永瀬(山下智久)やヒロインの咲良(福原遥)よりも。これなら筋が通ってるのだ。急に十影が有意義なアドバイスをしたことに関して。

      

ドラマでは、なぜ単なる借金へと変更したのか? 理由として一つ考えられるのは、現在の不動産業界への配慮。過去の強引な取り立てが社会問題になったから、平成18年(2006年)に業界の自主規制ができたらしい。原作ではそう説明されてた。多少は改善された業界に、あまりブラックなイメージを植え付けたくはない。そんな配慮が(無意識的に)働いてるのかも。

     

    

     ☆   ☆   ☆

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最後に、「本並劇場」について。あれは明らかに、渋谷からも近い若者の街・下北沢に実在する「本多劇場」をもじった名前。40年前から続く有名な聖地で、座席数386だからまずまず立派。逆に言うと、チケット販売のノルマが劇団員にのしかかるかも。チケットもフツーに高いのだ。私が全く知らないキャスト・スタッフの公演でも、普通料金が1万円近くの設定。

    

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上のポスターだと、公演日が2024.2.15(今日♪)~2.18になってる。これは、この劇場の普通の公演だと短い方だと思う。そもそも、かなり準備して、たった4日の本番だと、劇団経営も苦しいはず。

   

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今現在のラインナップだと、メジャーな南海キャンディーズだけは3日間になってた。これは、他の仕事がいくらでもあるからだと思う。特に山崎の方は人気タレントだから。

  

   

     ☆   ☆   ☆

なお、公園で練習してた劇団員・明日美の「私たちなんて誰かのアバター 不快だったら夢を見ただけだって許してくださいね
」というセリフは、脚本的にテクニカル、技巧的だった。

    

「夢見る少女、甘えたこと言ってる場合じゃないだろ? 働いて家賃払え!」と視聴者の一部(笑)に思わせた直後に、解決策を提案。現実の住まいと夢の演劇の両立案。しかも、やる気も知識も無さそうなZ世代代表の若者・十影から。「はるかぜ弁当」の看板娘(死語♪)に、「春よ来い」(サブタイトル)。

    

私自身は高校時代に一度だけ演劇を仕切ったことがある・・という話は、またいずれ。要らない? いや、私が喋りたいのだ。「不快だったらブログを読んだだけだって許してくださいね」♪ ではまた。。☆彡

    

    

   

cf. 「どこ向いてるんだ?」、タワマン大好きの永瀬財地(さいちん♪)〜『正直不動産2』第1話

 写真と違うムービー(動画)の長所、全体の空間的・時間的つながり〜第2話・使用貸借契約と解除

 もしも家族が仲良しなら、小さな家でも、おもちゃのピアノでも関係ない〜第3話・狭小住宅(ペンシルハウス)

 テレビドラマの脚本と原作マンガの比較、共通点と違い〜『正直不動産2』第4話・賃貸保証会社と人の信用

 偽善とは、表面的な善意から不幸な代償を生み出してしまう行為や意図〜『正直不動産2』第5話・フラット35

 ノックスの探偵小説・十戒(英語)、犯人は物語の序盤に登場、探偵は犯人ではない〜第7話・契約の誘引

 浮き沈みの激しい不動産(ワンルーム・マンション)投資、始まりは80年代・バブル期〜第8話・無限ループ地獄

 サブリース契約、03年最高裁判決で業者が強気に、12年アベノミクス緩和で一般人オーナー急増〜第9話

     

   (計 3494字)

 (追記149字 ; 合計3643字)

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偽善とは、表面的な善意から不幸な代償を生み出してしまう行為や意図〜『正直不動産2』第5話・フラット35

そんな小難しげな記事タイトルこそ、偽善だと(笑)。ハイハイ♪ 理屈より、若いイケメンの情報ね。単なる一般男性の私が見ても、この子役っぽい少年は目立ってた。美青年の代表、山Pが演じる永瀬の22年前の役にぴったし!

     

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足が遅いのにリレーのメンバーに選ばれてしまった梅村(バイデン・・じゃなくてバイソン♪)の両肩に手をあてて、「でも安心しろ、バイソン。何人抜かれても、アンカーの俺が全員抜き返してやるから」。キュンっ♡

    

この永瀬少年を演じた俳優の名前は、高野陽向(ひなた)。まさに、陽の当たる場所を歩きそうな男の子だね。事務所SpicePowerの紹介ページにアクセスしようとしたら、サーバー・エラー (^^ゞ 全国、数百万人の面食い女子が殺到♪ だからドラマ内でも、麺を食うシーンが多かったと(笑)。無理やりか!

    

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事務所のX(旧 twitter)は、早くも表示数3万弱になってた。いいねの割合が意外と少ないのは、もうちょっと見極めたいってことか♪ そもそも、ドラマ視聴者には山Pファンが多いはずだし。

   

   

     ☆   ☆   ☆

山Pといえば英語が得意なバイリンガルとして有名だけど、この彼は何と、ドイツ語も喋れる「トリリンガル」。さらに韓国語も勉強中だから、4ヶ国語を操る「クワドリンガル」。まだ19歳の大学1年生で、これがドラマのデビュー作とのこと。スポーツ報知の記事の情報より。

  

まあ、「好事魔多し」、「出る杭は打たれる」とか言うし、色んな意味で注目だね。文春・新潮・Friday砲にはご注意あれ♪

  

ちなみに私は女の子の名前の方が知りたかったけど、調べても分からない。学級委員(白上理桜)なら分かったのに。エンドロールの名前で有力候補は「吉岡咲紀」だけど、何のネット情報も見当たらないのだ (^^ゞ その他大勢の子役から急に抜擢したってことかね?

   

市川由衣みたいな派手な可愛さではないけど、フツーに可憐な少女だった。私の日記の端に登場するような感じ(笑)。聞いてない? 妙に話題の自民党副総裁。あっ、そう♪ 寒っ!

    

    

     ☆   ☆   ☆

いや、実は原作マンガ(大谷アキラ、原案・夏原武、脚本・水野光弘)の永瀬少年も、寒いジョークを飛ばしてたのだ。コミック・第8巻・第63直「フラット35(前編)」。

  

「茶色の牛からはコーヒー牛乳が出る」、「割り箸を煮込むとメンマになる」(爆)

      

つまり、原作では永瀬少年のあだ名はウルフ(おおかみ少年)で、面白くて優しい嘘つきだとされてる。リレーで全員抜き返すという言葉も、バイソンをかばうための嘘だと。元々、永瀬は嘘つきの設定だったから、筋は通ってる。

     

それに対して、根本ノンジのドラマ脚本(原作マンガの脚本とは全く別物)だと、梅村(市川)は永瀬の正直なところを評価してた。梅村は足が遅いとか、ルックスの変化に驚く姿とか。テレビドラマ的には、この方が分かりやすいと思う。特に、すっかり正直になってる第2シリーズだと。

   

   

     ☆   ☆   ☆

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さて、不動産ネタ的には、今回は「フラット35」がメイン。政府と民間が提携した固定金利プランで、普通のローンより「借りやすい」。キレイなお姉さん・白石麻衣の笑顔のパンフレット(住宅金融支援機構)を見てると、「ふらふらっと」借りてしまう男性も少なくないかも♪ コンパニオン系のコスチュームも含めて、外見がいいのだ。

   

ただし、中身がいいかどうかは別問題で、人によって、場合によって、違って来る。現在の日本はまだ超低金利だから、固定金利だと得のような気もしてしまうけど、そもそも普通の民間ローンより金利が高めらしい(基準が緩いから当たり前)。

    

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上の2つの計算(返済計画表)は原作に無いもので、上手い説明だと思ったけど、わざわざ静止画キャプチャーして比較するマニアはほとんどいないだろう♪

     

フラット35の金利は1.88%、35年ローンの総額は約5000万円。  

民間ローンの金利は0.475%、35年ローンの総額は約4000万円。

  

   

     ☆   ☆   ☆

数字の差は強烈だけど、普通の民間ローンは変動金利だから、この先は急激に金利が上がる恐れもある。特に、最近の物価高・株高とか、世界の金利を考えると、固定金利のフラット35を選択したくなるのも十分理解できるし、正しい可能性も高い

        

35年も先のことまでは誰にも読めないから、正直、運の良し悪しだろう。ちなみに、この種の現実的で深刻な予測を対話型AI(ChatGPTモデル4)に聞くと、回答を拒否されてしまう♪ トラブルの可能性は避けると。

    

原作マンガには上の表計算はないけど、代わりに頭金や手付金の金額が具体的に書かれてる。あと、そもそもフラット35は政府の持ち家促進政策であって、「自然」災害にも強い高品質の持ち家を増やしたいという考えだと説明してた。なるほど。

     

ところが、フラット35自体が「人為」災害を招いてしまうと♪ しかも、元にあるのが人の善意だとしても。その意味では、政府系の持ち家促進策そのものも、偽善になってしまう可能性を秘めてる。不幸の確率はあまり高くないとは思うけど。

    

   

     ☆   ☆   ☆

ドラマのサブタイトルはちょっと意味深で、「善意の代償」。色んな意味が込められてたけど、ストーリー(あらすじ)の中心としては、夫(味方良介)が妻バイソン(市川由衣)を幸せにしたいという善意が、高い代償につながるという話になってた。結果的には善になってないから、広い意味では、偽善とも言える。

    

神木(ディーン・フジオカ)らにそそのかされた夫は、自分たちのマンションとは別に、投資目的の違法なフラット35契約で2つ目のマンションを取得。高く貸し出して不労所得を手に入れようとしたけど、不安になって永瀬に相談。結局、そのマンションを少し安く売ってフラット35の一括返済をすることになってしまった。数百万円の損失。高い授業料。

  

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フラット35の契約の際には、自分たちが住んでるマンションを売りに出してるフリまでして虚偽申請するらしい。ミネルヴァ不動産と契約すれば、そんな裏技も可能だと。購入後は、実際に住んでるフリまで偽装。

   

原作には、不正がバレたケースは非常に少ないというデータも提示されてる。漫画やドラマを見て、審査の担当者らが動揺してるかも♪

       

そそのかした神木も、御馳走も含めて、お客様のためにという善意を装ってた。こちらはフツーに「偽善」。つまり、善い意図などなくて、自分たちが儲けるための「善意の偽装」にすぎないから。

   

演出的には、夫が白い手編みのセーターを着てたのが目立ってた。要するに、妻のためを思う純粋な気持ちと、初心(うぶ)な未熟さを表してる、衣装さんのお仕事。可愛い妻に、ちょっとお金もかかる油絵の趣味を続けさせてあげたかったと。夫の名前の「直」(すなお)は、原作のまま。

    

   

     ☆   ☆   ☆

では、なぜ夫はそんな危ない話に乗ってしまったのか? そこには、昔と今の永瀬に対する嫉妬がからんでる。ドラマは間接的に表現してたけど、原作では嫉妬という言葉を軽めに使ってた。

     

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例えば、上のシーンはよく作られてる。マンションの内見の直後、前側で梅村と永瀬が仲良く並んで笑顔でおしゃべりしてる。この時、前の2人は白い透明な傘を差してて、「明るい」イメージ。

   

それに対して、後ろの夫は黒い傘を1人で差して、顔は影になってて「暗い」。男の嫉妬心がメラメラと黒い炎を上げてる様子の表現なのだ♪ 演出は川村泰輔。

      

実は、原作でも白黒の対比が付けられてる。妻が、リレーの時の永瀬の「嘘」を思い出して「すごい嬉しかった」と恥ずかしそうに微笑んでる。この時の妻の背景は白い。ところがその次のコマには、夫が暗い表情で沈んでて、背景の色は黒なのだ。

    

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振り返ってみると、私も大人の永瀬みたいな空気を読めないことをやってしまったことがある (^^ゞ まあ、空気を読めないというより、半ば、わざと読まなかったんだけど。聞いてない? ハイハイ♪

   

    

     ☆   ☆   ☆

一方、ドラマ独自のオリジナル善意としては、月下咲良(福原遥)のカスタマーファーストがあった。自分が担当したラーメン店の経営が苦しいから、無休でお手伝い。20年前に流行ったらしい豚骨魚介ラーメンのポスターまで、今さらのように作ってた。

  

ところが、なまじそんな善意を示されると、店をやめにくくなってしまう。ためらってる内に、赤字はどんどん膨らんでしまう。咲良の善意の代償は、咲良本人じゃなくて、店主が支払うハメになる。こちらも数百万円レベルの損失か。ずるずる引き伸ばしてると、1000万円にも到達しそう。

     

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それに対して、「ハイエナ」花澤(倉科カナ)は、自分の儲けのためではあっても、顧客にとって本当に善いアドバイスを行ってた。

  

解体せず、什器(じゅうき)も含めて、そのまま別の新しい店主に「居抜き」で引き取ってもらう。花澤がコンサル料とかの名目で家賃の2~3ヶ月分を手に入れても、元の店主も新しい店主もお得な取引だから、善い行為なのだ。善意の気持ちなどなくても、実質的・結果的には、みんなにとって「善」。

   

   

     ☆   ☆   ☆

とはいえ、善悪の判定は実際には難しいし、いつまで経っても分からないこともある。震災直後の能登半島に行って、ボランティア活動をSNSで報告するのは、善か悪か。

  

直後は迷惑になるだけだからダメ、禁止!といった説はかなり前からあるけど、今回の多数の行為や反応を見ても、ビミョーな所だろう。行かない方が無難だし、お金だけ寄付するのも善い事だろうけど、思い切って現地に乗り込んで喜ばれる場合があることも事実。とはいえ、行くのを承認してしまうと、盗難などの犯罪が増えるだろうから、トータルの評価は難しい。

     

とりあえず、違法な不動産契約だけは論外だから、止めとこうと。持ち家促進政策に、全国で急増する空き家(「負動産」)の活用をもっと取り入れればいいのに・・とか思いつつ、今日はそろそろこの辺で。。☆彡

   

   

  

cf. 「どこ向いてるんだ?」、タワマン大好きの永瀬財地(さいちん♪)〜『正直不動産2』第1話

 写真と違うムービー(動画)の長所、全体の空間的・時間的つながり〜第2話・使用貸借契約と解除

 もしも家族が仲良しなら、小さな家でも、おもちゃのピアノでも関係ない〜第3話・狭小住宅(ペンシルハウス)

 テレビドラマの脚本と原作マンガの比較、共通点と違い〜『正直不動産2』第4話・賃貸保証会社と人の信用

 家賃滞納3ヶ月で明け渡し(強制退去)、法律には明記されてないけど〜『正直不動産2』第6話

 ノックスの探偵小説・十戒(英語)、犯人は物語の序盤に登場、探偵は犯人ではない〜第7話・契約の誘引

 浮き沈みの激しい不動産(ワンルーム・マンション)投資、始まりは80年代・バブル期〜第8話・無限ループ地獄

 サブリース契約、03年最高裁判決で業者が強気に、12年アベノミクス緩和で一般人オーナー急増〜第9話

     

    (計 4207字)

  (追記149字 ; 合計4356字)

   (追記44字 ; 4251字)

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テレビドラマの脚本と原作マンガの比較、共通点と違い〜『正直不動産2』第4話・賃貸保証会社と人の信用

ドラマ、漫画、テレビの世界を超えて、大きな衝撃を与えた哀しい出来事から数日が経過。ドラマ『セクシー田中さん』に主演した木南晴夏が、インスタグラムでストーリーズを公開したらしい。

   

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 どうして

 と思うばかりで

 今の気持ちを表す言葉が見つかりせん

  

 先生ともっと話したかったです

 田中さんの言葉は私の中にたくさん残ってます

  

 心よりお悔やみ申し上げます

  

 この悲しみが連鎖しないことを

 願います

   

  

     ☆   ☆   ☆

ネットの報道を見て、私もすぐインスタをフォローしてみたけど、見れなかった。既に遅かったのか、それとも、フォローの登録からストーリーズ閲覧までにタイムラグ(時間差)があるのか。

   

いずれにせよ、ドラマで演じる俳優・女優は、脚本に直接関与することは(ほとんど)ないので、彼女には何の落ち度もないはず。

    

むしろ、あまりにも不運だと思う。脇役のキャリアを積み上げた後、38歳でようやく手に入れた主演ドラマでまさかの展開と結末。特に、彼女の顔写真がメインで掲載されてる記事が多いのは疑問。あれでは、負のイメージが無意識の内に刷り込まれてしまう。

      

   

      ☆   ☆   ☆

このブログでは、記事でほんの一言だけ書いた後、ブログのトップでも一言つぶやいた。「悲しみが連鎖しない」ためにも、今回の事件そのものについてはしばらく記事を書くつもりはない。そもそも、何について、誰と誰がどんなやり取りや行為をしたのか、まだ事の詳細がほとんど分かってない。

        

ただ、今日は、本質的で一般的な事柄について焦点を当ててみよう。ドラマの原作マンガと脚本の関係について。最近はあまり書いてなかったけど、ウチでは昔から度々、原作小説や原作漫画を考察する記事を書いて来た。

   

ブログ公開当初から、ドラマ『野ブタ。をプロデュース』の原作小説のレビューを書いてるし、ドラマの脚本そのものについても、読める場合には何度も扱ってる。最初に読んだのは、亀梨和也主演ドラマ『たったひとつの恋』の脚本だった

    

ちなみに『正直不動産2』第4話の場合、原作マンガは期間限定で無料公開されてる。ビッグコミックのドラマ化記念キャンペーン。まだ見てない方は、今のうちにご覧あれ。

   

   

    ☆   ☆   ☆

なお、日本文学研究者として有名なロバート・キャンベルが、今回の悲劇について、原作が未完だったのも大きいとテレビで発言したらしい(TOKYO MX『バラいろダンディ』、1月30日)。

  

必ずしも否定はしないが、それを言うなら、昔の『クロサギ』や『ホタルノヒカリ』も連載中にドラマ化。騒動は発生してない。もちろん、この『正直不動産』もまだ連載中の漫画だが、騒動発生の報道は見てない。他にも色々と事例がある。

       

ただし、芦原妃名子さんの場合に限ると、代表作『砂時計』のドラマ化・映画化は、原作マンガの終了後だった。彼女にとって何がどう響いたのか、残念ながら、もはやご本人に話を聞くことはできない。。

   

    

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原作マンガはいつものように、前編と後編の2話に分かれてる。コミック第12巻・第95直と、第13巻・第96直。サブタイトルは簡潔に、「賃貸保証会社」。上の前編の扉ページに描かれてるのは、古沢という社員。ドラマでは、代わりにZ世代の十影(板垣瑞生)に焦点を当ててた。

     

ドラマでは「信用って何だ?」。これの答は、一言でまとめるなら、終盤の永瀬(山下智久)の言葉になる。「最後は人だと思うんです」。

   

女性視聴者が多いと思われるドラマで、このエモーショナル(情動的)なまとめ方は悪くないと思うけど、一般男性の正直ブロガーさんとしてはオンエア中、全体的にかなり甘口だなと思ってた。青年マンガの原作や、いつもの根本ノンジの脚本では考えにくい展開。

   

実際、最後のエンドロールを見ると、脚本家は木滝りま。X(旧 twitter)やウィキペディアから考えても、おそらく女性だと思う。ベテランだが、実際に担当したドラマはあまり多くない。

   

    

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では、具体的に、ドラマと原作マンガを比較してみよう。前から常に一貫してるのは、主要な台詞や不動産ネタに関しては、ほぼ原作のままだということ。原作のラプラス上井草が、ドラマでラプラス武蔵山になってるとか、細かい変更は除いて。

    

完全に原作のままのことも多い。これまで色々と比較して来た中でも、その点に関しては、原作に忠実な連続ドラマだと思う。良し悪しはともかく、無難な作りではある。

   

特殊な分野を扱う1話完結もののドラマだと、原作に合わせやすい。各話ごとにポイントを合わせやすいし、原作とのズレもその後の展開に響かないから。

   

例えば、『ガリレオ』もそうだった。数式の殴り書きは原作小説に無いけど、ドラマの展開には全く響かず、マニアックで笑えるアクセントになってる。

     

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あらすじや結末も、ドラマと原作でほぼ同じ。既に女性が妊娠してる若いカップルが部屋を借りようとして、賃貸保証会社の審査に落ちてしまう。悪い方向に進みそうになった2人は、永瀬や咲良(福原遥)らの活躍で立ち直り、オーナーの理解を得た後、別の賃貸保証会社部屋も借りれた。めでたしめでたしのハッピーエンド。

    

最近は高齢化社会で、収入が年金のみの親族が増えてるから、賃貸保証会社への加入が必須の物件が増えてるという不動産情報も原作と一致してる。信販系の信用会社がクレジットカードなどの個人情報を持ってるという点や、2人が審査で落ちた(不承認とされた)理由も一致。

    

ただし、原作ではさらに突っ込んだ説明もあった。信販系ではない、独立系と呼ばれる信販会社もたくさんあって、審査が通りやすい(と言われる)所もあるが、通りやすい信用会社だと。滞納した場合の督促が厳しかったり、家賃立て替えの手数料が高めだったりするらしい。まあ、金融会社と同様ということか。お金を借りやすい所は、金利が高くて取り立てが厳しい。

     

一般にテレビドラマでは、その種の突っ込んだ説明は省略される傾向がある。別に時間の問題ではなくて、客層の違いだろう。

    

原作マンガは、かなり限定された数万人~数十万人が読者。それに対して、ドラマは数百万人~数千万人が相手だから、ケタ違いに多い視聴者層を考慮することになる。流し見の人も多いから当然、説明は簡単になる。

   

    

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次に、私がドラマで一番不満だった、手紙の扱いについて。ドラマでは、髪にメッシュ(部分的毛染め)を入れたチーマー風の(?)若い男・藤森(佐藤寛太)が、咲良のアイデアに従って、部屋への思いを手書きの手紙にしてた。

   

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これで大家(オーナー:ダンカン)の心が動くというのも甘すぎると思うし、令和6年のZ世代が土下座はない(演出は金澤友也)。おまけに、肝心の手紙の内容は一瞬、一部分を映しただけで、「武蔵山公園を一望できる景観がとても素敵で一目見てここに住みたいと」と書いただけ。頑なな年配の大家の心を解きほぐす文面にはなってない。

    

原作マンガでは、その点も補足されてるのだ。客ではなく、直接の担当者の古沢が手紙を執筆。「保証人になっても構いません」とまで書いてるのだ。それならオーナーも考え直しやすい。

    

この保証人になってもいいという強い文章は、咲良が別の客の物件で使ったもの。家賃滞納の場合、ホントに家賃を咲良が自腹で払うつもりだった。永瀬は、「俺なら、そこまでできないな」と応答。咲良の珍しいキャラだという点をハッキリさせてる。岩沢の場合、ミネルヴァのスパイらしいから、何か裏の理由があって仕方なく無理やり契約を取ったということだろう。

    

     

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逆に、どちらかと言うとドラマの方が良い出来だったのは、カップルがラプラス武蔵山という物件にこだわった理由。

  

原作では、築5年とか、良い病院にわりと行きやすいといった理由しかない(妊娠は最初から判明)。収入はそれなりにあるのだから、その程度の理由なら、別の物件にすればいいはず。保証会社が緩い部屋とか、普通の保証人で済む部屋とか。

   

その原作の弱点を補ってたのが、ドラマ独自の初恋ストーリー。美玲(恒松祐里)がいじめられてた時、助けてくれたヒーローが彼。その現場の武蔵山公園が窓からよく見えるのが、あの物件だったのだ。この部屋なら、彼も昔を思い出して、もっと真っ直ぐに生きてくれるだろうと。

  

脚本か演出家か分からないが、公園で藤森が昔を思い出す幻想的シーンは印象的な映像だった。過去の子ども達の映像を流した後、その思い出を見つめる藤森の後ろ姿を脇の影で示して、そこからさらに、藤森や永瀬のリアルタイムの実写につなげて行く。一連の技巧的なシーン。

      

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神木(ディーン・フジオカ)のパワハラはともかく、ドラマの妊娠の扱いも女性的で、ある意味、上手かった。

   

原作では最初から妊婦とされてるだけで、女性は繊維メーカーの総務。ドラマでは女性を保育園の先生にすることで、息子を通わせる花澤(倉科カナ)とのつながりを作れた。

   

さらに居酒屋で、榎本(泉里香)と愛原(松本若菜)が咲良を妊婦だと思いこむドタバタ劇も入れることが出来た。原作には全く無い場面を作ることで、多くの出演者の出番を確保してる。

  

永瀬の課長昇進レースというコネタも、マダムの打ち明け話も、ドラマ独自のもの。そうした工夫によって、登坂社長(草刈正雄)やマダム(大地真央)の出番を確保できてた。

    

   

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もし私が原作者なら、ドラマ脚本でのこの程度の改変は許容範囲というより、むしろ歓迎する。

  

ただ、一方では『野ブタ』みたいに、ドラマと原作がかけ離れてる作品もあるから難しい。野ブタは小説家・白岩玄にも歓迎されてたはず。「正直」言うと、ドラマの方が出来がいい(個人の感想)。主演2人の好演や風変わりな主題歌も良かったし、木皿泉の大胆な脚本が見事な出来栄えだった。

    

というわけで、かなり長くなって来たから、この辺で終わりにしよう。最後にあらためて追悼。

  

 芦原妃名子さん、どうか安らかに。。☆彡

    

   

  

cf. 「どこ向いてるんだ?」、タワマン大好きの永瀬財地(さいちん♪)〜『正直不動産2』第1話

 写真と違うムービー(動画)の長所、全体の空間的・時間的つながり〜第2話・使用貸借契約と解除

 もしも家族が仲良しなら、小さな家でも、おもちゃのピアノでも関係ない〜第3話・狭小住宅(ペンシルハウス)

 偽善とは、表面的な善意から不幸な代償を生み出してしまう行為や意図〜第5話・フラット35

 家賃滞納3ヶ月で明け渡し(強制退去)、法律には明記されてないけど〜『正直不動産2』第6話

 ノックスの探偵小説・十戒(英語)、犯人は物語の序盤に登場、探偵は犯人ではない〜第7話・契約の誘引

 浮き沈みの激しい不動産(ワンルーム・マンション)投資、始まりは80年代・バブル期〜第8話・無限ループ地獄

 サブリース契約、03年最高裁判決で業者が強気に、12年アベノミクス緩和で一般人オーナー急増〜第9話

   

   (計 4167字)

 (追記236字 ; 合計4403字)

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