二重偏波気象レーダー、降雹(こうひょう)アラート、数式(偏微分方程式)の変数 Pidep、Pgacw、etc ~『ブルーモーメント』第5話

 彩 先生 大事な話があります

   ずっとモヤモヤしてた事がわかりました

   先生 口が悪過ぎです!

    ・・・・・・

   言ってる事 間違ってますか?

 

晴原 (フ~~ッ・・)

   いや・・・今後留意する

           (脚本 浜田秀哉)

 

    

   

     ☆   ☆   ☆

2日遅れで一応見た『コードブルー』・・じゃなくて『ブルーモーメント』第5話。終盤、ウケたから、ごく簡単にマニアック記事をアップしとこう♪

   

「一応」が余計? いや、忙しいもんで。日経新聞が無料期間だから、今のうちに読まないと♪ ケチか! JALの格安タイムサービス航空券も買っちゃったし。必要ないのに(笑)。ムダ使いだろ!

     

晴原(山下智久)の小っちゃい声の台詞だけ小文字で入力したかったのに(笑)、なぜか新型iMacが反応してくれない。まあ、余計なお遊びはしないことにしようか。あっ、なぜか出来た!

     

彩(出口夏希)がメモを取って思いを言語化するって話だったから、どんな凄い指摘かと思ったら、「口が悪過ぎます」(≧∀≦) 温厚で寛容な心優しい私には無縁の言葉だけど、念のために今後、留意しよう♪

    

    

     ☆   ☆   ☆

さて、最初に登場した気象マニア用語は、「二重偏波気象レーダー」。これ、しばらく前から気象庁とかで普通に使われてるものらしい。気象研究所の解説ページより。

  

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2つの方向(角度)で振動する電波で、雲とかの内部の様子が細かく分かるらしい。積乱雲に限らず、竜巻の内部まで。

   

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上図は、竜巻を水平に切った切り口。緑(球状)やピンク(扁平)の物が広がってるのが分かる。・・と言っても、何で形が分かるのか、分からないけど♪ 横軸の longitude は経度(東経)、縦軸の Latitude は緯度(北緯)。要するに、日本列島の中での位置を数字2つの組み合わせで表してる。

   

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気象庁より、すぐ上の東芝の図の方が遥かに親切で分かりやすい。霧・雨・みぞれ・雪・あられ・ひょうの連続的な大小関係も一目瞭然。一つの積乱雲の中に、水の色んな姿が混ざってると。

   

直角に組み合わさってる二重の偏波(水色&薄茶色のS字曲線)のイメージもつかみやすい(下図)。2本の縄を同時にウネウネさせて遊んでるイメージ。

     

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さすが、世界のT芝♪ まあ、NHK『魔改造の夜』は負けたけど(笑)。まだ言うか!

    

   

    ☆   ☆   ☆

次の気象用語は、聞いたことがない「降雹(こうひょう)アラート」。要するに、雹の被害がかなり大きいから、損保会社が新たに実証実験して、もうすぐ一般に提供されるらしい。

   

直接見たことはないけど、そう言えば確かに、たまに巨大なひょうが話題になってる。直径10cmの氷が時速100km(?)で頭に当たったら、即死だろう。ガラスもあちこちで割れるだろうから、ケガのリスクもあり。「以後、留意する」♪

   

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上は、あいおいニッセイ同和損保&エムティーアイ。下は、三井住友海上&東芝

     

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「ひょう災アラート」という言葉も初耳。むしろ、自転車の危険運転を続ける「ひょっこり男アラート」の方が役立つかも♪

    

とにかく、専用アプリに組み込まれる予定らしい。試しにインストールしてみたら、キャラが可愛かった♪ あられのイメージかね。最近のマイブーム(死語)、パープル系の色のグラデーションも、いいね。大阪万博、これにしたら?(笑)。コラッ!

    

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    ☆   ☆   ☆

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さらに、初回で折角コメントしたのに、Googleに完全に無視されてしまった数式ネタ♪ 久々に検索をかけてみたら、簡単に変数の意味が分かった。詳しく調べる余裕はないけど、本物の気象解析の数式だろうと思う(未確認)。

  

今回のドラマの気象ポイントは、雹(ひょう)だけど、これは直径がほぼ5mm以上の氷の固まり。そこまで大きくなってない2~5mmの氷は、霰(あられ)。あの数式は、あられが生成される過程を解析するものだったらしい。

   

Pidep は、拡散成長による雲氷の生成率(毎秒)。Pidsn は、核形成による雲氷の生成率。Ps.sacw は、「雲水を捕捉した雪が雪の範疇にとどまる場合、捕捉された雲水による雪の生成率」。定義、長っ! 雲氷と雲水も紛らわしい。Pgacw は、あられが雲水を捕捉することによる、あられの生成率。

  

以下、省略。読み手がいないだろうから(笑)。雲の中の微小な変化は、「雲微物理過程」と呼ばれてるけど、読み方さえ分からない。彩の中国語テロップに見える♪

    

この話、ちょっと面白そうだから、しばらく後で真面目な気象物理記事を書くかも。

   

   

     ☆   ☆   ☆

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最後は、ひょうで急激に地表面の温度が下がる様子を示してた、黄色いテレビリモコン(笑)。そうじゃなくて、Kestrel 5500 ポケット気象メーター 。9万円! 高っ。。 上に付いてる風車で直接、風速を測定するのか。携帯扇風機にもな・・・らないだろ! 30gの軽さ☆ amazonより。

     

上図は、風向きと風速(マイル表示)、温度表示の画面。WSW(西南西)、時計回りで249度の方向からの風。時速2.3マイル(秒速1m)。華氏74度(摂氏マイナス5度くらい)。

    

調べてると買いたくなっちゃうから、この辺にしとこう。気象・天候関連はやっぱり面白くて、深みもあるね。お天気お姉さんも可愛いし(笑)。そこか! それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

    (計 2145字)

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絶対に離れない手のつなぎ方、正義も真実も超えて、人間として「心中」へ・・~『Destiny』第1話~第4話

ここ数年はあまり書いてないけど、過去19年近くのブログ毎日更新で、多数のドラマレビューを書いて来た。その中で、4話までをまとめて短い感想記事にしたことはないはず。極端な手抜きだけど、時間が無い中、ちょっとだけでもコメントしときたくなった。

   

そもそも私は、第2話の冒頭までしか見てなかったから、視聴を止める前に2話の続きくらい見とこうか・・と思ってTVerにアクセスしたら、最新の第4話まで見てしまった。

    

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今季(2024年・春クール)の連続ドラマの中で、今現在、TVer動画のお気に入り数は110万でトップになってる。テレビ放送の世帯視聴率はここまでの平均で7.4%に留まってるけど、石原さとみが3年ぶりの主演復帰ということもあって、かなりの視聴者を惹きつけてるのは確か。

   

私の評価も、ここまで高い。単に面白いとか、石原が可愛いとかいうことだけじゃなくて、ベテラン脚本家・吉田紀子が緻密な物語を作り上げてるし、演出もドラマらしくていいと思う。1話・2話が新城毅彦、3話・4話が星野和成。

   

   

    ☆   ☆   ☆

このドラマが、脚本的にも演出的にも緻密に作られてる具体例として、第1話の前半、ドライブのシーンをまず見てみよう。

  

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明るく楽しい青春、男女5人の大学生のグループ交際(死語♪)。この時、車のハンドルを握って運転してるのは、カオリ(田中みな実)。隣の助手席にいるのは、真樹(まさき:亀梨和也)。

  

別にSNS向けの芸能ネタのサービスじゃなくて、この楽しさの絶頂シーンが、その後しばらくして、一気に暗転するのだ。2人で一緒に死のうとするカオリの暴走運転を、必死に止めようとする真樹。鮮明なコントラスト(対比)が出来てる。

  

上の映像をよく見ると、車の進行方向のすぐ先には、曲がりくねった急カーブの道が待ち受けてる。実際、数ヶ月後くらいにカオリはハンドルを切り損ねて(あるいは、思い通りにハンドルを操作して)、山道で事故死。真樹も重傷。5人の関係も大きくひび割れてしまった。

  

   

     ☆   ☆   ☆

そもそも、男2人と女3人という構成から、計算されてる。普通なら、現実でもドラマでも、男の方が多いはず。例えば、『野ブタ』や『たったひとつの恋』を思い出しても、そうなってた。

   

人数が多い側には、男女の関係で余ってしまう「かわいそうな」役割が1人、生じやすい。で、この『デスティニー』でも、余ったかおりだけがすぐに死んで消えてしまった。男女の人数の比から、既に計算されてた形に見える。

    

Googleで検索すると、「Destiny 意味」というフレーズの検索が多いらしい。日本語や日本文化の中だと、この英単語は、重い運命的つながりに使われる傾向が強い。ヒロイン・奏(かなで:石原)と真樹は、父親同士が命がけのライバル関係(検察官vs弁護士)。大学の法学部で出会ったのは、単なる偶然を超えた重いつながりを感じるから、デスティニーだろう。

  

ちなみに、同名のMy Little Loverの曲は、歌詞の最後が「涙が溢れること ずっとずっと知っていたのに」(作詞・小林武史)。ユーミン=松任谷由実の曲は、歌詞の最後が「むすばれぬ 悲しい Destiny」となってる。

      

    

     ☆   ☆   ☆

ここで思い出すのは、このドラマの主題歌『人間として』。最初に聴いた時は、イントロの弦楽器の音が綺麗だなと思ってたら、妙に明るくて華やかな調子のメロディーと歌声が続いて来て、驚いた。

   

作詞・作曲に椎名林檎という名前を見て、なるほど・・と納得。尖った独自路線のベテラン人気女性ミュージシャン。笑顔が溢れるミュージカルの喜劇みたいな感じの曲で、SNSでは視聴者の違和感のつぶやきが多いというようなネット記事も出てた。

   

そう言えばユーミンの曲も、歌詞や状況は暗い失恋なのに、わりと明るめのアップテンポのメロディーになってた。ドラマが描こうとしてるものが重すぎるから、椎名はあえて逆方向の路線で作ったんだと思う。重さを笑い飛ばすというか、歌声で叫び飛ばすというか。

    

『人間として』の歌詞を読むと、やはり「正義」と距離をおいて、ちょっとからかうようなノリになってる。「うるさい 黙っておれ」。「付き合う以上 もう心中覚悟・・」。

   

    

     ☆   ☆   ☆

この「心中」という歌詞のワード。もちろん、カオリが真樹を道連れにしようとした暴走運転よりも、奏と真樹の今後の展開を想定してるように感じる。

   

特に、社会人としても女性としても「勝ち組」的な位置にいる奏にとって、真樹との関係や父・栄介(佐々木蔵之介)の死の真相にこだわり続けるのは、自殺行為か心中に向かうようなもの。

    

それでも奏は、「絶対に手が離れない」くらい、しっかりと手を繋いでるのだ。特別な男性2人とのデスティニー、運命によって。手が離れないつなぎ方というのは、第1話のベッドシーンで真樹が奏にささやいてた小話。離れないつなぎ方を甘くささやいてるシーンで、背景にティッシュの箱が映されてるのは、象徴的で暗示的。

      

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     ☆   ☆   ☆

その後、第3話のエンディングでの手の使い方は巧みだった。幹線道路を行き交う車を挟んで、「手、離さないで」と叫ぶ真樹。ドラマ好きならもう、ここで2人が再び駆け寄るのは分かるはず。

  

もちろん、婚約相手と手を離さないで、という表面的な意味を超えて、「俺と手を離さないで」「俺も離さない」という意図が表現されてる。もともと、14年前に一方的に手を離されてしまった奏としては、再び手をつなぐしかない。正しいかどうかは分からないけど。正義が何と言おうと。

  

「手を結わえてくれ・・僕らは制御不能・・」(椎名『人間として』)

   

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サブタイトルの「許されないキス」の映像。2人の唇のすぐ下に、青とピンクの丸い光が重なってるのがテクニカル。こんな映像は、狙って撮影した後で上手く編集しないと出来ない。

  

そして、その後の2人の「引き」の映像も暗示的だった。2つの街頭の左側の下に2人がいて、右側は空虚な暗闇になってる。まるで、今後また手を離す展開を予告するフラッグ(旗印)みたいに。左右が非対称的なこの構図も、かなりテクニカルで珍しい。右側の暗闇から、カオリが手招きしてるようにも感じられるほど。。

        

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     ☆   ☆   ☆

映像の分析として、最後に残りの仲間3人の映し方も見ておこう。

   

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第1話で、真樹と奏の父親同士の因縁をたまたま知った知美(宮澤エマ)と、それを聞いたカオリが、真樹に告げるかどうかで言い争う場面。

   

カオリは奏への嫉妬もあって、告げようとしてるけど、知美は勉強が忙しいこともあって否定的。この映像、よく見ると、手前の物体を左右にわざと入れてボカしてる。その種明かしは、第4話で登場。実は、手前の柱の陰から、祐希(矢本悠馬)が立ち聞きしてたのだ。

  

ということは、カオリの死のキッカケに、知美がいることを祐希は知ってた。罪の意識に苦しむ知美が、自分に救いを求めてることも分かってた。それでいて、何も語らずに受け止めて、幸せそうな家庭を築いた祐希。

  

ちょっと、いい人過ぎるから、今後は何か別の側面が出て来るのかも。真樹への静かな挑発を始めた、奏の婚約者、貴志(安藤政信)みたいに。

  

   

   ☆   ☆   ☆

なお、真樹の父・野木浩一郎(仲村トオル)と、奏の上司・大畑(高畑淳子)も、ベテランらしく渋い味わいを出してた。特に高畑は、プライベートでも存在感があって、凄い女性だなと注目してる。

   

というわけで、遅まきながら4話まとめて簡単にレビューしてみた。これで、「何で亀ちゃんだけ書かないの?」と思われることもないはず♪ それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

    

      

cf. 『レッドアイズ』第2話の暗号解読と英文~アルファベットをズラした換字式暗号「rot13」

不幸な精神疾患の患者の(犯罪的)行為をどう扱うか~『ストロベリーナイト・サーガ』第1話

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 生きる場所を求めて~野ブタ再考

 リアルな人間との向き合い方 野ブタ原作

   

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 わたせせいぞう新作アニメ『ハートカクテル カラフル』全5話、軽~いレビュー(声優・亀梨和也)

   

     (計 3498字)

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嘘(lie)で壊れた橋=つながり、再建を信じて(believe)生きる(be、live)~『believe ━ 君にかける橋 ━」第1話

今季は個人的に、色んな予定が立て込んでて忙しい。昨日もなかなか寝れなかったほど。龍神大橋のケーブルの本数が、発注書と合わなくて♪ ヒマだろ!

    

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江戸川にも荒川にも見えないのはいいとして、橋桁を上のアーチから吊り上げて支えるケーブルの本数は、40本に見える。川を挟む形の両側と、道路を挟む形の両側が、対称的に同じ長さになるから、合わせて4本が同じ長さ。

  

上の画像で、V字の手前側、道路の手前側には、計10本のケーブルがあるから、

 10本×4=40本

   

ところが、狩山(木村拓哉)が手に入れた不正な発注書(PURCHACE ORDER)では、

 12本×4=48本

   

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この違いは、脚本家・井上由美子か、演出家(監督)・常廣丈太か、美術スタッフさんの不注意によるミスだろうと一瞬思ってしまったが、そうではなかった。私の考察のミス♪ 

   

   

    ☆   ☆   ☆

そうそう。狩山の設計変更で、中央のケーブルを減らして、V字型の鋼材にしたという話だった。工費の削減は僅かだけど、再開発のシンボルになると。

  

X字型に組み合わされたケーブルは、少し長さが違う2本で1組になってる。それを1組だけ減らすと2本減るから、上の画像の手前側には12-2=10本のケーブルが見えてる。

  

 (12-2)×4=40本

   

橋の映像は、確かに、発注書と合ってた。実に素晴らしい! 気づいた私も♪ 細かっ。。 土木監修、関文夫。資料提供、JFEエンジニアリング株式会社、日本大学構造・デザイン研究室。

  

ちなみに、ドラマと無関係に、最近の私は土木・建築や設計にちょっと興味を持ってる。理系と文系と体育会系(ガテン系・肉体系)が融合して実社会と深く関わる、高度な分野。華やかな活躍のイメージも強い。

   

まあ、実際にはプレッシャーや風当たりも強烈で、心が折れそうにもなるんだろうけど。「存在を反省しろ!」by林・区長(上川隆也)。反省できないなら存在するな、ということか。敵に見えて、実は狩山の味方のような感もあるけど。。

   

    

    ☆   ☆   ☆

さて、テレビ朝日・開局65周年記念の連続ドラマ『Belive ━━ 君にかける橋 ━━』。公式のロゴだと、タイトルの「li ve」の部分だけが薄い黄色(ベージュ)になってる。live、生きる。

    

ただ、マニアック・ブロガーの目は違うものを捉えてた。『Believe』。信じるという英単語の中心に、「lie」(嘘、ウソ)が入ってるのだ。語源的には無関係らしいけど、単語の構成の形はそうなってる。

   

ウソは必ずしも悪いものとは限らなくて、優しいウソというものもある。でも、実社会のウソのほとんどは、総合的に判断すると、悪いものだ。

    

第1話には、主に3人のウソつきが登場。まず、設計の半分以下の強度しかない安物のケーブルを海外発注した若松(竹内涼真、一人二役)。おそらく1億円前後の工費を浮かして、自分の会社の負債を返済。バチ(ケーブル)が当たって事故死してしまった。

  

もう1人は、経営が苦しいらしい大手ゼネコン・帝和建設の社長、磯田(小日向文世)。橋の崩落が、虚偽の発注による人災だという事実が発覚することを恐れて、真実を隠蔽。狩山に責任を押し付けてた。もし狩山に、執行猶予付きの普通の判決が出て、後で重用してれば、よくある普通のウソとも言えるけど、意外なことに実刑判決が確定。かなり悪質なウソになった。

   

そして最後の1人は、狩山本人。これも、もし執行猶予付きなら、わりと普通のウソだったかも。ところが実刑になったから、自分だけでなく、妻・玲子(天海祐希)の人生にも悪影響を与えてしまった。部下の南雲(一ノ瀬颯=はやて)の人生までおかしくするキッカケになってる。

 

    

     ☆   ☆   ☆

と言っても、橋さえ崩れなければ、ほとんど問題は生じなかったとも言える。あのCG、映画と違って予算が少ない日本のテレビドラマとしてはよく出来てた。

    

よく見ると、橋の右端の上には10人くらいの工事関係者も小さく描かれてる。狩山・南雲以外に、坂東組の社長(北大路欣也)ら。案外、今だと、画像生成AIが一瞬で描いたのかも。

   

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ちょっとキレイに落ち過ぎてる感もあるけど、1ヶ月前の米国の橋崩落(ボルティモア)のリアル映像で確認すると、本当に最後まで橋桁は折れずにキレイにたわんでた。英国Guardianの Youtube 動画より。

   

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左下あたりの橋脚に、操縦不能になった船が激突して、まず橋脚が折れる。すると、左側の橋桁はすぐ落ちたけど、真ん中の橋桁はかなり曲がるまで折れずに耐えてた。むしろ、上側の鉄骨が先にポキッと折れてる。

  

とはいえ、ほとんど逃げるヒマが無いのは明らか。歩行者なら、自分から柵を飛び越えて海に落ちる方が、生存確率が少し上がるかも(未確認)。。

   

    

     ☆   ☆   ☆

橋桁の全体的な落ち方はいいとして、折れて残った端の部分の映像は、現実とちょっと違うのかも。早く遠くへ逃げろよ!と言いたくなる下のカット。橋の端がギザギザに折れてる。

   

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実際の橋の壊れ方だと、2016年の熊本地震の阿蘇大橋は下の通り。キレイに真っ直ぐ折れてる。共同通信のドローン撮影映像より。

   

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あるいは、1995年の阪神大震災で壊れた高速道路。やっぱり、橋は真っ直ぐに折れてる。兵庫県西宮市。読売新聞より。

      

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バスがギリギリで落ちなかった様子はあまりに運命的・印象的で、有名なもの。下から見てる人達は危ないと思うけど、実はバスの最前列から逃げた乗客も、すぐに使い捨てカメラ(写ルンです?)を買って、真下から撮影したらしい。まさに一生に一度というか、「万生に一度」、奇跡の一瞬を記録したかったと。。

    

   

     ☆   ☆   ☆

元に戻って、V字形状のシンボルを作るという設計変更。部下の絵里菜(山本舞香)は、「シゴデキ」(仕事が出来る)と褒めてたけど、デザイン的にはちょっとビミョーだったかも♪

  

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もし落ちなかったら、ネット民のネタにされたのは間違いない・・とか、他人事のように書くブロガー(笑)。

   

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バレンティノのVに見えるし、Vの左右に伸びる橋は仮面ライダーV3のベルトにも似てる(古っ・・)。

   

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そして、シンボルはVと言えば、「サインはV」。「立木大和」も「帝和」に似た形の漢字だから、これが帝和建設社長の心に響いたのかも。X字型のケーブルの代わりに、X攻撃を使うのであった♪ 下は最初のドラマ化で、わずか4年後にも新たにドラマ化学されてる。

  

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     ☆   ☆   ☆

最後に、今年(2024年)の大学入学共通テストとの関連についても一言だけ。国語の現代文で使われた小説は、牧田真有子『桟橋』。Googleの画像検索からも分かる通り、ある意味、桟橋は、途中で折れた橋の形をしてる。

   

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小説では、生のスタート地点から、両親とのつながりが切れてしまってる女の子が主人公になってた。桟橋の端に立って、遠くで「漁師」が「魚」を拾い上げる様子を見るシーンから、物語が開始。つまり最初から、拾われた生なのだ。

    

人生の最初から切れてる橋と、人生の途中で切れた橋。どちらが不幸、不運なのかは分からないけど、途中で切れた橋の方が再建しやすいような気はする。現実社会でも普通はそうだろう。別れた後、また一緒になるカップルや夫婦は、結構いるらしい。

   

切れてしまった橋=つながりを、設計士の狩山がどう再建していくのか。第2話以降も、マニアックな視点で楽しみに見守るとしよう♪ それでは今日はこの辺で。。☆彡

   

   

  

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      ~『Priceless』第1話

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      ~『HERO 2』最終回

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        (計 3929字)

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晴原(ハルカン=山下智久)が書いた雪崩の数式の意味、雲田彩(出口夏希)の中国語の発音と意味~『ブルーモーメント』第1話

春から夏にかけて、超~忙しいので、とても長いドラマレビューを毎週書いてる余裕はない。見るだけでも時間を取られてしまうし、可愛い女子アナの名前も調べる必要がある(笑)。フジテレビ入社3年目の岸本理沙、いいね。井上清華には負けてるけど♪

    

とか、軽口を叩いてるヒマもないから、すぐに本題に移ろう。短い文字数で超マニアックな内容を書くのなら、『コードブルー』・・じゃなくて『ブルーモーメント』だと、晴原柑九朗(はるはら・かんくろう=ハルカン:山下智久)が脳内イメージで書いてた数式だろう。

   

たぶん、まだネット上に(ほとんど)情報は出てないと思う。福山雅治『ガリレオ』の数式なぐり書きでも、大部分の場合、他のサイトにはまだ解説記事が出てなかった(放送の数時間後の時点)。

  

ちなみに、作品タイトルの blue moment という言葉は、英語だと普通は blue hour と呼ばれてる。フランス語でも、この英語に対応する表現になってて、小沢かなの原作マンガ(講談社)では、「ブルーアワー(青い時間)」という言葉も少し後で登場してた。回想の中での、灯(あかり=本田翼)の説明として。日中と夜の境目、夜明け前と夕暮れの一瞬。

    

   

    ☆   ☆   ☆

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上の映像には、物理学の数式が7本、書かれてる。全体としては、流体力学というより、普通の力学に近い。右上(斜面の角度に関する何か)と、上から3番目で左側にある式(衝撃力Pwを雪の密度と速度から計算するような式か?)は、まだ分かってない。

   

他の5本は分かった。左上は、単純な一次元流体モデル(フェルミーモデル)の関係式。vf:終端速度、v0:初速度、g:重力加速度、S:斜距離、ξ:乱流摩擦係数、h:雪崩層厚。数学の天才が思いつく式としては簡単すぎるかも♪

   

上から4番目、σ=M/Zは、雪がぶつかる樹木の式。σ:樹木に対する曲げ応力、M:曲げモーメント、Z:断面係数。要するに、雪崩に耐える樹木があるから、そこに遭難者がいるだろう・・ということ。

  

   

    ☆   ☆   ☆

5番目、Z=(π/32)D^3(3乗)。π:円周率。D:樹木の直径。要するに、太い木なら雪崩の影響に耐えるということ。

   

6番目、M=(1/2)Fh。F:柱(樹木)に対する雪崩衝撃力。h:高さ。雪崩が根っこの辺りに当たって来る樹木なら、耐えやすいということ。

   

7番目、F=(1/2)CdρAv^2。Cd:抵抗係数。ρ(ロー):雪崩の密度。A:荷重を受ける投影面積(雪崩が当たる部分を真正面から見た時の木の面積)。v:雪崩速度。

  

4番、5番と合わせて、要するに、太い木には雪崩が激しくぶつかるけど、それ以上に耐久力があると言いたい。例えば、川の上に建物を作る時、柱を太くすると水が強く当たるけど、それ以上に柱は丈夫になるから、水の流れに耐えれることになる。

    

    

     ☆   ☆   ☆

一方、雲田彩の中国語の罵詈雑言♪ 原作では英語になってるから、ドラマの脚本家・浜田秀哉のアイデアか。

  

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ニー・ツァイ ズェイ・ジェン ハオ・マ」と発音。「あなたこそ 口が悪い でしょ?」という感じで、漢字が並んでる。

   

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ヨウ・シー スン・ズ ヨウ・シー ニー・ア ヂェ・メー・ダ ヂェン チー・シー・レン・ラオ」と発音。

  

これに関しては、ドラマの訳語はかなり意訳になってる。もう少し原文に近く訳すと、「またあなたが、そんなおかしな事を言ってる、本当に腹が立つ」といった感じ。ChatGPT Plus(有料サブスク)の回答を参照した。

   

なお、中国語監修は3人も付いてた。高秀蘭、蒲田智恵、斎藤美華子。気象監修は荒木健太郎。科学監修は無し。ドラマの演出(監督)は、田中亮。それでは今日はあっさりこの辺で。。☆彡

    

      (計 1543字)

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「一生幸せでいたいなら正直でいろ」(英語の諺 Let him that would be happy for ・・ be a honest man)〜『正直不動産2』最終回

マダム 「1日だけ 幸せでいたいなら 床屋へ行け

    1週間 幸せでいたいなら 車を買え」

 十影 知ってるよ

    「1ヶ月だけ 幸せでいたいなら 結婚しろ

    1年だけ幸せでいたいなら 家を買え」でしょ?

    永瀬さんがよく言ってた

マダム その続きがあるのよ

 十影 続き?

マダム 「一生 幸せでいたいなら 正直でいろ」よ♪

            (ドラマ脚本 根本ノンジ)

   

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     ☆   ☆   ☆

『正直不動産2』最終回(第10話)、最も注目されてたのは多分、十影(板垣瑞生)だと思う。最終回の直前、3月9日くらいに突然、事務所(スターダストプロモーション)から退所となったらしい。正式なお知らせは公式サイトに見当たらないけど、何かが起きて、契約解除になったと思われる。

      

放送の3日前だから、少し編集をやり直すくらいの時間はあったと思うけど、オンエアを見た限りでは、元のまま普通に放送した感じだった。むしろ、上で引用したマダム(大地真央)との相談シーンその他、普段より出番が増えてる。

   

インスタはまだ元のまま(?)残ってるけど、トップのリンクをタップすると、ファンクラブ閉鎖と残金返却のお知らせが出て来た。最後の投稿のコメント欄には、ファンの温かい言葉だけが並んでて、全く荒れてないから、まだ誰かが管理してると思われる。

   

ドラマみたいに暗号資産(仮想通貨)で大損したくらいなら、契約は関係ないだろうし、そもそも実際には暗号資産は絶好調。ここ半月ほど、どれも史上最高値あたりになってるのだ。まさか、先輩の黒革の手帳を盗むこともないはずだし、会社の重要機密を漏洩させることもないはず。

   

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   ☆   ☆   ☆

とにかく、ドラマでは十影が、ミネルヴァ不動産の神木(ディーン・フジオカ)に情報を漏らしたり、永瀬(山下智久)の大切な手帳を盗んで渡そうとしたりしてた。

  

いつものように、原作コミックでもあらすじの中心は同じだけど、その他のストーリーは大幅に違ってる。特に、ドラマは今回が第2シリーズの最終回だから、これまでの流れをキレイにまとめ上げる形になってた。

   

原作のサブタイトルはそのまま、「大規模開発」。コミック第13巻・第97直&第98直。大谷アキラ(漫画)、夏原武(原案)、水野光博(脚本)。ここ最近のドラマよりも、かなり前のエピソードだった。それをドラマ最終回に持って来たのは、やっぱり大がかりな話で盛り上げたかったからか。結果的に、成功だと思う。

   

  

    ☆   ☆   ☆

原作では、スパイ行為をしそうになるのは岩沢という社員で、別にZ世代キャラではない。その彼に、イギリスの諺の話をするのは、マダムではなく、桐山(ドラマでは市原隼人)。

   

正直でいろという諺を聞いて納得した岩沢は、手帳をミネルヴァに渡さず、永瀬に返して全てを正直に話す。すると永瀬は、スパイ活動は未遂だし、笑顔で水に流すことにする。

  

「よく話してくれたな。この話、俺以外の誰にも話すな。二人で墓場まで持ってくぞ」

   

これを聞いた岩沢の内心の言葉で、このエピソードは完結。繊細で美しいエンディング。

  

「一生、正直でいられるかなんてわからない。

ただ、少なくとも、この上司にだけは正直でいようと俺は誓った」

    

   

     ☆   ☆   ☆

例の諺(ことわざ)に戻ろう。日本語では、原作もドラマも同じになってる。英語の単語を並べて検索すると、すぐに元の英文が見つかった。古い諺だから、ヴァージョンによって多少の違いはある。

   

Let him that would be happy for a day, go to the barbar. For a week, marry a wife. For a month, buy a new horse. For a year, build a new house. For a lifetime, be a honest man

    

これについて、毎度お馴染みのAI、ChatGPT(有料モデル4)で質問してみた。

  

まず、「・・・ for a day」まで入力して、知ってるかと尋ねると、似て非なる諺を回答して来た。「・・・get drunk. ・・・・・・be a gardener」。一日幸せでいたいなら、酔っ払え。・・・一生幸せでいたいなら、庭師になれ」。

    

なるほど♪ これはこれで面白いし、含蓄もある。しかし、床屋に行く(go to the barbar)形の諺も知ってるかと尋ねたら、ドラマと同じものを回答して来た。ドラマの形だと、「最終的な幸福が内面の品質や価値観に強く依存していることを強調しています」。

   

賢いね。まあ、品質じゃなくて、質と訳すべきだけど(笑)

  

   

    ☆   ☆   ☆

その後、「Let him that would be happy, ・・・」という出だしの表現を英作文的に説明してくれと頼むと、古い英語で、that 以下の仮定法が him を修飾する「関係詞」とのこと。

  

そこで私が、「that」が「関係代名詞」として前後を繋いでるのかとたずねると、違うらしい (^^ゞ 関係詞として修飾してるけど、関係代名詞で繋いでるわけではない。細かい文法。時間がないから、御礼を告げてお別れした。

   

正直言うと、「同じようなもんだろ!」と突っ込みたかったけど、「風」が吹かなかったのだ。電気代をケチって、エアコンを止めてたもんで(笑)。その風か! いや、毎月20ドルの大金を支払うサブスクだから、AIと喧嘩するわけにはいかないのだ♪ セコっ。。

   

   

     ☆   ☆   ☆

真面目な話、原作マンガの結末もそうだけど、正直でいるかどうかは複雑で微妙な問題なのだ。あまり正直だと、周囲との関係がこじれてしまう。

     

例えば、職場の女子社員が「ふくよか」になった時、正直に普通の言葉を口に出してしまうと令和ではヤバイのだ♪ 永瀬の打ち明け話に咲良(福原遥)が「しょうもな!」と切り捨てた時も、永瀬がムッとしてた(笑)

   

「ある特定の人に対して、なるべく正直でいようと思う」。このくらいなら別にいいけど、そこで問題になるのは、最も特定の人の存在。つまり、自分自身。

  

自分の感情や欲望に正直でいようとすると、他人や現実社会と上手くいかなくなる。だからと言って、自分の自然な感情や欲望を抑え込むのも正直とは言えないない。結局、自分自身との折り合いのつけ方がかなり大切なのだ。

   

自分に対して正直でいることと、他人に対して正直でいること。両者をどう調和させるか。私がブログを書く時にも、常にそのことは考えてる。ウソは書かないけど、本当のことをいちいち隠さずに書くわけにもいかない。

   

ちなみに、ロケットを打ち上げた途端に大爆発しても「失敗という言葉は使いません」という、スペースワン・社長の言葉。これは、事実に対してはあまり正直とは感じないけど、自分の思いに対しては正直なのだ。単なる試行錯誤の1つ、プロセスに過ぎないから、気にせず前に進もうと。。

    

   

     ☆   ☆   ☆

そんな話より、山P? はいはい。正直で、いいね♪ では、永瀬の見せ場にも触れとこう。1位になるより大切なものは何か、2位に落ちてしまった神木に尋ねられて。

    

誰かの・・・幸せの役に立つことだと思います・・・自分のやったことで、1人でも幸せだと感じてくれたら、それでいい。そう思えるようになりました

    

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これも、現実にはそう簡単にはいかない。誰かが幸せだと感じてくれても、他の誰かが不幸せだと感じるかも知れないから。

  

例えば、結婚相手の候補が2人いるとしよう(Aさん&Bさん)。

仮に、Aさんと結婚すれば、Aさんは幸せで、Bさんは不幸せ。

逆に、Bさんと結婚すれば、Bさんは幸せで、Aさんは不幸せ。

      

結局、1人でも幸せだと感じてくれたらそれでいいという考えは、現実の行動の選択には役に立たないことが多い。自分の周囲に、多数の「1人」がいて、それぞれ別だから。どの1人を最も大切にするか、その重みづけと選別が問題となる。

    

むしろ、そうした考えが役に立つのは、既に何かで失敗したと思ってる時だろう。失敗だけど、あの人だけは幸せそうだから、良しとしようと。自分を慰めつつ。。

    

    

     ☆   ☆   ☆ 

また長くなって来たから、この辺で強制的に終了♪ 書き忘れてる情報としては、原作との違いがまだある。

  

原作に、神木が死別した妻とか息子の話は出て来ないし、花澤(倉科カナ)もその息子も登場しない。いい味出してた、狭山(野間口徹)のお父さん・昭雄(田中泯)も登場せず。ゴネる佐山を口説いたのも、桐山なのだ。お金に固執すると、周囲に知れ渡ってしまって、お子さんもいるし、「残りの人生・・・マイナスのほうが大きいと思いますよ」と。

   

この場面で、佐山が自分で「桐山さんのおかげで道を踏み外さずにすみました」と話す。原作のこのセリフを、ドラマでは父・昭雄に言わせてた。「お前も教師なら、人の道に外れることだけはするな」。原作の狭山の両親は、ひどい毒親なんだけど♪

  

さらに、神木とも絡めて、「自分の息子のために、誇れる父親でいろ」と。そうなると神木も、天国の息子と妻のために、誇れる道に進むことになる。正直というより、「正しく真っ直ぐな道」に。。

    

    

     ☆   ☆   ☆

なお、個人的には、可愛い女子行員・亜衣ちゃん(五島百花)がアップで映ったのが嬉しかった♪ 正直で、いいね! 美波(泉里香)がニューヨークに行ってる間に、永瀬と接近するかも。私だったら絶対いきます。ひらがなか!  「さいちん♡」。

   

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最後、風の祟りを解除したのかどうかは分からなかった。まあ、正直になるための風なら、自分で吹かせることも出来る。それを象徴的に表現してたのが、最後の風車を吹く演技・映像だった。演出は川村泰祐。

   

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ドラマ最終回のサブタイトルは、「正直不動産よ、永遠に」。これで完結みたいな題名だけど、原作はまだ続いてるし、まだ大量に残ってる。続編ドラマ『正直不動産3』が制作されても不思議はない。

  

芸術作品ではないし、恋愛ドラマとも言えないけど、一話完結的でコミカルなお仕事・情報ドラマとして、気軽に楽しめる作品だった♪ みなさん、どうもお疲れさま。それでは今日はこの辺で。。☆彡

   

   

   

cf. 「どこ向いてるんだ?」、タワマン大好きの永瀬財地(さいちん♪)〜『正直不動産2』第1話

 写真と違うムービー(動画)の長所、全体の空間的・時間的つながり〜第2話・使用貸借契約と解除

 もしも家族が仲良しなら、小さな家でも、おもちゃのピアノでも関係ない〜第3話・狭小住宅(ペンシルハウス)

 テレビドラマの脚本と原作マンガの比較、共通点と違い〜第4話・賃貸保証会社と人の信用

 偽善とは、表面的な善意から不幸な代償を生み出してしまう行為や意図〜第5話・フラット35

 家賃滞納3ヶ月で明け渡し(強制退去)、法律(借地借家法・民法)の条文には明記されてないけど〜第6話

 ノックスの探偵小説・十戒(英語)、犯人は物語の序盤に登場、探偵は犯人ではない〜第7話

 浮き沈みの激しい不動産(ワンルーム・マンション)投資、始まりは80年代・バブル期〜第8話

 サブリース契約、03年最高裁判決で業者が強気に、12年アベノミクス緩和で一般人オーナー急増〜第9話

    

      (計 4447字)

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サブリース契約、2003年の最高裁判決で業者が強気に、12年アベノミクス金融緩和で一般人オーナー急増〜『正直不動産2』第9話

  妻  パパがまずは一番になってほしいわよね♪

 神木 分かった だったらパパも今月 会社で一番になる

    だから翔太も パパと一緒に1位になろう

 翔太 パパと一緒に?

 神木 うん 約束だ いっぱい頑張れば 絶対1番になれる!

  指切りげんまん 嘘ついたら針千本飲ます 指切った♪

           (ドラマ脚本 根本ノンジ)

   

   

    ☆   ☆   ☆

予想通り、死んだ息子との約束だったか。パパは1番になる。息子もママも死んでるから、今さら無理して1番になっても意味がない・・とフツーなら考える。しかし、パパ=神木(ディーン・フジオカ)はフツーの状態ではないのだ。

   

永瀬(山下智久)に負けて2番に落ちた時、ママと息子が消えた。でも、また1番になったら再会できた。これは、鵤社長(高橋克典)がホームレスの神木を口説き落とす時に使った説明なのかも。また1番になれば、必ずまた会える。

    

やや広い意味での妄想、おかしな考えというものは、程度の差はともかく、わりと多くの人が持ってると思う。例えば、全人口の5%とか。

  

   

    ☆   ☆   ☆

それに対して、幻覚は少ない。というより、幻覚が現れると現実の普通の社会生活を送りにくくなってしまう。悪化すると、周囲の力で閉じ込められることになる。それこそ、統合失調症の長期入院(日本で数十万人レベル)。最近は、患者を解放しようという動きが日本でも増えてるけど、実現はなかなか難しいと思う。家族でさえ、同居が難しいくらいだから。

    

神木の場合、妻と子どもの幻覚がたまに現れる以外、社会生活は問題なく送れてるから、強制的な入院はない。その代わり、あまりに悪どい営業をやってると、刑務所への入所ということになる。いずれにせよ、あまりに異常だと、社会から排除される。究極の社会的な排除が、死刑なのだ。

    

それに対して、究極の自発的な排除が、自殺。お遊びの賭けとはいえ、ゲームに負けてしまった神木は、自殺しそうになった。半ば、異常な営業手法。半ば、絶望的な自殺願望だろう。負けた自分には存在価値がない。。

   

  

     ☆   ☆   ☆

・・とか書いてると、また先週みたいに6000字近く行きそうだから、自制しよう♪ そもそも今週は既に月火水でかなり書いてるのだ。

  

その代わり、久々に映像の分析を入れてみる。まず、夜の事故現場らしき場所のシーン。

   

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その代わり、久々に映像の分析を入れてみる。まず、夜の事故現場らしき場所のシーン。横断歩道の端の歩道に花を供えた神木は、妻と息子と再会。息子が喜んでくれるヒップホップ(笑)・・じゃなくてタップダンスを踊る神木。

  

そこへ1台の車がやって来る。神木のそばを通り過ぎると、妻と息子は消えてしまった。

   

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といっても、上の情景は、神木の視点(2人は消えない)ではないし、周囲の第三者の視点(2人はもともと見えない)でもない。あくまで、テレビ視聴者向けの映像なのだ。もし実写なら、車は3回くらいは通過したはず。テイク・スリー、OK!って感じ。今回の演出は、川村泰祐。

   

   

    ☆   ☆   ☆

大部分の視聴者は、意識的にはこの車の効果が分からなかったはず。ただ、この「暗い」情景と赤い色(車のテールランプ)の組み合わせが無意識にインプットされる。

     

それは、即死の衝突で流れたはずの大量の血とつながるし、後になって、夜のミネルヴァ不動産のオフィス・シーンにも繋がるのだ。

   

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「ほら そこにいる」。神木が幻覚を見る不気味なシーン。この暗い映像で、2人の唇が赤く輝いてる。明らかに技巧的な撮影(または編集)。特に、花澤(倉科カナ)の表情の映し方は凝ってた。

     

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暗い中に赤いものがあると、エモーショナル(情動的)な効果を呼び起こす。夜の赤提灯ならポジティブな効果だけど、事故現場や幻覚シーンだと不安や恐怖につながって来る。

    

たまたま(?)昨日、集英社オンラインの記事がYahoo!に配信されて注目を集めてた。夜の暗い道や通路に、ポツンと赤い封筒が落ちてたら、それだけで不安になるはず。「この赤い封筒を決して拾ってはいけない」。

    

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これも神木と同じく、死者への強い思いから置かれたもの・・ということになってる。まだ現地(中国や台湾)のサイトでは確認できてないけど、これであなたも毎晩、ホラー作品の主人公になれるはず♪ キャーーッ!・・・

    

    

     ☆   ☆   ☆

さて、今回の不動産ネタは、サブリース契約。物件のまた貸し。原作マンガだと、第121直と第122直。前回に続いて、今回もかなり原作とドラマは違ってた。

    

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今までで最も違ってたと思う。おまけに、ドラマの脚本は、これまで原作に忠実だった根本ノンジ。もちろん、今季は続編だし、原作者や小学館(『セクシー田中さん』と同じ出版社)とのコミュニケーションは十分取れてるはず。

   

原作では、今回もハッピーエンドではない。困り果てた永瀬が最後に土下座すると、ミネルヴァ不動産の西岡の心が少し動いて、永瀬が依頼したオーナーに関しては解約となる。ただ、西岡は代わりに他のオーナーや住人を騙してるから、微妙な終わり方なのだ。永瀬も、自分の無力さを痛感。それを、石田(山崎努)が優しく慰める。

    

ドラマでは、ミネルヴァに騙されたオーナを永瀬らが集めて集団訴訟をアピールすることで、ミネルヴァが渋々と解約に応じたような流れになってた。勧善懲悪、正義のヒーローが敵を倒す。これが大衆的なテレビドラマのあらすじの王道なのだ♪

   

   

     ☆   ☆   ☆

ところで、そのサブリース契約というもの。日経で調べてみると、どうも元々は1980年代のアメリカまで遡るらしい。それが90年ごろのバブル期に、日本の業者同士の間で広まった。

   

すると、業者同士で契約を激しく争うことになる。そこに出て来たのが、2003年(平成15年)の最高裁判決。直前の高等裁判所の判決を破棄して、サブリース業者も借地借家法で守られることになった

      

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逆転判決の理由は、「建物の賃貸借契約であることが明らか」とされてる。

    

この最高裁の判例(その他)によって、業者はオーナーに対して、物件の賃料の減額(値下げ)を「請求」できることになった。ただし、実際に減額されるかどうかは別問題で、個々の状況に応じて決められる。

      

もちろん、借地借家法に「サブリース」という話は書かれてないし、業者が保護されるというような文言も入ってない。結局、法律そのものではなく、裁判官の人間的な解釈と判断で決まるのだ。その後は、社会が従うことになる。基本的、建前的には。

   

そして、一気に一般人オーナーに広がったのは、2012年からのアベノミクスと日銀の異次元の金融緩和によって。オーナーは融資を受けやすくなったし、銀行その他の金融機関も、少しでも高い金利を稼ぐために積極的にお金を貸したということらしい。それなりに調べてるけど、もうこの辺りで自粛しとこう。

   

      

     ☆   ☆   ☆

最後に、十影(板垣瑞稀)がゲーム感覚で大儲けして、高価なスーツや高級腕時計を買った後、大損したという暗号資産(仮想通貨)。

  

これは明らかに、最近のビットコインその他の暴騰を意識したドラマ脚本で、実はドラマの放送のわずか数時間後、本当に急落したのだ。十影の呪い♪

   

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ところが、下落は一瞬だけ。すぐにリバウンドして、高値圏で粘ってる。仮想通貨の種類は非常に増えてるけど、ビットコインに関しては基本的に右上がりだと見てる。問題は、激しいアップダウンを我慢できるかどうか。精神的、経済的に。

   

あのエイベックス・松浦会長でさえ、我慢するのが大変らしい♪ それでも、売らないどころか、買い増しを続けてるあたり、只者じゃないのであった。それでは今日はこの辺で。。☆彡   

   

   

   

cf. 「どこ向いてるんだ?」、タワマン大好きの永瀬財地(さいちん♪)〜『正直不動産2』第1話

 写真と違うムービー(動画)の長所、全体の空間的・時間的つながり〜第2話・使用貸借契約と解除

 もしも家族が仲良しなら、小さな家でも、おもちゃのピアノでも関係ない〜第3話・狭小住宅(ペンシルハウス)

 テレビドラマの脚本と原作マンガの比較、共通点と違い〜第4話・賃貸保証会社と人の信用

 偽善とは、表面的な善意から不幸な代償を生み出してしまう行為や意図〜第5話・フラット35

 家賃滞納3ヶ月で明け渡し(強制退去)、法律(借地借家法・民法)の条文には明記されてないけど〜第6話

 ノックスの探偵小説・十戒(英語)、犯人は物語の序盤に登場、探偵は犯人ではない〜第7話

 浮き沈みの激しい不動産(ワンルーム・マンション)投資、始まりは80年代・バブル期〜第8話

    

      (計 3450字)

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浮き沈みの激しい不動産(ワンルーム・マンション)投資、始まりは80年代・バブル期〜『正直不動産2』第8話・無限ループ地獄

今夜は正直、ドラマとかブログはどうでもいいだろう♪ 独身男性の超大物、大谷翔平がいきなり結婚発表☆ いきなり最終回(笑)。まさかのビッグニュースをYahoo!のトップで見かけた時、また何かの釣り記事かと思ったほど。

    

直ちに、本人のインスタグラムに飛んでみると、日本語の小さい活字のご報告の下には、英語の報告が書かれてた。わずか30分で、いいねの数が87万! いいね。

  

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「have I began・・・・・・I also have began・・・」。beginの現在完了形だから、過去分詞で begun と書くべき所を、過去形で began と2回続けて書いてる♪ これで私は、間違いなく大谷自身の言葉だなと信じたのだ(笑)。そこか!

  

   

    ☆   ☆   ☆

ちなみにもちろん、アメリカの俗語でそうゆう表現もあるのかと思って調べてみたけど、見当たらない。通訳とか事務所とかに任せず、自分で英語を書いてる所が素晴らしいのだ。

   

たぶん記者会見でも、「ビギャン」と過去形で発音しても、ネイティブでさえ気にしないだろう。そんなミスを気にするのは、中学の英語の教師か、マニアック・ブロガーくらいなのだ♪ 自虐か!

   

英語では、母国の「誰か」と新しい生活を始めたと書いてるけど、日本語では「日本人女性」と書いてた。ネットには早速、自分から「緊急会見」を行なう女性も登場。ゆりやんレトリィバァ(笑)。薬指の指輪を見せて、「爪切りました」(爆)

    

真面目な話、「一般人」とか書いてないから、みんな知ってる有名人(タレント、女子アナ、女性アスリート)なのかも。明日の記者会見には世界が注目。

  

    

     ☆   ☆   ☆

さて、大谷のおめでたいニュースは、今回のドラマとも無関係ではない。広い意味で、「投資」の側面があるから。

   

お相手が誰にせよ、これだけ完璧に情報をブロックし続けたということだけでも、大変な努力を長時間にわたって費やして来たはず。愛犬デコピンの世話も含めて。

   

その努力を仮に5000万円と計算すると、この投資は数年で数百倍~数千倍のリターンになったのかも♪ 羽生結弦とはキャラが全く違うから、離婚の心配どころか、不仲や不倫の心配も無さそう。

   

そう考えると、ドラマで取ってつけたような「押しかけ女房」になってる榎本(泉里香)も、永瀬(山下智久)に投資してるのだ。物件も、今回の主題と同じく、ワンルームの不動産(笑)。失敗に終わった時の損失を抑えるために、おやすみのキスもお預けにして。まあ、建前だろうけど♪

   

    

    ☆   ☆   ☆

原作のサブタイトルは、「1R(ワンルーム)マンション投資」。コミック第15巻・第117直&第118直。大谷アキラ(漫画)、夏原武(原案)、水野光博(脚本)。

   

これは、ドラマ第7話の原作のすぐ後で、話はつながってる。だから、またTTNデータ(笑)という社名が出て来るんだけど、ドラマでは変えてた。実在するNTTデータに気を使ったのかも。

  

というより、今回のドラマは原作とかなり違ってる。ドラマはハッピーエンドだったけど、原作はどちらかと言うとバッド・エンド(悪い結末)なのだ。客は結局、割高なマンションを買ってしまう。

  

これで、永瀬との勝負に勝った神木(ディーン・フジオカ)は、さらに鵤社長(高橋克典)に勝負を挑む。とにかく、不動産の世界で1番になりたいらしい。死んだ息子との約束とかいう話かな?(個人の想像)。

    

もちろん原作には、娘さんやボランティアの話も無い。黒須が客と揉めて怪我するわけでもないし、客は2人ではなく1人だけだった。その代わり、原作には、十影(板垣瑞稀)がワンルームマンションの勧誘を受けて、乗りそうになってる所を、永瀬に止められてる。ドラマの脚本は清水匡、演出は金澤友也。

    

    

     ☆   ☆   ☆  

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新築に続いて中古、2つのワンルーム・マンションが出てくる点については、原作もドラマも同じ。まず、初期投資が大きい(価格が高い)新築ワンルームへの投資で失敗。それを取り返すつもりで、今度は中古マンションへの投資に向かう。

   

駅から徒歩10分。築20年、20平米のジュエル八起。年利2.3%の30年ローンで、毎月の返済額は7万円。家賃収入は月10万円だから、毎月3万円の不労所得が入って、おまけにローン完済後にはマンションも手に入る。

   

・・というのが神木の説明。しかし、「数字はウソつかないけど、ウソつきは数字を使う」(by永瀬)。私でもすぐに家賃が高いなと思ってしまう。

    

ただ、家賃7万円なら一応あり得るかも。それなら、毎月の収支はトントン、実質の支払いは0円で、マンションの分だけお得。もちろん、空室の期間やトラブルが無くて、修繕費とかもかからなければ、という仮定の話。

   

   

     ☆   ☆   ☆

ドラマと原作を見た後、自分で色々と調べてるうちに、そんなに悪い話でも無いような気もして来た。リスクはあるけど、詐欺とは別物だし、長い歴史と多数の実例もある。

   

日経産業新聞で、「ワンルームマンション活況 —— 投資目的に売れる、今やニュービジネス」という見出しの記事が掲載されたのが、1983年。ニューだから、この辺りが流行の最初だろう。バブル景気の少し前だから、その後はまさにバブルに乗って広がることになる。

    

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その後、日経関連のワンルームマンション投資の記事は多数あって、それほど批判的な書き方でもない。リスクや失敗もあるけど、リターンや成功も期待できる。投資の形の1つで、最近話題の株価と同様、時の流れにつれて浮き沈みもある。

   

大まかに見ると、80年代 ↗︎ (上昇)、90年代 ↘︎ (下降)、00年代 ↗︎ (回復)、08年~09年 ↘︎ (リーマンショック)、10年代半ば以降 → (持ち直して上下に変動)、といった感じだろうと思う。

   

私の友人が以前、居住用のマンションを買って、失敗した・・と嘆いてた。ところが、状況が一転。ハッキリ言わないけど、逆にかなり儲かったような感じで、暮らしぶりが変わってる・・とだけ書いとこうか♪ まあ、このブログは読んでないはずだけど。

   

   

     ☆   ☆   ☆

一般人の投資で注意すべき傾向として、原作でもドラマでも、2つの心理学的な用語が紹介されてた。

   

まず、「コンコルド効果」。これ、まず(ほとんど)誰も指摘してないことを指摘しとこう。英語の「Concorde Effect」で完全一致検索をかけると、英語のサイトは少ししかヒットしなくて、日本語のサイトばかりがズラッと並ぶ。過去の経験上、これはちょっと怪しい概念だろう。

  

日本語のウィキペディアにはわずかな情報しかなくて、「埋没費用」効果の別名だと書いてるけど、そちらのページに飛ぶと、最上段に注意書きが大きく載ってる。要するに、出典や信頼性が足りないと。そもそも、他の言語のウィキには、コンコルド効果の項目は1つしか無くて、しかもそれはマイナーな言語(ヘブライ語)なのだ。

   

英語版で「埋没費用」(sunk cost、過去の失敗の費用)の項目を見ると、途中にコンコルドの話が一応、出て来てる。ただ、それは「Concorde fallacy」(コンコルドの間違い・ミス)であって、国家(英国&フランス)が絡むと費用や損失を度外視して止まらなくなるという文脈。

  

一般人は、国家と違って、ごく限られた財産と能力しか持ってないから、どこかで止まるか、逆に成功するかがほとんどだろう。例えば、アイドルを推すという投資だと、時間とお金を大量に注ぎ込んだ末に結婚発表が出たとしよう。途端に冷めて止めるか、気にせず推し続けるか。推し続けるということは、投資が満足を与えてくれてるのだから、埋没ではなく成功なのだ。

     

   

    ☆   ☆   ☆

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とはいえ、「これまでの投資分を惜しんで止められなくなる心理的傾向」は、一部の人や一部の状況に見られるのは事実。

  

例えば私♪ 18年半にわたって毎日、大変なパワーを注ぎ続けて、ほとんどリターンは無い(笑)。自虐か! それどころか、SNS人気に「埋没」して、ここ4年でアクセス数は激減、システムトラブルが復旧しないコメント欄もすっかり閑古鳥♪ しかし、今さらもう、止めれないのだ。

  

真面目な話、止めれないということは、本当は何らかのメリットもあるのだ。私の場合、大量の情報処理や規則正しい執筆活動で鍛えられるというメリットは、確かにある。寝る前に、絶対に書く。忍耐力や意志の鍛錬にもなってる。

   

マニアックな記事を熟読した後、私のプロフィール欄をチェックしてる読者の記録をアクセス解析で見ると、満足感もある。よしっ!って感じで♪ 東日本大震災後の放射能記事には、米軍や国際原子力機関からのアクセスもあった。よしっ!

   

ドラマだと、単なるおバカな父親に見える篠崎も、永瀬がフォローしてくれてた。娘のことを思って失敗を重ねつつ、結果的に立派に育て上げただけでも十分なのだ。

     

なぜ娘がしっかりした行動と目標を持ってるのか。それは、お父さんみたいに、性格がいいのに(orいいから)騙されてしまうような人を助けたいと思ったから。お父さんの合理的でない行動も、素晴らしい効果を生み出してる。リスクを冒してでも娘を幸せにしたいという気持ちはちゃんと伝わってるのだ。失敗はしても、罪を犯してるわけではない。

   

   

     ☆   ☆   ☆

一方、もう一つの心理学的傾向として紹介されたのが、「ダニング・クルーガー効果」(Dunning-Kruger effect)。「能力や経験が低い者ほど自らを過大評価してしまう傾向だ」。

   

実は、日本ではマイナーで曖昧にも感じるこちらの方がむしろ、世界的にはメジャーな概念のようで、根拠みたいなものもしっかり示されてる。

  

英語版ウィキのグラフで確認してみよう。縦軸が能力で、赤線は実際の能力、青線は自己評価。横には、客観的な能力の順に、左から4人のデータが並んでる。

  

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4人中、3人は、自己評価の方が高い。ただ、左端の最下位の人は特に、実際の能力(赤い点の高さ)と自己評価(青い点の高さ)の差が大きい。

  

それに対して、右端の最も優秀な人の場合、自己評価も4人で最も高いけど、それを上回る高い実力を持ってる。そうゆう計量的で限定的な分野の話なのに、世間では大まかで粗雑なとらえ方で使われてる・・といった話が、英語版ウィキの冒頭に書かれてた。

  

もちろん、投資の客観的能力の計量・測定というのは難しい。例えば、投資金額を10年以内に何倍にしたかで比べるのなら、ビットコインを初期に買って持ち続けた「億り人」がトップクラスということになる(10000倍とか)。当初の状況で冷静に判断するなら、それは能力というより運が良かったということ。宝くじを大勢で買えば、ごく少数は大当たりするのだ。

     

ただし、今現在のビットコインその他(仮想通貨=暗号資産)は話が違って来てるので念のため。ここ数ヶ月で急激にプロの大金が流入してるから、極端な上昇になってる。これは私の見方では、投資の能力が高いと思う。ちなみに私も数年前、1000万円にはなるだろうと書いてたけど、もう間近に迫って来た。

     

   

     ☆   ☆   ☆

とにかく、割高な物件を売られた後、安く買い取られて、その損を取り返そうとして、また割高な物件を売られてしまう人は、ごく一部にいる。

   

それは事実だけど、サブタイトルの「無限ループ地獄」(原作では無限地獄)は大袈裟だろう、ちょっと循環するだけで、すぐに終わるはず・・・そう思った私は早速、「ループ(loop)」という言葉の語源を探ってみた。

  

すると、面白いことが判明した。ループの語源は、輪になった投げ縄らしい。その意味では、無限に循環する必要は無くて、要するに売り手と買い手の投げ縄で捕まってしまうということ。確かに、原作でもドラマでも、捕まった人ならいた。原作では捕まったまま終了。ドラマでは脱出。それはドラマ視聴者の大半がハッピーエンド好き(の女性)だから♪

    

    

     ☆   ☆   ☆

時間がギリギリになって来たので、最後に再び不動産投資を冷静に考えてみよう。

   

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上図は、あちこちで参照されてるデータ会社・東京カンテイによるもの。首都圏ほか、三代都市圏の中古マンションの価格の推移が右上がりの折れ線グラフになってる。

     

自分が買ったマンションの価値がどんどん上がってるわけではなくて、あくまで市場価格の値上がりだけど、自分の所有マンションの価値の低下も割と少ないはず。あるいは逆に、持ってるだけで価値が上がるとか。多分、しばらく前にタワマンを買ってれば、より高い値段で売れることもあると思う。

   

そもそも、ある意味、銀行に預金するという行為も投資と言えるのだ。安全確実だけど、利回りゼロの投資♪ これが今後、日本でもインフレが進めば、実質的にマイナスの利回りになって来る。100万円をずっと預けてる間に、物価が1.5倍になれば、50万円の損ということ。

    

銀行預金やタンス預金という投資にも目減りリスクがあるのだから、不動産、仮想通貨、株、為替も含めて、財産の管理はこれから一段と重要になって来る。そうした事を考えるキッカケとしても、有益な作品だと思う。

   

というわけで、今夜も大量のパワーと時間をブログに投資してしまった。コンコルドというより、ブロガー症候群、恐るべし♪ それでは、また明日。。☆彡

 

  

  

cf. 「どこ向いてるんだ?」、タワマン大好きの永瀬財地(さいちん♪)〜『正直不動産2』第1話

 写真と違うムービー(動画)の長所、全体の空間的・時間的つながり〜第2話・使用貸借契約と解除

 もしも家族が仲良しなら、小さな家でも、おもちゃのピアノでも関係ない〜第3話・狭小住宅(ペンシルハウス)

 テレビドラマの脚本と原作マンガの比較、共通点と違い〜第4話・賃貸保証会社と人の信用

 偽善とは、表面的な善意から不幸な代償を生み出してしまう行為や意図〜第5話・フラット35

 家賃滞納3ヶ月で明け渡し(強制退去)、法律(借地借家法・民法)の条文には明記されてないけど〜第6話

 ノックスの探偵小説・十戒(英語)、犯人は物語の序盤に登場、探偵は犯人ではない〜第7話

 サブリース契約、03年最高裁判決で業者が強気に、12年アベノミクス緩和で一般人オーナー急増〜第9話

      

  (計 5664字)

 (追記49字 ; 合計5713字)

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ノックスの探偵小説・十戒(英語原文・原書)、犯人は物語の序盤に登場、探偵は犯人ではない〜『正直不動産2』第7話・契約の誘引

ドラマ版『正直不動産2』第7話のサブタイトルは、「禁断の果実」。あぁ、違法な不動産契約を取って稼ぐことね・・と思って、軽く流す視聴者がほとんどだと思う。

       

ドラマだけ見てると、別にそれで困らない。ただ、実は原作だけにある重要な内容と関係づけた言葉なのだ。それは、「ノックスの十戒」という話。

  

 原作 → 「ノックスの十戒」 → 旧約聖書(モーセの十戒) → 禁断の果実 → ドラマ

       

こんな流れで、旧約聖書を媒介にして、原作マンガとテレビドラマを間接的につなぐ役割を果たしてたのが、ドラマのサブタイトルだった。

    

原作のサブタイトルは、「契約の誘引」。コミック第15巻・第115直&第116直。大谷アキラ(漫画)、夏原武(原案)、水野光博(脚本)。

  

ドラマは、木滝りま(脚本)、下向英輝(演出)。恋愛、おばあちゃんの優しさ、田舎の素朴な味わいを前面に出してる、非常に女性的なストーリー。ちなみに、こうゆう本当の事を政治家が言うと、一部の人達に叩かれてしまうのが今の世の中♪

  

事実として、それら3つのエモーショナル(情動的)な要素は原作には全く入ってない、ドラマ版だけのオリジナル。その代わり、原作にはマニアックなネタが挿入されてた。それが「ノックスの十戒」と呼ばれるものだ。

   

    

     ☆   ☆   ☆

原作では、冒頭から探偵ドラマの話が出て、永瀬(山下智久)が咲良(福原遥)にウンチクを語る。

  

「あのドラマ ━━ 犯人が突然登場した双子の兄弟って、トリックがむちゃくちゃだろ。シナリオ書いてるヤツは、"ノックスの十戒"を知らないのか?」

   

咲良が、「ノック・・・10回?」と天然ボケを示すと、永瀬が大きいエビフライを奪い取りながら語る。「1928年にイギリスのロナルド・ノックスって推理作家が刊行した、『推理小説』を書く上での10のルールみたいなもんだ」。

   

このセリフを書いたのが誰なのかは分からないけど、おそらく細かすぎる誤解をしてる。本の刊行1929年で、ノックス(Ronald Knox)は2人の編者の内の1人として序文を書いただけで、内容的にはその他大勢のもの。

   

原書のタイトルを直訳すると『1928年におけるイギリスのベスト探偵小説』(The Best English Detective Srories of 1928)だから、年号を間違えたのかも。ノックスが刊行したと書いてしまってたのは、邦訳書のタイトルが『探偵小説十戒』(晶文社)で、ノックスを前面に出してたからか。

   

   

     ☆   ☆   ☆

英語の原書はネットで無料公開されてるけど、探し出すのはかなり難しくて、私も諦めそうになったほど。英語版ウィキペディアでさえ出典を正確に付けてない。日本語ウィキは単なる個人サイトでの引用文に対して注を付けてた。

  

あえてリンクは付けないので、気になる方は探偵になったつもりで探すと面白いかも♪ 表紙の下にわざわざ1929と書いてるのは、1928年の本だという誤解を避けるためだと思う。

    

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上の画像の下側に、一つ目の戒め、ルールが書かれてる。と言っても、別にみんなが守ってるわけでは無いという点については、最初からノックス自身が書いてる。

  

 「犯人は、物語の序盤に登場していなければならない・・・」。

   

ここでまず、ミネルヴァ不動産の花澤(倉科カナ)の顔がアップになる。つまり、花澤が罪を犯すストーリーだと。

   

ところが、すぐ次に、神木(ディーン・フジオカ)もアップで登場。要するに、二番手の犯人という意味だろう。原作におばあちゃんは登場しないから、ライバルの花澤を陥れた悪巧みの犯人ということ。

   

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ちなみに、ドラマでは、なぜか神木がたまたま花澤の犯行現場(喫茶店、カフェ)の2階にいた。私はオンタイムでテレビを見ながら、何で分かったの?、と不思議に思ってたけど、実は原作だと、そこに行く前に花澤が神木と不動産の店内でやり取りしてるのだ。

  

「花澤さん どちらに?」

「商談をしに 喫茶店まで」

  

これ以降、説明はないけど、なぜ神木が花澤の犯罪に気づいたのかは簡単に説明できてる。何となく怪しいから、後をつけてみたと。遠回しの伏線、フラッグ(旗印)が提示されてるのだ。

   

   

     ☆   ☆   ☆

では、花澤の犯罪とは何だったか? まず、1人2役で、婚活(マッチング)アプリに「ようこ」として登録。「ようこ」の友人の不動産屋として、冴えない男性(失礼♪)の「わたやん」にマンションを売りつけてた。これだけでも犯罪行為と言えなくはない。

    

一応、NTTデータ・・じゃなくて、TTNデータ(笑)のSE(システム・エンジニア)だから、それなりの頭脳の理系人間で、収入や安定性もまずまず。男性だけサービス有料、顔の正面写真や年収、年齢、身長も公開してアピールすると。途中の課金もあるらしい。

   

昔、ブログのドラマ記事の関連で、試しに私も登録してみようかと思ったけど、細かい個人情報を次々に要求してくるから途中で止めた。ドラマの「ペアペア」というアプリ名は、一番人気の(?)「ペアーズ」をもじったもの。最新のレビューを数十ほど流し見すると、かなりビミョーな意見が並んでた(個人の印象♪)。

    

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    ☆   ☆   ☆

花澤のメインの犯罪は、いわゆる「契約の誘引」で、原作のサブタイトルそのもの。宅建業法・第47条・第3項で、業務に関する禁止事項の一つとされてる。条文では、「契約の締結を誘引する行為」。

     

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花澤が、鵤社長(高橋克典)に借金して、わたやんに手付金500万円を貸す。こっそり、内密に。マンションは5000万円で、残りの4500万円を35年払いにすると、月に11万円の返済。賃貸の家賃より安く、家が手に入ると。

   

試しにネットのサイト(ダイヤモンド不動産研究所)で計算してみると、本当に11万円と出た。ドラマの脚本家も、同じサイトを使ったのかも♪ 原作だと10万円だから、ドラマは日銀の金融緩和がそろそろ終了するのを見込んだ形。物価・賃金・株価、かなり上がって来たから、そろそろ金利を上げる時期だと。下の計算だと、金利変更後には13.7万円とされてる。

  

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     ☆   ☆   ☆

一方、ノックスの十戒の7番目には、「探偵は、自分自身が罪を犯してはならない」と記されてる。

     

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マンガやドラマの物語的には、主役の永瀬が自分で罪を犯してはならないということ。たとえ合法的でも、契約の誘引はしないと断言してた。原作では、後輩の咲良への指導的役割を果たしてる。カスタマー・ファーストみたいに見えたとしてても、誘引は絶対にダメだと。

       

「大切な人の家族を不動産で不幸にはさせない」という台詞は、ドラマだけのもので、美波(泉里香)のハートをキュン死させてた♪

     

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     ☆   ☆   ☆

十戒の最後、10番目は、「双子の兄弟、あるいは二重の役割を果たす者は一般に、登場してはならない。我々が適切に準備されてる場合を除いては」。

   

これを原作が最初に使ってるのは、花澤という犯人が一人二役(doubles)を演じてるから。ただし、最初から読者に対して説明してるから大丈夫ということ。

  

そう言えばこの作品は、主人公の永瀬が嘘つきと正直の二重の役割を果たしてる。ただし、最初から十分に説明してるから問題はない。と言っても、原作もドラマも、早い段階でかなり正直になってる。まあ、タイトルが「正直不動産」だから当然か。

    

   

     ☆   ☆   ☆

なお、あらすじとは直接には関係ないけど、花澤の子どもが口にしてた、「ルールは守らなくちゃダメ・・・僕、間違ってないよね?」という問い。罪を犯してた花澤は黙り込んでたけど、私ならこう答える。

   

うん。間違ってないよ。ルールは守らなくちゃダメ。でも、守らない人もいるんだよ。そうゆう時には、少し我慢するか、一言だけ優しく注意するか、先生に注意してもらおうね。ケンカになっちゃうと、お互いにケガしちゃうでしょ。痛いし、悲しくなっちゃうし。仲直りするのも大変だから」。

  

もちろん、国際関係だと「先生」はいないし、何がルールなのか、どのくらい守るべきなのか、立場によって考えが違うから難しい。

 

ウクライナ戦争も同様。最初の内は、専門家もメディアもキャスターもほとんど全てがロシアを非難してたけど、ここ最近はすっかりトーンダウン。むしろ、暗黙のうちに停戦を支持するような意見が増えてるようにも見える。あれほど英雄扱いされてたゼレンスキー大統領も、今ではすっかり普通の政治家扱いに近くなってる・・・とだけ書いとこうか。

   

実はロシアの専門家の一部は、最初からこの問題の複雑さが分かってたようだけど、発言権を奪われてた。私のこのブログでももちろん、単純な善悪の話は一度も書いてない。

    

むしろ、ウクライナの民話の記事を書く中で、人々の気質とか国民性のようなものについて暗示しておいた。日本と少し似た話があるから応援しようね・・といった当時の論調とは、ハッキリと一線を画してたのだ。

     

   

     ☆   ☆   ☆

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最後に、55億円のタワマンというドラマ独自のお話。そもそも原作のこのエピソードにタワマンは登場してない。

   

検索すると、ヒットするのは2つの物件で、どちらもタワマンではなく、少し高めくらいの超高級マンション。パークマンション檜町公園と、三田ガーデンヒルズ(上図、マネーポストWEB)。タワマンじゃないからこそ、逆に高価なんだと思う。条件のいい土地を、やや贅沢に使ってるから。

   

共に港区で、三井不動産レジデンシャル。三田の方の価格は推測。まあ、やっぱり富裕層というのは意外と多くて、トップクラスの人達もそれほど珍しくないんだろうと思う・・と、他人事のように書いといてと。。♪

    

お金も家も、死ぬ時には全く関係ないし、その直前でもほとんど関係ない。それだけは確かな真実だ。でも、その前の段階ならちょっと欲しいかも(笑)とか思いつつ、ではまた。。☆彡 

    

   

   

cf. 「どこ向いてるんだ?」、タワマン大好きの永瀬財地(さいちん♪)〜『正直不動産2』第1話

 写真と違うムービー(動画)の長所、全体の空間的・時間的つながり〜第2話・使用貸借契約と解除

 もしも家族が仲良しなら、小さな家でも、おもちゃのピアノでも関係ない〜第3話・狭小住宅(ペンシルハウス)

 テレビドラマの脚本と原作マンガの比較、共通点と違い〜第4話・賃貸保証会社と人の信用

 偽善とは、表面的な善意から不幸な代償を生み出してしまう行為や意図〜第5話・フラット35

 家賃滞納3ヶ月で明け渡し(強制退去)、法律(借地借家法・民法)の条文には明記されてないけど〜第6話

 浮き沈みの激しい不動産(ワンルーム・マンション)投資、始まりは80年代・バブル期〜第8話・無限ループ地獄

 サブリース契約、03年最高裁判決で業者が強気に、12年アベノミクス緩和で一般人オーナー急増〜第9話

   

   (計 4248字)

 (追記101字 ; 合計4349字)

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家賃滞納3ヶ月で明け渡し(強制退去)、法律(借地借家法・民法)の条文には明記されてないけど〜『正直不動産2』第6話

先日の情報理論記事の冒頭に書いたように、今週の火曜の夜はバッテリーが切れそうな端末しか手元に無かったから、テレビも動画も見れない状況。仕方なく、先に電子書籍で原作マンガを読んだ。ビッグコミックのキャンペーンで、ドラマ化された話はその後からしばらく無料公開されてる。

    

自分の端末で試してみればすぐ分かることだけど、動画でドラマを見るのと、電子書籍でマンガを読むのとでは、情報量も時間も大違い。もちろん,ドラマの方が遥かに量が多いのだ。

    

ということは、原作マンガを実写ドラマにするのは非常に大変で、かなり違った作業になるということ。この辺りの調整の中心になるのが、出版社だと編集者、テレビ局だとプロデューサー、ということになる。

   

  漫画家 ↔︎ 編集者 ↔︎ プロデューサー ↔︎ 脚本家・演出家

    

しかも、連続ドラマの場合、脚本家や演出家が複数いることも珍しくないから、ますます大変だろう。昨日(水曜)の夜になってようやく見れた今回の『正直不動産2』第6話だと、脚本家は清水匡(まさし)、演出家は金澤友也。

   

いつものように、基本的なあらすじ・ストーリーや台詞はほぼ原作通り(第109直、第110直、「家賃滞納」)。ただ、その肉付けはかなり違ってた。

   

   

    ☆   ☆   ☆

その話をする前に、ここは非営利の一般人ブログだから,個人的な話を入れときたい

   

私はもちろん(?)家賃滞納の経験はない・・・と書きたい所だけど、田舎から首都圏に出て来てまだ間もない頃、アパートの家賃の支払いが「1日」だけ遅れたことがあった♪ 1日というより、正確には「半日」(笑)。単に、うっかり忘れてただけのミス。

    

すると、まだ朝8時くらい(!)だったと思うけど、近所に住んでる大家さんのお母さん(お婆ちゃん)がいきなりやって来て、怖い顔と声で家賃の請求 (^^ゞ 皮肉でなく、いい社会勉強になった♪ 実は、大家さん自身は物腰の柔らかい女性だったけど、賃貸契約は厳しい世界なんだな・・と思い知らされた経験の一つだったのだ。他にも20回くらいあるけど(笑)

    

    

     ☆   ☆   ☆

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さて、原作とドラマで共通する話の中心は、家賃滞納。劇団員の清川明日美(美山可恋)。演劇の練習でバイトできなくて3ヶ月滞納というのは、私の感覚だと論外♪ 「家賃を払えない私は夢を諦めなきゃダメですか?」。「はい、当たり前です」(笑)

    

ちなみに、十影(板垣瑞生)のアドバイスはまた別の話になる。「家賃を払えない」のではなくて,「『高い家賃を払えない』あなたは、『安い家賃を払えば』、夢を諦めなくてもいい」という話だから。

   

それにしても、大家(梅沢富美男)に滞納分を免除してもらうのは、かなり甘いと感じる。

     

実は原作だと、「新型感染症の影響」でバイトをクビになったという話になってた。コロナの最初の1年半くらいは、お店や会社が休みになってた程の異常事態だったから、それなら分からなくもない。ドラマだと、劇団の練習という普通の話に変更してるから、私はツッコミたくなったのだ。

     

何度か書いてるように、私が昔バイトしてた有名ホテルでは大勢の劇団員が働いてて、スケジュールもかなり自由で時給も高かった。今だと尚更のこと。都会で時給1200円くらいのアルバイト募集はいくらでもある。1日6時間、週休2日でも、月に15万円ほどの収入。劇団員をやりながら、元の家賃59000円もちゃんと払って、それほど無理な生活でもない。

   

ちなみに、ドラマでコロナの話を避けた理由は、おそらく社会的・政治的なものだと思う。去年の5月からは、風邪やインフルエンザみたいなものと似た扱いになったから、国営放送としても避けたんだろう。実際、NHKニュースでのコロナ報道も激減。この冬のコロナ第10波も、ほとんど扱われてない。1日あたりの新規感染確認が10万人くらいに達してても。

  

    

      ☆   ☆   ☆

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家賃滞納3ヶ月に関する話は、原作とドラマでほぼ同じ。さすがに、やや控えめな注意深い説明になってた。理由はカンタン。そんな話は法律に明記されてないし、裁判の判例も色々あって不確定なことだから。

   

上の画像は、借地借家法の該当箇所の条文。下の画像は、民法の契約に関する条文。どちらにも、滞納3ヶ月で明け渡しとかいう内容は入ってない。それどころか、かなり手厚く借り手(賃借人)を守るように出来てる。

   

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法律の条文ではなく、不動産業界の実際の慣例としては、

     

 オーナー側は明渡し請求が「できる」 する、しないは別

 請求が、相手や裁判所に承認されることがある (不承認かもしれない

 

つまり、3ヶ月滞納したからといって、「すぐに」強制的な立ち退きになるとは考えにくい。というより、そんな厳しい話はネット検索でもなかなか見当たらないし、3ヶ月滞納者がどうなったかを調べた大規模な統計調査データも見当たらない。ケースバイケースで曖昧だからこそ、例の家賃保証会社というものも使われるようになってる。

   

   

     ☆   ☆   ☆

曖昧さを逆手にとって、わざと「3ヶ月近く」の滞納を続ける賃借人がいて困ってる・・という賃貸人の相談が、専門家のサイトで紹介されてた。去年の秋の日付けだから、つい最近のこと。弁護士法人ALG。

    

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ドラマでは、15年前の十影親子に対する厳しい取り立てが、なぜか単なる「借金」になってた。

  

あれは原作だと、十影の父の家賃滞納なのだ。ドラマのマダム(大地真央)が話してたような、十影の祖父のせいだという話も、原作のこのエピソードには無い。ドラマみたいな、愛情あふれる優しい父親のイメージも、原作には無い。

    

子どもの頃、父の家賃滞納で厳しく辛い体験をしてたからこそ、大人になった今、劇団員の家賃滞納に適切なアドバイスができる。主役の永瀬(山下智久)やヒロインの咲良(福原遥)よりも。これなら筋が通ってるのだ。急に十影が有意義なアドバイスをしたことに関して。

      

ドラマでは、なぜ単なる借金へと変更したのか? 理由として一つ考えられるのは、現在の不動産業界への配慮。過去の強引な取り立てが社会問題になったから、平成18年(2006年)に業界の自主規制ができたらしい。原作ではそう説明されてた。多少は改善された業界に、あまりブラックなイメージを植え付けたくはない。そんな配慮が(無意識的に)働いてるのかも。

     

    

     ☆   ☆   ☆

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最後に、「本並劇場」について。あれは明らかに、渋谷からも近い若者の街・下北沢に実在する「本多劇場」をもじった名前。40年前から続く有名な聖地で、座席数386だからまずまず立派。逆に言うと、チケット販売のノルマが劇団員にのしかかるかも。チケットもフツーに高いのだ。私が全く知らないキャスト・スタッフの公演でも、普通料金が1万円近くの設定。

    

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上のポスターだと、公演日が2024.2.15(今日♪)~2.18になってる。これは、この劇場の普通の公演だと短い方だと思う。そもそも、かなり準備して、たった4日の本番だと、劇団経営も苦しいはず。

   

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今現在のラインナップだと、メジャーな南海キャンディーズだけは3日間になってた。これは、他の仕事がいくらでもあるからだと思う。特に山崎の方は人気タレントだから。

  

   

     ☆   ☆   ☆

なお、公園で練習してた劇団員・明日美の「私たちなんて誰かのアバター 不快だったら夢を見ただけだって許してくださいね
」というセリフは、脚本的にテクニカル、技巧的だった。

    

「夢見る少女、甘えたこと言ってる場合じゃないだろ? 働いて家賃払え!」と視聴者の一部(笑)に思わせた直後に、解決策を提案。現実の住まいと夢の演劇の両立案。しかも、やる気も知識も無さそうなZ世代代表の若者・十影から。「はるかぜ弁当」の看板娘(死語♪)に、「春よ来い」(サブタイトル)。

    

私自身は高校時代に一度だけ演劇を仕切ったことがある・・という話は、またいずれ。要らない? いや、私が喋りたいのだ。「不快だったらブログを読んだだけだって許してくださいね」♪ ではまた。。☆彡

    

    

   

cf. 「どこ向いてるんだ?」、タワマン大好きの永瀬財地(さいちん♪)〜『正直不動産2』第1話

 写真と違うムービー(動画)の長所、全体の空間的・時間的つながり〜第2話・使用貸借契約と解除

 もしも家族が仲良しなら、小さな家でも、おもちゃのピアノでも関係ない〜第3話・狭小住宅(ペンシルハウス)

 テレビドラマの脚本と原作マンガの比較、共通点と違い〜『正直不動産2』第4話・賃貸保証会社と人の信用

 偽善とは、表面的な善意から不幸な代償を生み出してしまう行為や意図〜『正直不動産2』第5話・フラット35

 ノックスの探偵小説・十戒(英語)、犯人は物語の序盤に登場、探偵は犯人ではない〜第7話・契約の誘引

 浮き沈みの激しい不動産(ワンルーム・マンション)投資、始まりは80年代・バブル期〜第8話・無限ループ地獄

 サブリース契約、03年最高裁判決で業者が強気に、12年アベノミクス緩和で一般人オーナー急増〜第9話

     

   (計 3494字)

 (追記149字 ; 合計3643字)

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偽善とは、表面的な善意から不幸な代償を生み出してしまう行為や意図〜『正直不動産2』第5話・フラット35

そんな小難しげな記事タイトルこそ、偽善だと(笑)。ハイハイ♪ 理屈より、若いイケメンの情報ね。単なる一般男性の私が見ても、この子役っぽい少年は目立ってた。美青年の代表、山Pが演じる永瀬の22年前の役にぴったし!

     

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足が遅いのにリレーのメンバーに選ばれてしまった梅村(バイデン・・じゃなくてバイソン♪)の両肩に手をあてて、「でも安心しろ、バイソン。何人抜かれても、アンカーの俺が全員抜き返してやるから」。キュンっ♡

    

この永瀬少年を演じた俳優の名前は、高野陽向(ひなた)。まさに、陽の当たる場所を歩きそうな男の子だね。事務所SpicePowerの紹介ページにアクセスしようとしたら、サーバー・エラー (^^ゞ 全国、数百万人の面食い女子が殺到♪ だからドラマ内でも、麺を食うシーンが多かったと(笑)。無理やりか!

    

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事務所のX(旧 twitter)は、早くも表示数3万弱になってた。いいねの割合が意外と少ないのは、もうちょっと見極めたいってことか♪ そもそも、ドラマ視聴者には山Pファンが多いはずだし。

   

   

     ☆   ☆   ☆

山Pといえば英語が得意なバイリンガルとして有名だけど、この彼は何と、ドイツ語も喋れる「トリリンガル」。さらに韓国語も勉強中だから、4ヶ国語を操る「クワドリンガル」。まだ19歳の大学1年生で、これがドラマのデビュー作とのこと。スポーツ報知の記事の情報より。

  

まあ、「好事魔多し」、「出る杭は打たれる」とか言うし、色んな意味で注目だね。文春・新潮・Friday砲にはご注意あれ♪

  

ちなみに私は女の子の名前の方が知りたかったけど、調べても分からない。学級委員(白上理桜)なら分かったのに。エンドロールの名前で有力候補は「吉岡咲紀」だけど、何のネット情報も見当たらないのだ (^^ゞ その他大勢の子役から急に抜擢したってことかね?

   

市川由衣みたいな派手な可愛さではないけど、フツーに可憐な少女だった。私の日記の端に登場するような感じ(笑)。聞いてない? 妙に話題の自民党副総裁。あっ、そう♪ 寒っ!

    

    

     ☆   ☆   ☆

いや、実は原作マンガ(大谷アキラ、原案・夏原武、脚本・水野光弘)の永瀬少年も、寒いジョークを飛ばしてたのだ。コミック・第8巻・第63直「フラット35(前編)」。

  

「茶色の牛からはコーヒー牛乳が出る」、「割り箸を煮込むとメンマになる」(爆)

      

つまり、原作では永瀬少年のあだ名はウルフ(おおかみ少年)で、面白くて優しい嘘つきだとされてる。リレーで全員抜き返すという言葉も、バイソンをかばうための嘘だと。元々、永瀬は嘘つきの設定だったから、筋は通ってる。

     

それに対して、根本ノンジのドラマ脚本(原作マンガの脚本とは全く別物)だと、梅村(市川)は永瀬の正直なところを評価してた。梅村は足が遅いとか、ルックスの変化に驚く姿とか。テレビドラマ的には、この方が分かりやすいと思う。特に、すっかり正直になってる第2シリーズだと。

   

   

     ☆   ☆   ☆

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さて、不動産ネタ的には、今回は「フラット35」がメイン。政府と民間が提携した固定金利プランで、普通のローンより「借りやすい」。キレイなお姉さん・白石麻衣の笑顔のパンフレット(住宅金融支援機構)を見てると、「ふらふらっと」借りてしまう男性も少なくないかも♪ コンパニオン系のコスチュームも含めて、外見がいいのだ。

   

ただし、中身がいいかどうかは別問題で、人によって、場合によって、違って来る。現在の日本はまだ超低金利だから、固定金利だと得のような気もしてしまうけど、そもそも普通の民間ローンより金利が高めらしい(基準が緩いから当たり前)。

    

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上の2つの計算(返済計画表)は原作に無いもので、上手い説明だと思ったけど、わざわざ静止画キャプチャーして比較するマニアはほとんどいないだろう♪

     

フラット35の金利は1.88%、35年ローンの総額は約5000万円。  

民間ローンの金利は0.475%、35年ローンの総額は約4000万円。

  

   

     ☆   ☆   ☆

数字の差は強烈だけど、普通の民間ローンは変動金利だから、この先は急激に金利が上がる恐れもある。特に、最近の物価高・株高とか、世界の金利を考えると、固定金利のフラット35を選択したくなるのも十分理解できるし、正しい可能性も高い

        

35年も先のことまでは誰にも読めないから、正直、運の良し悪しだろう。ちなみに、この種の現実的で深刻な予測を対話型AI(ChatGPTモデル4)に聞くと、回答を拒否されてしまう♪ トラブルの可能性は避けると。

    

原作マンガには上の表計算はないけど、代わりに頭金や手付金の金額が具体的に書かれてる。あと、そもそもフラット35は政府の持ち家促進政策であって、「自然」災害にも強い高品質の持ち家を増やしたいという考えだと説明してた。なるほど。

     

ところが、フラット35自体が「人為」災害を招いてしまうと♪ しかも、元にあるのが人の善意だとしても。その意味では、政府系の持ち家促進策そのものも、偽善になってしまう可能性を秘めてる。不幸の確率はあまり高くないとは思うけど。

    

   

     ☆   ☆   ☆

ドラマのサブタイトルはちょっと意味深で、「善意の代償」。色んな意味が込められてたけど、ストーリー(あらすじ)の中心としては、夫(味方良介)が妻バイソン(市川由衣)を幸せにしたいという善意が、高い代償につながるという話になってた。結果的には善になってないから、広い意味では、偽善とも言える。

    

神木(ディーン・フジオカ)らにそそのかされた夫は、自分たちのマンションとは別に、投資目的の違法なフラット35契約で2つ目のマンションを取得。高く貸し出して不労所得を手に入れようとしたけど、不安になって永瀬に相談。結局、そのマンションを少し安く売ってフラット35の一括返済をすることになってしまった。数百万円の損失。高い授業料。

  

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フラット35の契約の際には、自分たちが住んでるマンションを売りに出してるフリまでして虚偽申請するらしい。ミネルヴァ不動産と契約すれば、そんな裏技も可能だと。購入後は、実際に住んでるフリまで偽装。

   

原作には、不正がバレたケースは非常に少ないというデータも提示されてる。漫画やドラマを見て、審査の担当者らが動揺してるかも♪

       

そそのかした神木も、御馳走も含めて、お客様のためにという善意を装ってた。こちらはフツーに「偽善」。つまり、善い意図などなくて、自分たちが儲けるための「善意の偽装」にすぎないから。

   

演出的には、夫が白い手編みのセーターを着てたのが目立ってた。要するに、妻のためを思う純粋な気持ちと、初心(うぶ)な未熟さを表してる、衣装さんのお仕事。可愛い妻に、ちょっとお金もかかる油絵の趣味を続けさせてあげたかったと。夫の名前の「直」(すなお)は、原作のまま。

    

   

     ☆   ☆   ☆

では、なぜ夫はそんな危ない話に乗ってしまったのか? そこには、昔と今の永瀬に対する嫉妬がからんでる。ドラマは間接的に表現してたけど、原作では嫉妬という言葉を軽めに使ってた。

     

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例えば、上のシーンはよく作られてる。マンションの内見の直後、前側で梅村と永瀬が仲良く並んで笑顔でおしゃべりしてる。この時、前の2人は白い透明な傘を差してて、「明るい」イメージ。

   

それに対して、後ろの夫は黒い傘を1人で差して、顔は影になってて「暗い」。男の嫉妬心がメラメラと黒い炎を上げてる様子の表現なのだ♪ 演出は川村泰輔。

      

実は、原作でも白黒の対比が付けられてる。妻が、リレーの時の永瀬の「嘘」を思い出して「すごい嬉しかった」と恥ずかしそうに微笑んでる。この時の妻の背景は白い。ところがその次のコマには、夫が暗い表情で沈んでて、背景の色は黒なのだ。

    

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振り返ってみると、私も大人の永瀬みたいな空気を読めないことをやってしまったことがある (^^ゞ まあ、空気を読めないというより、半ば、わざと読まなかったんだけど。聞いてない? ハイハイ♪

   

    

     ☆   ☆   ☆

一方、ドラマ独自のオリジナル善意としては、月下咲良(福原遥)のカスタマーファーストがあった。自分が担当したラーメン店の経営が苦しいから、無休でお手伝い。20年前に流行ったらしい豚骨魚介ラーメンのポスターまで、今さらのように作ってた。

  

ところが、なまじそんな善意を示されると、店をやめにくくなってしまう。ためらってる内に、赤字はどんどん膨らんでしまう。咲良の善意の代償は、咲良本人じゃなくて、店主が支払うハメになる。こちらも数百万円レベルの損失か。ずるずる引き伸ばしてると、1000万円にも到達しそう。

     

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それに対して、「ハイエナ」花澤(倉科カナ)は、自分の儲けのためではあっても、顧客にとって本当に善いアドバイスを行ってた。

  

解体せず、什器(じゅうき)も含めて、そのまま別の新しい店主に「居抜き」で引き取ってもらう。花澤がコンサル料とかの名目で家賃の2~3ヶ月分を手に入れても、元の店主も新しい店主もお得な取引だから、善い行為なのだ。善意の気持ちなどなくても、実質的・結果的には、みんなにとって「善」。

   

   

     ☆   ☆   ☆

とはいえ、善悪の判定は実際には難しいし、いつまで経っても分からないこともある。震災直後の能登半島に行って、ボランティア活動をSNSで報告するのは、善か悪か。

  

直後は迷惑になるだけだからダメ、禁止!といった説はかなり前からあるけど、今回の多数の行為や反応を見ても、ビミョーな所だろう。行かない方が無難だし、お金だけ寄付するのも善い事だろうけど、思い切って現地に乗り込んで喜ばれる場合があることも事実。とはいえ、行くのを承認してしまうと、盗難などの犯罪が増えるだろうから、トータルの評価は難しい。

     

とりあえず、違法な不動産契約だけは論外だから、止めとこうと。持ち家促進政策に、全国で急増する空き家(「負動産」)の活用をもっと取り入れればいいのに・・とか思いつつ、今日はそろそろこの辺で。。☆彡

   

   

  

cf. 「どこ向いてるんだ?」、タワマン大好きの永瀬財地(さいちん♪)〜『正直不動産2』第1話

 写真と違うムービー(動画)の長所、全体の空間的・時間的つながり〜第2話・使用貸借契約と解除

 もしも家族が仲良しなら、小さな家でも、おもちゃのピアノでも関係ない〜第3話・狭小住宅(ペンシルハウス)

 テレビドラマの脚本と原作マンガの比較、共通点と違い〜『正直不動産2』第4話・賃貸保証会社と人の信用

 家賃滞納3ヶ月で明け渡し(強制退去)、法律には明記されてないけど〜『正直不動産2』第6話

 ノックスの探偵小説・十戒(英語)、犯人は物語の序盤に登場、探偵は犯人ではない〜第7話・契約の誘引

 浮き沈みの激しい不動産(ワンルーム・マンション)投資、始まりは80年代・バブル期〜第8話・無限ループ地獄

 サブリース契約、03年最高裁判決で業者が強気に、12年アベノミクス緩和で一般人オーナー急増〜第9話

     

    (計 4207字)

  (追記149字 ; 合計4356字)

   (追記44字 ; 4251字)

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