長方形の紙を多数の直線で切り分けると、いくつの部分になるか~灘中学校2026年入試、算数1・問題4の考え方・解き方

1ヶ月遅れですが、去年に続いて今年も、灘中学校2026年入試の算数1・問題4の解説をしてみます。

  

私は今は首都圏に住んでますが、生まれも育ちも瀬戸内海。場所的に、近くの難関中学というとまず第一に、灘中学でした。小学校の頃は、算数の参考書で灘中の問題を見て、その難しさとレベルの高さに驚いてたのです。校名の漢字の「灘」も、「難」しいという感じに似てるし♪

   

大人になった今でも、凄い入試だなと驚きますが、さすがに時間さえあれば分かるようになりました。去年は数の問題を扱ったので、今年は図形の問題にしてみましょう。

   

問題はいつものように、四谷大塚のHPを経由して引用させて頂きます。これから示す解き方は私が考えたもので、何も参考にしてません。生成系に限らず、AIも使ってません。解説用の図も自分で作った物です。

   

   

     ☆   ☆   ☆

260212a

  

260212b

    

  

誰でもすぐ気付く簡単な解き方は、実際にすべての線を引いて、いくつの部分ができるか数えることでしょう。それほどの時間も手間もかからないので、試験場ではかなりの受験生(小学生)がそうやって答を出したのだろうと思います。

      

ただ、キレイな図を書かないと数え間違いが起きやすいし、思考力のトレーニング、頭の体操にもなりません。以下では、きちんと筋道立てて、論理的に数えて行くことにします。解くための図も、筋道立てて少しずつ書いて行きます。

   

   

    ☆   ☆   ☆

260212c

    

まず上図のように、左上の角の頂点Dからの線だけ、6本引いてみます。すると、元々はただ1つの部分だった長方形が、7つの部分に分かれました。もっと細かく言うと、この場合(線が交わらない場合)は、1本引くごとに、部分が1つ増えるのです。

   

260212d

  

次に、Dの少し下の点Eから線を引いてみます。上図の青色の線です。左から順に引いて行くと、最初の1本では、部分が1つ増えるだけ。これは、先ほどのDからの線と同様に、他の線と交わってないからです。

   

しかし、左から2本目の線を引くと、交点が1つ出来ます。この時、その交点によって、青線が2つの短い線に分けられて、それぞれが新たな辺になって、1つずつ部分を増やします。つまり、部分が2つ増えるのです。

    

260212e

   

左から3本目の線を引くと、交点が2つ出来て、青線が3つの短い線に分けられて、部分が3つ増えます。4本目で部分が4つ増え、5本目で部分が5つ増え、6本目で部分が6つ増える。

   

結局、上図の青線6本で、部分は21増えてます。1+2+3+4+5+6=21。元は7つだったから、合計28の部分になってます。7+21=28。

   

  

     ☆   ☆   ☆

260212f

  

さらに、Eの下の点Fからの線も左から引いてみます。最初の赤線では、交点は無しで、部分は1つ増えるだけ。

  

しかし、2番目の赤線では交点が2つ出来て、その赤線が3つの線に分けられて、それぞれが新たな辺となって、部分は合計3つ増えてます。

   

260212g

  

上図のように、左から3番目の赤線では、交点が4つ出来て、部分が5つ増えます。4番目の赤線では部分が7つ増えて、5番目の赤線では部分が9つ増えて、6番目の赤線では部分が11増えます。

  

結局、上図の赤線6本で、部分は36増えてます。1+3+5+7+9+11=36。青線までで部分は28になってたので、合計64の部分になりました。28+36=64 ・・・答

   

  

     ☆   ☆   ☆

Dからの線、Eからの線、Fからの線。順にまとめて、左から書いて行くのがコツ、ポイントです。元の問題図では、Dからの線とEからの線とFからの線を混ぜて書いてるので、分かりにくくなってます。出題者がわざとやってる、意図的な描き方でしょう。

     

最初から最後まで、全体の計算を1つの式にまとめると、下のようになります。

  

 1+(1+1+1+1+1+1)+(1+2+3+4+5+6)+(1+3+5+7+9+11

=1+6+2136

=64

  

もし、途中の増え方がよく分からなければ、自分の手でもっと大きな図を書いて、本当に1つずつ数えていけば、規則性とその理由が体感できるでしょう。見るだけ、読むだけでなく、書くこと、手で1つずつ数えることも大切。

  

図はスマホやタブレット、PCで書くとキレイだし、手描きするのも良い事でしょう。それでは今日はこの辺で。。☆彡

   

     (計 1751字)

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3人と4人のリーグ戦の関係、優勝決定の抽選つき~ 2026年共通テスト・数学 Ⅰ A・第4問(場合の数、確率)の解き方

2026年(令和8年度)共通テスト・数学 I Aは、去年よりやや難化ということで、公式の中間集計における全体の平均点は50.58点。いつも指摘してることだけど、生徒の学力の問題はさておき、全体の問題の量が多過ぎて時間60分では足りないと思う。

   

ただし、それは全て完全に解くとか、高得点を狙う場合のこと。もし、半分の50点くらいでいいと考えるのなら、別の話になる。第4問(20点)の場合の数と確率も、わずか12分くらいの配分時間で完答しようと思うと大変だけど、半分の10点くらいなら難しくはない。実際、前半の10点分(サまで)、あるいは13点分(セまで)は簡単。

     

ただ、後半または終盤の問いは、試験場の短い時間で正確に処理するのは大変だろう。特に、単なるリーグ戦ではなく最後の抽選まで考えるので、うっかりミスが増えるし、3チームの話を4チームの話に使うことは簡単ではない。

   

問題はいつものように、予備校HPを経由して、大学入試センターから部分的に縮小引用させて頂いた。

   

  

     ☆   ☆   ☆

260203a

   

260203b

     

260203c

    

260203d

   

    ☆   ☆   ☆

(1)( ⅰ ) Aが2勝0敗の確率は、(2/3)×(2/3)=4/9 ・・・ア、イの答

   

( ⅱ ) Aが1勝1敗の確率は、(2/3)×(1/3)=2/9

 BがCに勝つ確率は、1/2

 よって、問いの対戦結果になる確率は、(2/9)×(1/2)=1/9 ・・・ウ・エの答

   

 さらに、Aが抽選で選ばれる確率が1/3だから、

 その対戦結果でAが優勝する確率は、(1/9)×(1/3) ・・・オ、カの答

   

 つまり、1/27。AがCに勝つ場合も考えると、求める答はその2倍で、2/27 ・・・キ、ク、ケの答

  

    

     ☆   ☆   ☆

260203e

   

260203f

    

(2)( ⅰ ) Dが全敗する確率は、Aに負けて、BとCにも負ける場合だから、

 (2/3)×(1/2)×(1/2)=1/6 ・・・コ、サの答

   

Dが全敗して、Aが2勝1敗で優勝する場合、AはB、Cとの間で1勝1敗だから、

 (1)( ⅱ ) 最後の答の確率2/27を用いて、

 (1/6)×(2/27)=1/81

  

Bが全敗の場合、Cが全敗の場合も同様だから、

全敗する人がいて、Aが2勝1敗で優勝する確率は、3×(1/81)=1/27 ・・・シ、ス、セの答

   

    

     ☆   ☆   ☆

260203g

  

260203h

   

260203i

    

  

( ⅱ )  全敗する人がいない場合で、AがBに負け、CとDに勝ち、優勝するときの対戦結果は、下図の通り。 ・・・ソの答

   

260203j

  

260203k

   

260203l

    

260203m

   

また、AがBに負け、CとDに勝つ確率は、(1/3)×(2/3)×(2/3)=4/27

そのときの対戦結果は、残りの3試合の勝ち負け(2通り)で決まるから、全部で2×2×2=8通り。

その内の4通りが題意をみたす場合で、どれも確率は同じ。

さらに、抽選でAが優勝する確率は1/2。

  

したがって、AがCやDに負ける場合も考え合わせると、

∴ (求める確率)=3×(4/27)×(4/8)×(1/2)=1/9 ・・・タ、チの答

   

結局、Aが2勝1敗で優勝する確率は

 (全敗する人がいる時の確率)+(全敗する人がいない時の確率)

=(1/27)+(1/9)

4/27

  

それとは別に、Aが3勝0敗で優勝する確率は、(2/3)×(2/3)×(2/3)=8/27

    

よって、 (Aが優勝する確率)=4/27+8/274/9 ・・・ツ、テの答

 

最後に、(1)で求めた、3人のリーグ戦でAが優勝する確率は、

 (4/9)+(2/27)=14/27

   

したがって、4人のリーグ戦でAが優勝する確率は、3人の場合の確率と比べて小さい。 ・・・ヌの答

その差は、 (14/27)-(4/9)=2/27 ・・・ト、ナ、ニの答

    

   

      ☆   ☆   ☆

補足と感想も少しだけ書き添えとこう。

   

(2)の全体の構造樹形図(ツリー)で表すと、こうなる。

   

260203n

    

3段階の場合分けを誘導した上で、最後に全体をまとめさせる問題は、旧センター試験や共通テストだとあまり見かけない気がする。共通テストの数学 I Aの対策を考える際の1つの目安になるかも知れない。4段階の場合分けの誘導は複雑すぎて、さすがにやらないと思う。

    

ちなみに上図で、全敗がいる場合の確率と、全敗がいなくてAが・・・に負ける場合の確率は、どちらも1/27。

   

この値がなぜ一致するのか、上手い考え方を探してるけど、なかなか分からない。今だとすぐAIに聞きたくなるけど、もう少し我慢してみよう♪

  

   

     ☆   ☆   ☆

なお、4人リーグで全敗がいる場合、3人リーグと似た話になるのは、普通に考えてもいいし、下図(Dが全敗の時)を見ればイメージ的にほぼ明らか。後は、赤枠の中での3人リーグになる。

   

260203o

   

それでは今日はこの辺で。。☆彡

   

    (計 1866字)

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デジタル画像処理、色変換・ハメ込み合成と、NOT・AND・OR演算~ 2026年共通テスト・情報 I ・第2問B

共通テスト(旧・センター試験)の情報系の問題は、いつも面白い。他の科目も含めて、問題文が長過ぎる欠点はあるけど、受験生ではない者としては純粋に楽しめる。

   

今年は、デジタル画像の処理(色の変換、2枚のはめ込み合成)に注目して、簡単に解説、感想も付けてみよう。情報 I ・第2問・B。問題は、河合塾HPを経由して、大学入試センターから部分的に縮小引用させて頂いた。

   

   

     ☆   ☆   ☆

260121a

    

260121b

   

260121b

    

260121d

   

  

(問1) OR演算だと、0と0の時だけ0で、他は1になる。

 よって、1111と1010なら、1111だから、コの答は選択肢

 0000と0110なら、0110だから、サの答は選択肢

  

 つまり、OR演算だと、白(1111)と合わせると何でも白になるし、黒(0000)と合わせると何でも元の色のままになる。

  

これは日常的なイメージ(白は他の色に染まって、黒は黒っぽくしてしまう)と逆なので、考えにくい。

  

一方、AND演算だと、白と合わせると何でも元の色のままになって、黒と合わせると何でも黒になる。こちらは日常的なイメージの通りだから、考えやすい。

   

     

    ☆   ☆   ☆

260121e

   

(問2) 「ある演算」においては、白と黒を合わせると黒になっている。つまり、1と0なら、0になる。よって、AND演算だから、シの答は選択肢

   

  

260121f

   

260121g

    

(問3) 図9の「一色でない背景」(熊以外)は、白っぽい点が多数ある領域だから、はヒストグラムの右側で、選択肢

   

このような決め方だと、背景における黒い点が除かれてしまうし、キャラクターの白い点が含まれてしまう。そうした疑問が湧いたから、最新AI(ChatGPT5.2)にたずねると、その通りとのこと♪ そもそも今現在、背景の領域の指定は、そんな風には行われてない。境界線のつながりを見るとか、機械学習から判断するとか。

  

ただ、出題の流れに自然に乗っていけば、確かに選択肢2だろうなとは思いつく。高校教育の標準レベルで原理的な話をしてるのだから、あまり細かい事は考えずに素直に解くのが受験テクニック。

   

   

     ☆   ☆   ☆

260121h

   

260121i

    

260121j

    

260121k

  

(問4) まず、図13の左上の手順。AND演算だから、黒い熊と合わせた部分は黒くなり、白い背景と合わせると元のままになる。よってセの答は、黒い熊と白い背景の画像、すなわち選択肢

   

次に、図13の右上の手順。まずソは、セをNOT演算したものだから、白と黒が反転した画像。つまり、白い熊と黒い背景の画像だから、ソの答は選択肢

   

さらに、タを飛ばして、先に図13の下側の手順を見る。OR演算によって、黒い熊が普通の熊になって、背景はそのままだから、チの画像は、普通の熊と黒い背景のはず。よって、チの答は選択肢

   

最後に、図13の右上の手順に戻ると、背景も熊も、白と黒を合わせて黒になっている。つまり、AND演算だから、タの答は選択肢

    

   

     ☆   ☆   ☆

問題文も長いし、図も多数入ってるのに、配点は合計15点にすぎない。時間配分だと、9分。全体の試験時間を増やすのは難しいから、そろそろ問題の量を減らすべきだと思う。

  

数十万人の受験生全員に、大量に学ばせて大量に解かせようとするのが、根本的な間違いであり不幸なのだ。それは「共通」テストではなく、「特別」テストの発想。

      

単なるスピードの勝負なら、既に天才児でもAIに全くかなわない時代。客観的に思考力を測って比較したいのなら、じっくり考えた時の能力を見るべきだろう。それなら、わりと普通の受験生でもAIと互角にはなる。

   

   

     ☆   ☆   ☆

一方、客観的な思考力は既にAIに任せて、人間は別のものを重視すべきだという考えもある。ただ、そちらの方向に向かうのはまだしばらく無理だろう。少なくとも20年。数十年レベルの時間はかかるだろうし、それでも意見がまとまらないかも。

  

人間の思考力とは何であって、どう調べるべきなのか、どうあるべきなのか。AI革命は、人間の受験や教育にも巨大な影響をもたらしつつある。ともあれ、今日はそろそろこの辺で。。☆彡

    

    (計 1649字)

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2026年共通テスト・数学 Ⅰ A・第1問〔1〕、パラメーター入りで定義された自然数の集合の解き方&つなぎラン

(17日) RUN 9km,43分40秒

平均心拍 128,最大 144

WALK 5km,58分,7300歩   

   

  

              ☆   ☆   ☆

先週はブログで2万字近くも書いたし、昨日の国語の小説レビューだけでも5000字近いから、今日の記事はもう軽く済ませよう。

   

昨日(1月18日)は2026年度・共通テストの第2日。個人的には、情報 I が面白くて教育的だなと感心したけど、数学がちょっと難しかったと話題になってるので、とりあえず第1問〔1〕だけ、独自の解説と感想を書くことにする。

    

数学 I の内容としては普通だけど、共通テストで「集合と命題」の分野をそのまま出して来たのは、久々というか、珍しいというか。いつ以来なのか調べる余裕もないけど、少なからずの受験生はいきなり動揺したはず。特に、満点とか高得点を狙ってる人は、設問のラスト、(2) (ⅱ) で焦っただろう。

   

それほど難しい話ではないけど、集合A、Bの定義に、a、bというパラメーターが入ってる。a、bの値で場合分けして、地道に集合を書き並べて解くと、かなり時間がかかってしまう。でも、素早く答らしきものを出すと、間違う可能性がある。迷ってる間にも、時間はどんどん無くなって行く。さて、実戦的にはどうするか。

  

問題はいつものように、河合塾を経由して、大学入試センターから縮小コピーで引用させて頂いた。

    

   

    ☆   ☆   ☆

260119a

   

260119b

   

(1) a=3の時、A={3,6,9,12,15,18}。よって、アの答は、

 b=4の時、B={2,4,6,8,10,12,14,16,18,20}。よって、イの答は、

  

 A ∩ B ={6,12,18}。よって、ウの答は、

 また、(Bの補集合)={3,5,7,9,11,13,15,17,19}だから、

 A ∩ (Bの補集合)={3,9,15}。よって、エの答は、

   

  

     ☆   ☆   ☆

260119c

   

 (2) (ⅰ) Aの補集合に2の倍数も3の倍数もないということは、Aには2の倍数と3の倍数が全てあるということ(全体集合Uに含まれる範囲で)。

  

 ということは、aは2の倍数かつ3の倍数。つまり、6の倍数。よって、a=6。 ・・・オの答

 

 (ⅱ) A ∩ (Bの補集合)={5}だから、Aは5を含み、Bは5を含まない。

 Aが5を含むから、a=5。 ・・・カの答

 ∴ A={5,10,15}。

 ということは、Bの補集合は10と15を含まない。よって、Bは10と15を含む。

 結局、Bは5を含まず、10と15を含む。

 したがって、b=6。 ・・・キの答

   

  

    ☆   ☆   ☆   

最後、(ⅰ) が、(ⅱ) キのヒントになってるということかも知れないけど、時間も無い中、その微妙な関連を正確に理解するのは難しい。

  

とりあえず、a=5だけすぐ出して、bは1つずつ調べるのが実戦的。b=2、b=3、・・・。書かずに、頭の中だけで考えれば、それほど時間もかからない。

     

試験場だと、a=5が変な数(大きめの素数)だから、そのイメージに釣られて、b=7と答えてしまった人が少なくないかも。

    

さて、全体の平均点、設問ごとの平均点はどうなるか。カとキは合わせて2点の配点になってるけど、部分点は出るのか。今後の情報にも注目しとこう。。

     

   

     ☆   ☆   ☆

一方、単なる小市民アスリートの方は、一昨日(17日・土曜)も軽めの調整。要するに、翌日がレース前最後のハーフ走だから、それに合わせてるわけ。

   

前日のつなぎラン11kmが好感触だったから、この日の9km走も同じ感じで、終盤にかなりペースアップ。また自然に1km4分20秒ペースくらいまで上げることが出来た♪ トータルでは1km4分51秒ペース。気温14度、湿度40%、風速2m

   

心拍計は久々に序盤がメチャクチャだったから、補正した。他に、ウォーキングも5km。そろそろレースに合わせて早起きリズムにして行かないとヤバイ・・とか思いつつ、ではまた明日。。☆彡

  

   

260119d

    

          平均心拍 最大

往路(2.4km) 13分32秒 112 123

LAP 1(2.1) 10分02秒 127 136

  2   9分19秒 137 143

復路(2.2) 10分47秒 132   144

計 9km 43分40秒 128(78%) 144(87%)

     

    (計 1697字)

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ルービック・キューブみたいな立体図形、適度な難問~海陽中等教育学校2026年度特別給費生入試、算数・問題4の解き方

今は2026年の正月明け。今年も四谷大塚のサイトを見ると、一番上に載ってたのは海陽中等教育学校特別給費生入試の問題でした。

        

実施は2025年12月ですが、「2026年度」の入試。去年のこの時期に初めてこの学校の問題を見て、適度な難問だなと思いましたが、今回も適度な難問なので、今日のブログ記事で解説してみましょう。去年と同じく、算数の最後、問題4

      

ルービック・キューブが得意な生徒にとっては、解きやすかったかも知れませんが、最近の小学生だと、むしろスマホのゲームに夢中かも。

  

去年と同じく、もし完全な解答を書くと、長過ぎるし、実際の試験でもそんな時間は無いはずなので、ここでもかなり省略した解答を書きます。

 

学習塾とかだと、授業では要点だけ話して、後はたくさんの図をズラッと見せるのかも知れません。プロジェクターでスライドを映して見せるとか、画像ファイルを生徒の端末に送るとか。

    

受験生は、特別に優秀な小学生たちだから、頭の中だけで次々とイメージして解く可能性もあります。ただ、最後の(5)は微妙な問題なので、うっかり間違えた受験生も多かったと思います。だからこそ、正しく解けた人は、合格に近づくことになるでしょう。

  

以下、問題の画像は縮小して引用させて頂きました。

   

  

     ☆   ☆   ☆

260107a

   

  

(1) 左端の列のどこに球があるかを考えて、場合分けして図を書くと、次の6通り。 ・・・答

  

260107b

  

260107c

  

260107d

  

260107e

  

260107f

    

260107g

      

  

ちなみに、図を書くより、数で表す方が早くて簡単です。上の6つの図なら、上から順に、123、132、213、231、312、321などと書くのです。つまり、左の縦の列、中央の縦の列、右の縦の列のそれぞれで、上から何番目に球があるかを表すということです。

    

   

     ☆   ☆   ☆

260107h

   

(2) これも図を書くか、頭でイメージすると、こんな感じになります。

  

260107i

   

260107j

   

(1)で説明したように、数で表すと、上の2つは順に、1234、1243。

   

残りも、小さい順に数を書き並べると、1324、1342、1423、1432。

  

つまり、先頭が1の場合、6通り。先頭が2、3、4の場合もそれぞれ6通りになるから、全部で6×4=24通り。・・・答

   

   

    ☆   ☆   ☆   

(3) まず、左端の縦の列に球が2コある場合。上側の2ヶ所に球があるとすると、次の5通り。

  

260107k

   

260107l

    

260107m

   

260107n

  

260107o

    

これらを、(12)13、(12)23、(12)31、(12)32、(12)33と書くことにします。

すると、左端の縦の列に球が2コある場合は、(13)で始まるのも5通り。(23)で始まるのも5通り。

   

よって、左端の縦の列に球が2コある場合は、全部で5+5+5=15通り。

同様に、中央の縦の列に球が2コある場合も15通り。右端の縦の列に球が2コある場合も15通り。

    

これらはどれも、重複してないし、数えもらしもないので、全ての合計では 15×3=45通り。 ・・・答

   

   

     ☆   ☆   ☆

260107p1

    

  

(4) 上段、中段、下段、それぞれが、(1)の6通りのどれかになります。

例えば、上段が次のパターンだったとしましょう。つまり、上段が123の時です。

  

260107b

   

すると、中段231、下段312の時と、中段312、下段231の時とで、2通りあります。

   

ところで、上段は全部で6つのパターンがあります。だから、全て数え合わせると、6×2=12通り。・・・答

   

   

    ☆   ☆   ☆

260107q

   

260107r

   

(5) まず、前から見て、左上のマスに球が見えないとします。すると、上の赤線が通る4つのマスには球がありません。

   

260107s

  

続いて、上から見て、左下のマスに球が見えないとします。すると、上の青線が通るマスには、球がありません。ここまで、合わせて7コのマスには球がありません。左上の角は重複するので、4+4-1=7となるのです。

   

260107t

   

さらに、右から見て、左上のマスに球が見えないとします。この時、緑の線が通るマスには球が無いので、合計では10コのマスに球がありません。

   

マスは全部で、4×4×4=64コだから、64-10=54で、最大54個の球を配置できます。 ・・・答

   

  

上の配置において、緑の丸(右から見て球が見えないマス)は、下図のように7通り。

   

260107u

  

また、青い丸(上から見て球が見えないマス)は、すぐ奥側の3ヶ所で考えても同じことだから、合わせて4ヶ所で同様。

  

260107x

    

よって、上のような配置は、4×7=28通り。

   

一方、青い丸が下図のようなマスにある時は、この時点で既に8コのマスに球がありません。

   

260107v
   

だから、緑の丸は、下図のマス1ヶ所に限られます。この時だけ、球が無いマスが合計10コになります。

   

260107w

   

このように、赤線と青線がすれ違うような青い丸の選び方は、全部で12通りあります。そのそれぞれに対して、緑の丸の選び方はただ1通りに限られます。

   

260107y

   

結局、赤い丸が左上の時、条件をみたすような配置の数は、28+12=40通り。

   

赤い丸の場所の選び方は、全部で16通りあるから、結局、条件をみたす全ての配置の数は、 40×16=640通り・・・答

    

  

     ☆   ☆   ☆

最後、(5)の後半は、時間がないと特に見落としがちでしょう。ただ、じっくり考えれば、特別な才能や直感が無くても解ける良問で、適度な難問だと思います。

    

この記事の説明を読んでもすぐに分からない場合は、自分で手を動かして図を書いてみることをお勧めします。それでは今日はこの辺で。。☆彡

  

   

P.S. 分かりやすい誘導、適度な難問~海陽中等教育学校2025年度特別給費生入試、算数・問題4の解き方(図形の折り返しと相似)

   

    (計 2220字)

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パズル「絵むすび」36、解き方とコツ、考え方(難易度3、ニコリ作、朝日新聞be、2025年11月29日)

線で、同じ絵を結ぶだけ。子どもから大人まで、楽しみながら、頭のトレーニングができるパズル「絵むすび」「おむすび」に似せたカワイイ言葉なので、「絵結び」や「絵つなぎ」ではなく、「絵むすび」です。

            

このブログではこれまで、35本の記事を書きました(ホントは他にも少しあります)。どれも朝日新聞に出てた問題で、 今回が36本目の記事です。

  

   

     ☆     ☆     ☆

7本は小学生向けです。新しい順に、絵むすびのとき方35(2025年7月19日)、解き方29(2023年8月26日)。解(と)き方16(20年7月4日)。解き方15(20年3月21日)。解き方13(18年5月19日)。解き方12(17年5月2日)。解き方11(16年5月21日)

    

最初からの10本と、17回前の1本は、大人向けです。第14回(19年4月21日)10回9回8回7回6回5回4回3回2回第1回(2012年10月13日)

   

そして第34回(25年5月24日)、第33回(25年1月26日)、第32回(24年11月9日)、31回(24年9月14日)、30回(23年10月21日)、 28回(23年6月10日)、27回(23年4月9日)、26回(23年2月11日)、25回(22年11月26日)、24回(22年10月1日)、23回(22年7月16日)、22回(22年5月21日)、 21回(22年3月19日)、20回(22年1月22日)、19回(21年11月6日)、18回(21年4月24日)、17回(20年12月19日)は、大人でも子どもでも読みやすいように書いてます。

  

今回は、大人でも子供でも読みやすいように書いてます。

   

17回と18回の内容は、それほどカンタンではありませんでした。手で線を引かずに、頭の中だけで絵むすびを解く方法の話なので。私はいつも、絵むすびは、何も書かずに解いて脳トレしてます。もちろん、頭の中のイメージはボヤけるので、ちょっとモヤモヤします♪

    

   

     ☆   ☆   ☆

それではこれから、36本目の記事を書くことにします。考え方、コツ、攻略法みたいなもののまとめ。

   

今回は難易度☆☆☆(星3つ)ですが、私は難易度3.5くらいの問題だと思います。線の曲がり方がわりとクネクネしてるからです(これもヒント♪)。昨日の朝から入ってる、このブログの絵むすび記事へのアクセスも、ちょっと多め。

    

今はもう、新聞に載った日(2025年11月29日)の翌日1時(深夜)なので、手書きで問題を引用させて頂いても販売のジャマにはならないでしょう。

   

今回の絵は、風車風船筆(ふで)フグ富士山の6種類。どれも「ふ」で始まる言葉で、何なのか分かりにくい絵が入ってないので、ちょっとさみしい気がしました(笑)

   

251130a

   

このサイトでは、なるべくネタバレを避けるため、ゆっくり少しずつ解説してます。特に最後の正答は、新聞で発表されるまで書きません。

   

   

     ☆   ☆   ☆

まず、大きく離(はな)れた絵を2組、大まかにむすびましょう。特に、角(かど)や端(はし)にあるものがわかりやすいですね。しかも、線を普通にむすぶとクロス(交差)するような2組。

   

今回の問題では、まず、フグ筆(ふで)に注目してみましょう。もし普通に結ぶと、2本の線が大きいバツ印のようになりますが、正しくはどうなってるでしょうか。

    

251130b

   

もし上図のように、フグの線右上を大きく回ってると、上側のマス目が余(あま)ってしまいます。だから、(おそらく)間違いです。

   

この、マス目が余ってしまうという大まかな考え方は、実はとても大切なポイントです。どうしても絵を見てしまいますが、マス目を余らせないことも大切なのです。空白はうめて、すべてのマス目を線が通ること。無理やりクネクネ曲げずに。

     

251130c

   

次に、上図のように、フグの線が大きく左下を回ってると、下側の風船の絵が閉じ込められて、結べなくなってしまいます。だから、これも間違いです。

    

    

     ☆   ☆   ☆

だから、フグの線は、筆の絵2つの間を通ってるはずです。

   

251130d

   

でも、上図のようにほぼ真っ直ぐ結んでしまうと、筆の線が左上を大きく回るはずだから、船や富士山は結べなくなってしまいます。

   

だから、上図のフグの線を、ちょっとだけ工夫(くふう)して、クネクネ曲げることになります。ただし、2つの筆の絵の間を通らせながら

   

とりあえず、今(日曜の0時半)はここまでにしときましょう。次の更新(こうしん)、アップデートは、今日(日曜)の夜にします。ではまた。

   

   

    ☆   ☆   ☆

はい。夜の21時前になったので、少し先に進みましょう。上図の後、フグの線の引き方は、大きく分けて4通りありますが、ちょっと考えると、下図のような引き方だけがうまく行きそうだと分かります。

   

251130x

   

すると、筆の線左上のあたりを大きく回るはず。だから、風船の線の引き方も決まります。もう、この後はカンタン♪

   

次の更新は、明日(月曜)の夜にしましょう。なお、今週は計13578字で終了。ではまた。

  

  

     ☆   ☆   ☆

はい。月曜の夜22時を過ぎたので、もう少しだけ進みましょう。

   

251201z

   

上図のように、筆の線がほぼ決まって、風船の線もほぼ決まり。もう、次の更新は正解発表の後にします。

  

今回は、月曜の夜になってもアクセスが無くならないので、やっぱりちょっと難しかったのでしょう。最初に星3.5コとか書きましたが、星4コくらいかも。ではまた、最後は土曜か日曜に。

   

    

    ☆   ☆   ☆

はい。土曜になりました。正解が発表されたので、最後まで書きます。

   

251206y

  

筆の線がほぼ決まるので、風船の線がハッキリと書けます。ここまでくると、もう残りは全部わかるでしょう。

   

251206z

   

完成しました。☆のマス目を通るのはフグの線だから、正解は3番です。ではまた。。☆彡

      

   

   (計 2069字)

  (追記291字 ; 合計2360字)

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大阪万博2025、のべ人数でない実際のユニーク入場者数は約1000万人か、愛知万博リピート率・再訪回数から計算

今日は、大阪万博2025の閉会式で記事を書こうかと思ってたけど、微妙な感じだったから、とりあえずスルー。では、前に記事を書いたバーチャル万博のアプリで記事を書こうかと思ったけど、最終日なのにお祝いムードがないし、いきなり23時でサービス終了になってしまった。

   

というわけで、代わりに、万博の入場者数について書いてみよう。公式発表は全て、のべ人数のはず。つまり、同じ人が2回(というか2日)来場すると、2人とカウントしてると思う。

   

同じ人は何回来ても1人とカウントする、ユニークな人数よりも、遥かに数えやすいし、数を大きく見せることができる。単なる水増しでもないから、動画や静止画が映し出す会場の混み具合とも、つじつまが合う。

    

しかし、多めの延べ人数ばかりが報告・報道されて、「のべ」という言葉さえ使われないのは統計的に問題だし、日本全国への影響力や成果も、曖昧で強めに考えられてしまう。

    

答だけ知りたい人も多いだろうから、ここで早くもズバリ書いとこう。記事タイトルにあるように、

  

 愛知万博のリピート率・再訪回数から計算すると、

 のべ人数でない実際のユニーク入場者数約1000万人

  

と試算できる。この実数は、公式発表の2500万人という数字の、2.5分の1。つまり、40%。無理やり出したものではないけど、私の個人的な実感とも合ってる。

   

答と計算のデータ、数式だけ知りたい人は、スクロールして、この記事の末尾へどうぞ。

    

   

     ☆   ☆   ☆

自分の説明より先に、今現在ネットにある注目の情報2つについてコメントしとこう。

   

まず、Xに投稿されてるAI(Grok、XのAI)の回答について。あえてリンクは付けないけど、検索してすぐ上位にヒットした。

    

この回答は、形はそれなりに整ってるけど、数々の問題点がある。まず全体的に、根拠となる1次資料のリンクを示してないし、公式情報やマスメディアの情報が十分あるのに、なぜか非公式サイトの情報を利用。おそらく、検索で上位にヒットするからだと推測。

   

さらに、会期終盤の1日あたりの来場者数を2万人とか書いてるけど、実際は24万人前後。12倍も違う値を書いてしまっているのは、推測が外れたというより、AI内部の回答生成システムの問題だろう。9月までの人数から単純に計算しても、1日日あたり10万人超にはなる。

     

そして最後に、結論が、最も妥当な推計で約2200万人とされてる。これは、愛知万博(愛・地球博、2005年)も含めて、過去の万博の不確かな推測データをもとに試算したもので、大阪万博2025の1人あたりの平均訪問回数を1.15回としてある。要するに、ほぼ1人1回ということで、宿泊者や近隣住民を考慮すると、まずあり得ない少なさ。

     

以上、公開されてるGrokの試算には多数の決定的な問題点があるから、参考にならない。もちろん、それを公開してくれた人間のユーザーの行為には意味があるし、感謝する。実際、私も隅から隅まで読んだし、愛用するAIのChatGPT5にも情報伝達できた。

   

    

     ☆   ☆   ☆

一方、infoQのAI(種類は不明)が示してるデータもすぐヒットして、ほぼ正しい値を書いてるけど、大幅に不十分なもの。

        

愛知万博の1回のみの来場者を60.9%としてる。私が使った正式な公表値だと61.9%だから、ほぼ同じ値だけど、このAIも根拠をハッキリ示してない。来場者アンケートと書いてるだけで、リンクも元の情報源のサイト名も無し。

  

さらに、2回以上の人を39.1%としてるのはほぼ正しいけど、問題は、2回以上の中身なのだ。3回がどれだけで、4回がどれだけで、という具体的な中身によって、実際の入場者数の試算は大幅に変わる。

     

   

     ☆   ☆   ☆

では、いよいよ、私が客観的な公式データを根拠にして、実数を試算してみよう。使ったのは、下の表と数値。EXPOデータ集の入場者調査結果。ちゃんとリンクを貼ってるので、元のページも確認可能。

   

251014a

   

人数は書かれてないけど、バラバラの10日間の聞き取り調査だから、信頼性は高い。というか、これ以上のものはまだ発見できてない。

  

251014b

  

まず、上の円グラフから、1人あたりの訪問回数を求める。5~10回は、7.5回で近似。11回以上は13回で近似。

  

 {(1×61.9)+(2×15.2)+(3×6)+(4×2.7)+(7.5×8.1)+(13×6)}÷100

=259.85/100 ≒ 2.6

   

つまり、1人あたりの訪問回数は約2.6回。この計算結果は、最後の項の13回×6%という部分にかなり影響されてることにも注目。おそらく、大阪でも同様だろう。

     

一方、10月13日の各種報道・発表によると、(AD証入場者、つまり関係者を除いた)一般入場者数は約2500万人だから、

   

 (のべでない実際のユニーク入場者数)

= 2500÷2.6 ≒ 960

    

ということで、約1000万人と推定できた。もちろん今後、大阪万博2025自体の調査結果が公表されるかも知れないから、その際には再び計算し直すことが必要になる。

    

   

     ☆   ☆   ☆

こうした計算結果はもちろん、大会関係者の側では嬉しくないはずで、だからこそ関連するデータは愛知でも終わった後に公開されてる(日付けがないけど、おそらく)。

    

私のこの記事も、遥かに早くアップできた内容だけど、一応、閉幕を待ってアップしたもの。国家レベルのビッグイベントに対する、そうゆう自然で実害のない配慮は別に構わないと思う。

     

ただ、本当は公式発表とはかなり違うけど・・という内心の留保や訂正ができるかどうかは、いざという時に決定的に重要だろう。

   

なお、元の公式データを最初に発見してくれたのはChatGPT5だけど、なぜかその直後、自分でどこにあるのか見失ってた(笑)。だから、最初はいわゆる生成AIのハルシネーション(存在しない情報提示)かと思ってしまったけど、直後に私が手作業で探し出したのだ。

        

それでは今日はこの辺で。。☆彡

   

  

    

P.S. 単位まで気になるマニアックな理数系の人のために、数式に単位をつけると、

 2500(万回)÷2.6(回/人)=960(万人)

  

いわゆる2500万人という人数は、実際は、全入場回数が2500万回ということになる。

   

      (計 2554字)

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ドラマ『舟を編む』最終回、コロナウイルス図版挿入の数式計算(字数・行数)の意味の解説(1ポイント=0.3514ミリ)

先日の数式記事は、自分としては面白い労作だと思ってるけど、今のところ完全に無視されてる (^^ゞ 従順な私としては、また数式記事を追加しとこう(笑)

  

「ウケぬなら ウケさせてみせよう 数式記事」(byテンメイ)♪ 力づくの織田信長か!

    

ただし、今回は労作じゃなくて、単なる軽いお遊びのトッピング。まあ、今後はNHKドラマの再配信も増えるだろうから、需要は続くはず。

    

   

    ☆   ☆   ☆

250821a

 

先に映った、細かい小数の計算の方が、多くの視聴者にはインパクトがあっただろうけど、辞書の編集作業としては上の式の方が重要。

    

 14字×10行=140字

       

これは、コロナウイルスの図版を挿入するスペースが、ほぼ何文字分の大きさ( ≒ 面積)になるかの計算。縦が14字分の長さで、横幅は10行分だから、140字。

    

250821b

   

画像から縦の長さを読み取ると、コロナウイルスの語釈の箇所で、「ナウイルス科に属する一本鎖R」の部分に相当してるから、確かに14文字

    

あれは適当に線を引いてるんじゃなくて、ピッタシ14字になるように引いてる。馬締(まじめ:野田洋次郎)はマジメなのだ♪

     

250821c

   

   

     ☆   ☆   ☆

で、そのスペースの分、おそらく同じページから、語釈の文字を削る必要がある。基本的に、1行=25字だから、

  

 140字÷1行25字=5.6(行)

    

 5.6行 ≒ 6行分

   

だから、ほぼ6行分の文字を削れば、ウイルスの図版を挿入できる。そのくらいなら、「意外といけそうっすね」、「いきましょう」♪

  

いやぁ、辞書1ページから6行も削るのは大変だと思うけど (^^ゞ 紙1枚の裏側のページも含めて、2ページから6行削るのかも。それなら、1ページ(4段?)で3行削るだけだから、いけそう。特に、字数が少ない行を削ればラク。

  

ちなみに、1行25字というのも確認できたけど、句読点や丸点は小さいから0.5字くらいでカウントするんだと思う。そうしないと、26字になってしまう♪ 「NAウイルス。哺乳類・鳥類にさまざまな疾患を引き起こ」。

   

   

     ☆   ☆   ☆

一方、先に映された、ややこしい小数の計算式はこちら。昔の人気ドラマ、『ガリレオ』の福山雅治の数式なぐり書きをちょっと意識してたのかも♪ ダダダダッ!

   

250821d

   

これは、編集作業と直接的な関係はない。要するに、画像の大きさがちょうどいいかどうかの計算。他の図版の大きさと同じくらいになってるかどうか、見やすいかどうかということ。

   

先に計算結果を確認すると、横が約34ミリ、つまり3.4cm縦が約39ミリだから約4cm。確かにちょうどいい大きさ。では、この長さをどうやって計算したか。

   

活字の世界では、長さの基本単位として、ポイントというものを使ってるらしい。ただし、国によって、時代によって、1ポイントがどれだけの長さなのかは異なる。

    

今の日本では(?)、1ポイント=0.3514ミリとするのが1つのやり方(1962年のJIS規格)で、英語版ウィキペディアにもそう書かれてた。「Point (typography) 」の項目より

    

250821e

   

   

     ☆   ☆   ☆

で、まず横幅の計算。10行というのは、本文が10行と、行間が9つから出来てる。本文は8ポイント、行間は2ポイントだから、

  

 横幅=8ポ×10+行間2ポ×9=98ポ

   =98×0.3514ミリ=34.4372ミリ

   

縦の計算は、行間を考えなくていいから、単なるかけ算。

   

 縦=8ポ×14=112ポ

  =112×0.3514ミリ=39.3568ミリ

   

上の計算式で、色を付けた所だけをそれぞれ1行で書いてたから、分かりにくくなってた。下図は、iPadの計算機アプリを使った検算。確かに合ってる。

   

250821f

    

250821g

   

    

     ☆   ☆   ☆

ちなみに、原作小説の連載は2009年~2011年だから、コロナの話は無いし、数式計算も入ってない。脚本家・蛭田直美の創作か。他のスタッフも関係してるのかも。

  

ドラマ『ガリレオ』の多数の数式は、専門家がそれっぽいものを書いたらしい。大学レベル以上の物理の式が多かったから、ウチの数式解説記事がかなりヒットした♪ 同じガリレオでも、映画『真夏の方程式』の数式は簡単すぎたのか、インパクトが薄かったのか、記事がヒットしてない (^^ゞ

   

ともあれ、今日はそろそろこの辺で。。☆彡

   

     (計 1734字)

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戦争を何年続けられるか、財政を計算する数式 Xn+X'n+Yn(余力、増税・国債発行、戦費)~『シミュレーション』総力戦研究所

毎年この終戦(敗戦)の時期だけ、戦争の情報が急増するのも微妙なことだと思うし、どうも日本独特の文化・慣習らしいけど、何も無いよりは遥かに良いことだろう。

    

NHKスペシャルで放送されたドラマ&ドキュメンタリー、『シミュレーション』(前編・後編)は、まだ前編の序盤しか見てないけど、いきなり興味深い数式が示されたから、それについて解説してみよう。原案は猪瀬直樹『昭和16年夏の敗戦』。

     

舞台は、全国の秀才エリート達を集めて戦前に作られた「総力戦研究所」。そこでの戦争シミュレーション(模擬実験)で、財政的には、米国との戦争はしばらく可能だと示されたのだ。具体的には、3年目までは続けられるけど、4年目はギリギリで苦しいという結論。

  

まさに、現実の歴史に合った予測になってる。1941年の末に開戦、1945年の夏に終戦だから。

    

    

     ☆   ☆   ☆

250818a

   

シミュレーションの最中に、意見を求められた宇治田首相(池松壮亮)が、サラッとノートに数式を書く。そして、重大な発言を行う。

  

財政的には・・・ 出来ます 戦争が

    

250818b

   

しばらくの間は 国債の発行と増税で戦費を賄うことができる・・・ような気がするんですが

   

250818c

   

総理は戦争がしたいのか?! ざわめく議場に向けて、慌てて補足する。

  

あっ いや・・・ 財政の面から見ればできるはずだというだけで

   

もちろん、お金の計算だけでは全く不十分で、物が無ければ意味がない。在庫、生産、輸入、消費を考える必要があるけど、とりあえずお金の計算式を考えてみる。ちゃんと意味がある数式なのだ。

   

    

     ☆   ☆   ☆

あらためて、画像処理で分かりやすくした数式を示す。

   

250818d

   

まず、最初の基本的な式。

 F ≧ Xn+X'n+Yn

  

これは、国の財政(Finance)全体の中で、n年目の当初の戦争関連の収支を表す式だろう(最新AI、ChatGPT5・思考モードと共に考えた推測)。当然、全体の額Fは、戦争関連の額よりも大きくなる(等号なしの不等号でもよい)。

   

Xnは、その年の最初の余力。初期値は 14,000,000,000 だから、140億円。歴史の事実とは違うらしいけど、それは今、考えない。

  

X'nは、その年にプラスされる余力。つまり、増税分と国債発行額で、それは当初から確定済みと考える。増税が3.3億円。国債が15億円。

    

Ynは戦費(マイナスの数字)で、毎年55億円。n年目の当初だと、実際にはまだn-1年分しかかかってないことに注意。

   

   

    ☆   ☆   ☆

画像の2行目から5行目までは、3年目の右辺の計算式。

   

 14,000,000,000 + n(330,000,000 + 1,500,000,000)-(n-1)×5,500,000,000

 n=3

  

実際に代入して計算すると、大幅なプラスになる。つまり、3年目までは余裕。気になる方は、自分で計算してみると実感が湧く。0の数が多過ぎるから、億円の単位で計算するとラク。

  

   

     ☆   ☆   ☆

さらに、4年目を計算してみよう。

 

14,000,000,000 + 4×(330,000,000 + 1,500,000,000)-3×5,500,000,000

 = 14,000,000,000 + 7,320,000,000-16,500,000,000

 = 4,820,000,000

   

この48.2億円が、4年目の当初の余力。しかし、この年の間に55億円の戦費がかかるから、財政年度末に7億円ほどの赤字になってしまう。

     

それを表してるのが、6行目の数式。4年目の当初の余力を、年度末には、戦費が上回ると。

 4,820,000,000 ≦ 5,500,000,000

   

   

     ☆   ☆   ☆

というわけで、優秀な総理大臣としては、「しばらくの間は」戦争可能だと話したのだ。財政だけ考えると、3~4年くらいなら。

   

ちなみに、実際の戦争財政についてはまだ調べてないけど、AIによると、1930年代末の日本の国家予算はおよそ10億~20億円規模だったとのこと。未確認だし、戦争開始は41年なので、念のため。

   

それでは今日はこの辺で。。☆彡

   

     (計 1670字)

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パズル「絵むすび」35、小学生むけのとき方(難易度2、ニコリ作、朝日新聞be、2025年7月19日)

線(せん)で、おなじ絵(え)を結(むす)ぶだけ。子どもから大人(おとな)まで、たのしみながら、頭(あたま)のトレーニングができるパズル「絵むすび」「おむすび」に似せたカワイイ言葉(ことば)なので、「絵結び」や「絵つなぎ」ではなく、「絵むすび」です。

     

このブログではこれまで、34本の記事(きじ)を書(か)きました。ホントは、ほかにも少(すこ)しあります。どれも朝日新聞(あさひしんぶん)に出てた問題(もんだい)で、 今回が35本目の記事です。

  

   

     ☆     ☆     ☆

6本は小学生むけです。新しい順(じゅん)に、絵むすびの解(と)き方29(2023年8月26日)。解き方16(20年7月4日)。解き方15(20年3月21日)。解き方13(18年5月19日)。解き方12(17年5月2日)。解き方11(16年5月21日)

    

最初(さいしょ)からの10本と、21回前の1本は、大人向けです。第(だい)14回(19年4月21日)10回9回8回7回6回5回4回3回2回第1回(2012年10月13日)

   

そして第34回(25年5月24日)、33回(25年1月26日)、32回(24年11月9日)、31回(24年9月14日)、30回(23年10月21日)、 28回(23年6月10日)、27回(23年4月9日)、26回(23年2月11日)、25回(22年11月26日)、24回(22年10月1日)、23回(22年7月16日)、22回(22年5月21日)、 21回(22年3月19日)、20回(22年1月22日)、19回(21年11月6日)、18回(21年4月24日)、17回(20年12月19日)は、大人でも子どもでも読(よ)みやすいように書いてます。

   

17回と18回は、それほどカンタンではありませんでした。手で線を引(ひ)かずに、頭(あたま)の中だけで絵むすびを解く方法(ほうほう)なので。わたしはいつも、絵むすびは、なにも書かずに解いて脳(のう)トレしてます。もちろん、頭の中のイメージはボヤけるので、ちょっとモヤモヤします♪

  

今回(こんかい)は、簡単(カンタン)な問題なので、小学生むけに書いてみましょう。3年生くらいなら読めると思います。

    

   

     ☆   ☆   ☆

それではこれから、35本目の記事を書くことにします。考え方(かんがえかた)、コツ、攻略法(こうりゃくほう)みたいなもののまとめ。

   

今回は☆☆、星(ほし)2つで、簡単な問題ということになってますが、わたしは星3コくらいのフツーの問題だと思います。このブログへのアクセスもわりと多(おお)いので、それほどカンタンでもないでしょう。

      

250720a

   

このサイトでは、なるべくネタバレにならないように、ゆっくり少しずつ説明(せつめい)してます。答(こたえ)は、新聞で発表(はっぴょう)されるまで書きません。問題の図(ず)も、自分(じぶん)で書いてます。

   

今回の絵は、すべて「か」で始まる名前(なまえ)のイラストで、わかりやすいですね。カスタネット花(か)びんカニ亀(かめ)釜(かま)傘(かさ)。ここでは色(いろ)をわけた文字(もじ)を図に書いてます。

   

 

    ☆   ☆   ☆

まず、大きくはなれた絵を2組(くみ)、おおまかにむすびましょう。角(かど)や端(はし)にあるものがわかりやすいですね。しかも、線をフツーにむすぶと、まじわってしまうような2組。

   

今回の問題では、まず、かびんの絵と、かまの絵を考えてみましょう。

    

250720b

  

上を見てください。かびんの線が、かま2つの間(あいだ)をとおらずに、左(ひだり)を大きくまわるとすると、カスタネットの線をむすべなくなってしまいます。だから、ダメです。

  

点線(てんせん)は、どのマスをとおるかハッキリしないときに書いてます。小さいちがいは、気(き)にしなくていいということです。すべて書いてると、たいへんだから、点線ですませるのです。

   

250720c

   

かびんの線が、上のように、かま2つの間(ちょっと左がわ)を通ると、かまの線が右下を大きくまわるはず。すると、かめの線がむすべません。だから、これもダメ

   

   

     ☆   ☆   ☆

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だから、かびんの線は、上のように、かま2つの間のちょっと右がわをとおるはずです。すると、かまの線の引き方もわかりますね♪

    

では、いつものように、ここでちょっと時間(じかん)をあけましょう。このつづきは、今日(きょう)、つまり日曜(にちよう)の夜(よる)に書きます。ではまた。

   

    

    ☆   ☆   ☆

はい。夜になったので、もう少し進(すす)みます。右がわのあたりで、マス目があまらないように、かびんの線とかまの線は右はしを通(とお)ることになります。すると、かさの線も、ちょっとだけ左がわにむけて書けます。

   

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さて、かまの線を、下のようにすぐむすんでしまうと、左下のあたりでマス目があまってしまいます。だから、ダメです。

    

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ということは、かまの線は、左下のすみを通って、大きくまわり道(みち)してるはず。だから、下の図のようになってるのです。

   

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もう、かなりわかりました♪ 左下のあたりはまだあまってるので、そこは、かさの線が大回りしてるはず。すると、かめの線カニの線もかなり書けます。

    

アクセスもへったので、このつづきはもう答(こたえ)が発表(はっぴょう)された後にしましょう。

   

なお、今週(こんしゅう)は12357字(じ)でおしまい。また来週(らいしゅう)。。☆

     

   

     ☆   ☆   ☆

では、答が発表されたので、最後(さいご)まで進(すす)みましょう。

   

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かまの線が左下を大きくまわるので、左下のかめのあたりのマス目は、かさの線がまわることになります。かめの線をクネクネさせて、まわりのマス目をムリにうめることは、絵むすびではありません。それだと、おもしろくないからです。

    

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すると、かめの線も、カニの線も、下から上にのばせます。もう、わかりますね。

   

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上が、最後の図です。☆印を通るのは、かさの線だから、応募(おうぼ)のための答は2番でした。ではまた。。☆彡

   

      (計 2241字)

  (追記214字 ; 合計2455字)

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